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ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜

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邦題:ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜
監督:志水淳児
原作:尾田栄一郎
脚本:上坂浩彦
音楽:田中公平
出演:田中真弓、岡村明美、中井和哉、山口勝平、平田広明、大谷育江、山口由里子、矢尾一樹、牛山 茂、島田 敏、野沢雅子、みのもんた
データ:2008年/日本/110分 [東映
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★★★☆
[ストーリー]
 航海中に高熱で倒れたナミを救うため、ドラム王国に降り立ったルフィ海賊団一行は、雪深い山に住む“魔女”と呼ばれるドクターくれはを探すことに。ドクターくれはを探し当てるまでに力尽きてしまったルフィたちを救ってくれたのは、その弟子であるトナカイのチョッパーだった。しかし、国を捨てた極悪国王ワボルが兄のムッシュールとともに戻ってきて……。
(シネマトゥデイ)
[インプレッション]
チョッパー編といわれる物語をスピンオフして改めて再構築している。
もともとこの話は完成度が高かった上に映画ということで演出のクオリティがハンパなく高いので、十分面白かった。
絵柄がリファインされていて、作画がとても好み。特に戦闘中の描写は圧巻である。”ギア2″の表現は本当に見応えあり。これこそが原作の漫画を動かしているという感じがした。アニメ版は長寿番組の上に毎週ということでやはりのっぺりとした印象でクオリティが降りてしまうのはしょうがないのだが、今回の映画に関しては十分にワンピースの”動き”を表現している。
さらに注目したいのは、物語。先頭パートだけじゃななく話の見せ方がうまい。演出意図が十分わかりやすい上にキャラクターの心情がいろいろな側面から丁寧に描写されているので見やすかった。
何話にもわたってはさまれる回想が映画だとスムーズに見せられるのでより感情移入できる作品に仕上がっている。
世代を超えて小さいキャラクターから歳をとったキャラクターまでいるのでそれぞれ琴線に触れる部分があるのでいろいろな人に進められる話になっていると思う。
脚本の組み方ははっきり言って、前作の『エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たち』よりも圧倒的に完成度が高いと思う。

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次回予告と顔合わせ

このたび、次回舞台の詳細が決まりまして。
というかチョイ前からオファーを戴いていたんですが、事務所との兼ね合いもあって本日正式に返事したら「今日の顔合わせがあります」ということで。
ちょっとドキドキしながら参戦してまいりました。
こんな舞台。

清水康栄プロジェクト
世界の片隅で呪い殺してやるよ世界』/『泥の中にある光
2010年2月2日(火) ~ 2月7日(日)
劇場HOPE
http://sy-project.sakura.ne.jp/ (現在凍結中)


劇団ZAPPAで共演した役者さん一人を除いてほぼ全員が知らない顔なのでかなり新鮮な感じ。こういう雰囲気も嫌いじゃないです。ただ、最初の独特のピリピリした感じは主催の人柄であっという間に打ち解けてましたが。
なにやら公式ホームページが凍結中らしいので、詳細わかり次第ここでも公開したいと思います。
久しぶりのガッチガチの現代の会話劇。
あ、ちなみにテーマは”希望”で暗い話になるそうです(笑)。

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ツキ待ち

夜空に浮かぶ満月を眺めながら、その眩しさに驚いてました。
何度も何度も見ているのに。こんなにも明るかったかと思うほど。
月が無ければ、対象物が何も見えない暗闇に、
ゆっくり動いている雲やその高さをただじっと見ている。
自分との距離を測ってる。
満月が明るすぎると周りの星がかすんでしまうよ。

