もう冷房が必要なくなる気温と、すぐに暗くなる空。
長袖と半袖の服装が混在する街中。
店頭から消えていく花火。
いつもこの時期は静かに夏が終わっていくのを感じることのできる曖昧で少し寂しい季節の変わり目。
今年は電車の座席で迎えた誕生日という境界線を、ボクはデジタル時計の表示によって極めて曖昧に認識し、他の誰かが決めた尺度にしたがってどんどんとそれを積み重ねていってしまう。高く重なったピラミッド式の人生の優先順位が妙に強固なヒエラルキーを形成していて自分で自分を制限していく。そんな気がする。これがきっと生きる重み。
すぐに過去になるこの瞬間の思考と意識を大切にするよりも、今感じることを悔いなく生きていたい。
どれだけ足掻いても、このカレンダーの中には自分がいつか死ぬ日付があるわけで、生きるってのはある意味死ぬまでの準備をすることですから、両手をあげて喜べるわけないじゃないですか。
なにもボクは、この日を27回迎えること自体が嬉しいわけではないんです。
この日を27回も迎えさせてもらえたことが嬉しいわけで。なんだかとても嬉しいんです。
ボクが生まれた時にはボクがぎゃーぎゃー泣いていて、周りのみんなが笑っていたんでしょう。
だからボクが最後の最期を迎えるときには、できれば周りのみんなが泣いていて、ボクだけ一人で笑っていたい。
今日という日は、残りの人生の最初の一日。
コメント
お誕生日、おめでとうございます(*^O^*)
これからも、いろいろと応援しています!!
頑張って下さいね!!!!!!