崖の上のポニョ

by axe | 2008年7月20日(日) 23:33

ポスター
邦題:崖の上のポニョ
監督・原作・脚本:宮崎駿
製作総指揮:鈴木敏夫
製作:星野康二
音楽:久石譲
作画監督:近藤勝也
出演:奈良柚莉愛、土井洋輝、山口智子、長嶋一茂、天海祐希、所ジョージ、柊瑠美、ほか
データ:2008年/日本/101分 [東宝]
鑑賞方法:ワーナーマイカル新百合ヶ丘 (1番シアター) [レイトショー]
評価:★★★★☆
[ストーリー]
 5歳の少年宗介は、海辺の小さな町のがけの上の一軒家で暮らしていた。市街地から外れた彼の家の周囲には何もさえぎるものはなく、ただただ青く美しい海と空が広がっている。仕事で留守になりがちな父親の不在を寂しく思っていた宗介だったが、ある日、浜でさかなの子ポニョと出会うことでその寂しさも忘れ、やがて2人は強いきずなで結ばれていく。
(シネマトゥデイ)
[インプレッション]
宮崎駿監督の完全新作。
最初宣伝やポスターのイメージを観ていてあまり触手が伸びなかったのだが、この前『インディージョーンズ』を映画館で観たときに流れた予告編でやられた。
宣伝の仕方で全く線を見せずに、なんだか薄そうな印象を与えておいて、しっかりと書き込まれた海底や海の生物の完成度には圧倒されるものがあります。
開始5分間、特に台詞もなくポニョの行動を眺めているだけで相変わらずの宮崎ジブリワールドに引き込まれている自分に気づく。どうして作品内の食べものがああも美味しそうに見えてしまうのか。
今回はCGは使わずすべて手書きでの作画という手法を使っていて、独特の暖かみや微妙な表現を可能にしている。ちなみに色塗りは別。
なんと言ってもこだわりを感じたのは水 (波)の表現。最初は抵抗があるかもしてないが、リアルとは一線を画した表現が、見事に水の重さや波の怖さというものが伝わってくる。
描き方のこだわりで、ほかに目がいくのが5歳の子供の動き。挙動が特に細かく描かれていて、小さい子供独特な目線の動きや足運び、動作がいちいち細かく、これでもかと言うほどの枚数で画かれていた。
ストーリー自体は、どちらかというと『トトロ』よりに感じた。こっちの話しが好きな人は難なく受けいられるんじゃなかろうか。絵本を見ているような感じで、そこには「なんで?」なんて無粋な質問は無意味なのだ。はっきり言って作中に語られないような複線や気になる台詞をたくさん残したまま物語が進んでいくが、そんなものは主人公である5歳児の前ではなんの問題でもないのだ。
それはトトロをみて「トトロなんていないよ、どこから出てきたの?」と言うようなものであって、この作品を見たこどもそんな部分よりもポニョをみて「カワイイ!!!」でこの映画に満足出来るだろうし、大人が深読みするとそれなりに考える余地の”ありそう”な疑問をいくつも残していてくれる。
おそらく答えなんてないのだろうが、そもそもこの作品はそういった部分に焦点を当てたものではないということはラストのシーンを観ればわかるはずだ。
本当にポニョはかわいい。これがボクの感想。それのみのために観に行っても自分は十分に満足できたので、疑問点や矛盾を指摘するような無粋なレビューを書こうとはとうてい思えない。そのほかに書きたいことがいっぱい出てくるからだ。
そういう意味でも、近年のジブリ作品でも自分の中では特に評価が高い作品だった。


この記事へのコメント (3)

  1. じゅんたろう

    はじめまして。ポニョ検索で寄らせてもらいました。すごく優しい映画ですよね。素直に感動しました。ブログ主さんのように私もポニョが本当にかわいくて、今日レイトショーで『ハプニング』を観にいった際に「ハプニング」のは買わず、ポニョのパンフを買ってしまったほどです。(ポニョ鑑賞時には買うのを忘れていたので)
    >ラストのシーンを観ればわかるはずだ。
    すごく納得です。子供の頃の感性で見たほうが純粋に楽しめますよね。ちょっともの足りないエンディングではありましたが・・・
    それにしても67歳にして5歳の視点で物語を作ることができる宮崎駿という監督は、まさに恐るべし!だと思います。TBさせてくださいね。ではでは!

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  2. じゅんたろうレター 

    「崖の上のポニョ」見ました。

    「ポ~ニョ、ポ~ニョ、ポニョ、さかなのこ~」
    のポニョを見に行ってきました!
    少し前に見に行った「インディジョーンズ クリスタルスカル」の上映前の予告…

    返信
  3. axe

    >>じゅんたろう さん
    コメントありがとうございます。
    『ポニョ』は賛否両論出ておりますが、できるだけ批評がついてない時期に観にいけて良かったと思っています。
    観た人の意見を聞いてから鑑賞すると、評価が変わってたかもしれないので。
    そういう意味でも、なんとも直感に左右されやすい作品であるとは思います。

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