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あれ、目が覚めたら12月なんですけど。

12月っていう言葉を聞くと2009年も、もうあとが無い感じですね。みんなも何ができるかっていうよりも着地点を確認しながら生活する感がぷんぷん漂う独特の月間になります。
急に寒くなったり、昼間はよく分からないくらい太陽が輝いていて気持ちのいい晴れが続きますが、雨が少なくていいですね12月は。スキーとかスノボとかいける季節ですかもう。
やや。早いですね、ホント。
この前まで梅雨がどうとか、残暑がどうとか言ってた気がしますよボク。
最近欲しいものが多すぎてなんか漠然と買った後のことを考えて楽しむことが増えました。
ゲームの攻略本見て満足しちゃう人なんで結構こういうタイプなのかも知れませんが。
ちょいと前に美容院に髪を切りに行ったら、意思疎通がうまくいかなかったようで思いのほか短くされたうえ、プラス1000円かかるシャンプーまで組み込まれるという目にあったわけですが、「まぁ、男だし1ヶ月もすれば元に戻るよ」といって強がっておりました。
しかし、1ヶ月を待たずしてもうすでに戻り始めているんですけど。髪が伸びるの早い人ってエロイとか小学生みたいな非科学的なこといって盛り上がってたのを思い出しましたがこの早さ。ちょっと無視できないんですけど。ん、これはエロイのかな? ぼくエロイのかな、これ。
まぁ何が言いたいかって言うと、最近自分のエロさを認識しました。
今月も着地せずに頑張ります。

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なくもんか

ポスター
邦題:なくもんか
監督:水田伸生
製作総指揮:飯沼伸之、清水啓太郎
製作:奥田誠治
脚本:宮藤官九郎
音楽:岩代太郎
主題歌:いきものがかり「なくもんか」
撮影:中山光一
編集:平澤政吾
出演:阿部サダヲ、瑛太、竹内結子、塚本高史、皆川猿時、片桐はいり、鈴木砂羽、カンニング竹山、高橋ジョージ、陣内孝則、藤村俊二、小倉一郎、光石研、伊原剛志、いしだあゆみ
データ:2009年/日本/134分 [東宝]
鑑賞方法:ワーナー・マイカル・シネマズ 多摩センター (2番シアター)
評価:★★★★☆
[ストーリー]
 無茶苦茶な父に捨てられ、幼少期に生き別れた兄・祐太(阿部サダヲ)と弟・祐介(瑛太)は、互いの顔も名前も知らずに成長する。祐太は、東京下町の商店街でハムカツが名物の店を切り盛りし、祐介はお笑い芸人として超売れっ子になっていた。そんなある日、祐太のもとに、初代店主の一人娘・徹子(竹内結子)が突然帰って来る。
(シネマトゥデイ)
[インプレッション]
基本コメディなんだけども、しっかりとしたホームドラマにも仕上がっている点はさすがといわざるを得ない。これは脚本の妙と、しっかりと感情移入できるキャラクターを演じているキャストの力に他ならない。
阿部サダヲを主演として、水田伸生監督と宮藤官九郎の脚本という『舞妓Haaaan!!!』スタッフ再集結でお届けする作品なので、『舞妓Haaaan!!!』が楽しめたのなら手放し観にいくことをお勧めします。
下町のシーンがよく出てくるんだが、この下町という閉じられた描写、世界観がうまく非現実的な設定やなんでもアリの展開であるコメディとしての完成度を自然に受け入れさせてくれる。
本当になんでもやりたい放題なんだが、細かいどうでもいいような設定や複線を無駄なくらいきちんと見せ回収していく様は観ているものを食っているような脚本の作り方だが、このごっちゃ混ぜの炊き込みご飯を見事に一つの作品として昇華させている。これが宮藤官九郎なのだろう。
きれいでうなってしまうような複線ではなく、あえてはずす様なコメディに特化したようなつくりは何も考えずに見ても楽しめるという最大のメリットがある。
そこで活きてくるのは、キャラクターのそれぞれの思惑が生々しくも、決していやらしく見せきらないからだと思う。
しっかりと感動するシーンもあり、そこまでに空気を作る阿部サダヲや、プロットはいいのだが、個人的に一番よかったのがなんといってもすき焼きをつつくシーン。これは必見。感動させときながら落とすという、見事な演出、そしてそれを見せきるキャストの実力。本当に安定して見れる作品だと思う。
最後の終わり方は少々キレイ過ぎるかなと思ったが、ここらへんは個人の好みの問題だろう。
うすら寒い笑いから思わず吹き出してしまう笑いまで、何も考えずともスクリーンを眺めているだけで様々な笑いを見せてくれる幕の内弁当のような作品となっております。
気になっているのなら、とりあえず劇場に観にいっても損はしません。
ヒロイン役の竹内結子の活発な演技も必見。みんなうまい。

