今回芝居で殺陣をやるんですが、刀を使うのは初めて。稽古では木刀を使ってるんですが、今日は美術さんから本番用の刀が届きました。それだけでテンションの上がってしまう僕はやっぱり男の子。おお、ディティールがしっかりしていてかっこいい。
しかし、持ってみると軽いのです。とても軽くて折れてしまわないか心配なのです・・・。大変気を使いながら演技をしても今までの動きはまったくできず、結果的に美術さんに突き返すことに。あああ、せっかくしっかりと作ってくれたのに、申し訳ないですとしか言えない自分が悔しい・・・。
結局本物の模造刀を持っている人に当たってみることに。刀を作ってくれた小道具さんは役者が演技しやすいように意識して軽いものを作ってくれたそうで。しかし、演技中は相当動くので、稽古中に傘の柄を曲げそうになった僕にはこの刀が耐えうるのか正直不安。最初から共有しとけよって話ですよね、美術さん本当にスイマセン。
まったく知識がないので調べてみると、軽くて丈夫なジュラルミン製の刀になるのかな? 一生懸命制作さんが動いてくれているのに、今まで小道具の件をまかせっきりにしていた自分の意識不足。何だろうこのどうしょうもないこの歯痒さ。ぜんぜん絵にならない。立つのは自分なのに。
美術さんに、この刀でいきますと言われたら動き考え直すんで大丈夫ですよ、と申し訳なさそうに伝えたら「小道具の都合で役者の動きを変えさせるなんてできません。持って帰ります」と即答で帰ってきた。
ああ、立たされてんだなーオレは。本気でやらなきゃ失礼だよ。まだ何かやれることがあるんじゃないか、自分で限界を決めてるんじゃなかろうか。雨はやんでる。終電帰りの夜の自転車、風を切りながら寒さに負けじとペダルを踏み込む。周りを少し気にしつつ、台詞を口ずさみながらそんなことを考えてしまうわけですよ。
日付が変わろうとしている。カレンダーの2コマ下は本番だ。
本番2週間前に思うこと
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