『FUNNY TRAVEL』
[Cast]
イマダトム (劇団ICHIGEKI☆必殺)、和田真希子 (劇団ICHIGEKI☆必殺)、飯田慎治 (劇団恋におちたシェイクスピア)、遠藤亮 (スターワールド学院)、小川ともこ、川浪竜也、園田泰隆 (株式会社アクセント)、田村知佳 (株式会社ゆーりんプロ)、中山和久、鯰江茂喜
[Staff]
作・演出:イマダトム
舞台監督:中納理恵
照明:村田照征
音響:横田順弥 (劇団ICHIGEKI☆必殺)
イラスト:白川早苗
宣伝美術:イマダトム
制作:和田和美、和田真希子、中野織絵
企画・製作:劇団ICHIGEKI☆必殺
[Time table] 青字=観にいった回
2月14日(木) 19:00
2月15日(金) 14:00/19:00
2月16日(土) 14:00/19:00
2月17日(日) 13:00/17:00
[上映時間:約110分]
[Ticket]
前売:2,500円
当日:2,800円
(全席自由)
[Place]
戸野廣浩司記念劇場
(→西日暮里駅 徒歩10分)
[劇団 公式サイト]
ゲキダンイチゲキヒッサツofficial homepage
http://ichigeki-hissatu.jimdo.com/
[ストーリー]
姿を見られることもない。私は。今朝死んだ。』
死んだ後に待っていたのは、天国でも地獄でもなく、
とにかく空に上がるための奇妙な旅『ファニートラベル』だった。
死神のヤマオカに連れられて、
他の死者と共に旅をすることになった少女ミサキ。
旅の終わりに待っていたのは・・・?
劇団ICHIGEKI☆必殺がお送りする、笑えてちょっとグッとくる死出の旅!!
更にパワーアップしてお届けする待望の再演です!
(チラシ・公式サイトから引用)
[インプレッション]
思い出すノリの良さと、再演の難しさを感じる舞台
ある日死んでしまった人たちが集められ「死神」と名乗る人物に連れられて天界を旅をする話。旅といってもその様な話はストーリー上全くなく。天界事情を見せる描き方がうまい設定のコメディですかね。
再演となるこの作品、実はぼく、2008年の初演を観てるんですよね。
→ FUNNY TRAVEL (2008年12月14日の記事)
この時のキャストも別のキャラクターとして参加している本作。色んな意味で感慨深く観させてもらいました。
なんとなく話の先は知っているものの、劇場や演出、なにより演じている役者が違うので同じようにはなりません。
初演との違いを感想として書くと、前回のと比べても今回は基本的に段差も何もない舞台なので、演出や見せ方が大事なんですが、前半の導入の部分がほとんど全キャラクター横並びのようになってしまっていて見せ方としてもう少しなかったのかなぁと。
テンポは良かったんですが、役者の力だけでは限界がある感じで、ばばーっと紹介を見せられたという印象。見え切り芝居が多いのはそういうコミック的な見せ方だからいいとしても、すこし単調に感じられてしまいました。
全体的にキャラクター全般の立ち位置はもう少し整理できなかったのかと前回のまとまり具合を知っているだけに少し残念でした。
これは演出の違いでしょうが、終盤登場する「神様」の見せ方も前作のほうがもっと驚きがあったなぁと。おそらく演出でしょうが、今回のほうが親切にわかりやすく伏線として強調されてました。
あと、「再演」という難しさ。初演は恐らく当て役で書かれていたのと、その人物の印象が強かったのもあり、初演のインパクトがとても強い。演じる側としては違う役を演じたいというのもあるだろうが、作品としてまとまっている、もしくはそれ以上の演者でクオリティを出せないのであれば、前作をなぞるだけの似せた作品で終わってしまい、消化試合になりかねない。
難しいなぁ。
今作のみの感想で言うと、それぞれのキャラクターがよく立っているので、それをただ見ている楽しさがあり脚本自体もテンポよく押さえるところは押さえているので見やすい。とても見やすい芝居です。
そして、じっくり考えていても、特に考えていなくてもなにかを感じられる作りはとても好感が持てますし、笑う部分も内輪笑いでなく、笑わせ方も巧いと思います。
ただ、もう少し周りのノリというか勢い、意識がかっちりと噛みあわせられる本だなぁと思いました。
評価:★★★☆☆
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