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ナイスコンプレックス

オモテ
ナイスコンプレックス N9
『ナイスコンプレックス』
[Cast]
藤田慶輔、キムラ 真、森田陽祐、早野実紗、西山弘教、神田友博、加藤隆浩、原田絵理 (劇団DarkMoon)、大久保悠依、原田麗可、星野葵子、ぷりてぃオガ!
[Staff]
作・演出:キムラ 真
舞台監督&美術:山田剛史
照明:仲光和樹
音響:岡田 悠 (One-Space)
写真:深沢飛鳥
制作協力:佐藤 希 (Karte)
[Time table] 青字=観にいった回
11月25日(水) 19:30
11月26日(木) 14:00/19:30
11月27日(金) 14:00/19:30
11月28日(土) 14:00/19:30
11月29日(日) 14:00
 [上映時間:約110分]
[Ticket]
前売:2,800円
当日:3,000円
平日昼:2,300円
高校生以下:1,000円
(全席自由)
[Place]
阿佐ヶ谷アルシェ
(→阿佐ヶ谷駅 徒歩7分)
[劇団 公式サイト]
劇団-ナイスコンプレックス-公式ウェブサイト
http://www.naikon.jp/
[ストーリー]
北海道札幌にある豊平川の土手から始まる物語。
裕福ではないけれど、それぞれの夢に向かう男女の間に出来た新しい命。
二人は夫婦となり、家族を作るという新しい目標に向け歩み始める。
やがて成長したその命は作家を目指し、売れないながらも自分の好きな道を歩む。
それを応援し続ける母。
作家としての兆しが見えた矢先、母の病が発覚する。
認知症――。
自分の目標と母の介護に挟まれる主人公。
国からの援助もなくなり、行き詰った主人公がとった行動は?
その結末は?
あなたの手は、何の為にありますか?

(チラシ・公式サイトから引用)
[インプレッション]
今回の舞台は実際にあった事件がモチーフにされている。”伏見の認知症母殺害事件”といわれるもので、概要は以下の内容。

京都市伏見区桂川河川敷で2月1日、無職片桐康晴被告が、認知症の母親を殺害して無理心中を図ったとみられる事件の初公判が19日に行われた。
事件内容は認知症の母親の介護で生活苦に陥り、母と相談の上で殺害したというもの。
片桐被告は母を殺害した後、自分も自殺を図ったが発見され一命を取り留めたとの事。
片桐被告は両親と3人暮らしだったが、95年に父が死亡。その頃から、母に認知症の症状が出始め、一人で介護した。
母は05年4月ごろから昼夜が逆転。徘徊で警察に保護されるなど症状が進行した。
片桐被告は休職してデイケアを利用したが介護負担は軽減せず、9月に退職。
生活保護は、失業給付金などを理由に認められなかった。
介護と両立する仕事は見つからず、12月に失業保険の給付がストップ。
カードローンの借り出しも限度額に達し、デイケア費やアパート代が払えなくなり、
06年1月31日に心中を決意した。
「最後の親孝行に」
片桐被告はこの日、車椅子の母を連れて京都市内を観光し、2月1日早朝、同市伏見区桂川河川敷の遊歩道で
「もう生きられへん。此処で終わりやで。」などと言うと、母は
「そうか、あかんか。康晴、一緒やで」と答えた。片桐被告が
「すまんな」と謝ると、母は
「こっちに来い」と呼び、片桐被告が母の額にくっつけると、母は
「康晴はわしの子や。わしがやったる」と言った。
この言葉を聞いて、片桐被告は殺害を決意。母の首を絞めて殺し、
自分も包丁で首を切って自殺を図った。
冒頭陳述の間、片桐被告は背筋を伸ばして上を向いていた。肩を震わせ、
眼鏡を外して右腕で涙をぬぐう場面もあった。
裁判では検察官が片桐被告が献身的な介護の末に失職等を経て追い詰められていく過程を供述。
殺害時の2人のやりとりや、
「母の命を奪ったが、もう一度母の子に生まれたい」という供述も紹介。
目を赤くした東尾裁判官が言葉を詰まらせ、刑務官も涙をこらえるようにまばたきするなど、法廷は静まり返った。

[京都新聞など]

2006年2月1日に京都伏見で起こった認知症の母親を54歳の息子が殺害し、心中を図るという事件。実際に行われた地裁での公判でも、異例ともいえる検察側の”被告に有利ともとれる冒頭陳述”など、被告がいかに一生懸命頑張ってきたかを示すような内容だったという。本来罪状を暴くはずのものなのに、だ。
判決では裁判官は「介護の苦しみ、絶望感は言葉で言い尽くせない」「母のためにも幸せに生きてください」と励ましの言葉を添える温情判決だった。
この事件は2000年4月に始まった介護保険制度のあり方、認知症介護の問題についても深く
考えさせられる事件となったので個人的にもよく覚えている。
センセーショナルでなんとも傷ましいこの事件をモチーフとして舞台化するなんて、なんとも思い切ったことをするなぁと思ったが、完全なノンフィクションではなく多少の脚色を踏まえてのものでした。
まず、この事件の内容を知っている点で舞台の見かたが変わってくるわけですが、被告視点での展開で子供の頃からの出来事を追っていく見せ方。各役者が子供時代、大人時代を演じ、母親役に至っては子供を身ごもった若い頃から認知症の老人まで一人で演じ分けている。母親役はすごいと思うがやっぱり多少無理がある部分はしょうがない。小劇場だから贅沢にキャストを使い分けることもできないので。
芝居に関しては各役者に差があるのが気になったけども、しっかり感情移入して見ることができた。
実際の事件との相違点として、被告が”芝居をやって成功を目指している青年”という設定なのだが、これはどうだろう。
事実今回の事件で問題とされた適用されなかった介護保険制度のあり方と職につけなかったほどの負担という点は、役者といういつでも辞められることを同時進行していたという部分で「まず夢をあきらめてその時間働いておけばよかったじゃないか」という突っ込みができてしまうのだ。難しい。これは非常に難しい。
エンターテインメントの話として見せたい部分や感動させたいところは分かるが、事実として捉える部分は、「傷ましさを知って欲しい。みんなに伝えるためにモチーフにした」という理由から矛盾が起きているとしか思えない。
見せ方も最後の部分はしっかりと事実どおりに供述もかなり再現性が高かったのでなおさらその部分が気になってしまった。実際でも芝居をしている男性がこのような事件を起こしたらこのようなニュースの扱われ方はしなかったはずだ。
演出的な部分では好みが別れるが、最期のところは無理やり盛り上げられた感があったのが残念。そこまでちゃんと感情移入できていたので淡々と見せてくれたほうが僕個人としてはしっかりと泣けたし、来るものがあったと思う。
話自体は文章で読んでも泣けてしまうような内容なのだから、それを知っていただけに、舞台として料理したときの完成度が気になってしまった。
評価:★★★☆☆

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サマーナイト

夏の夜に聴いた曲を耳にして、自分を取り巻く外側の気温と内側の温度差を推し量る。
耳から感じられる温度がなんとも新鮮で、そのまま白くなりかけた息を眺めていた。
これから先、日の長さが何回変わっても、何も考えずに眺めていたい。
この角度で。この距離で。
ああ、今年もセミが鳴いてたっけ。
耳から聞こえる夏の夜。

鮮やかなサヨナラの面影

「私は振られるよりも振るほうがいい」
ボクは振られたほうがいい。
ふと思い出すと、そんなところで合うと思って複雑な気分になった。
一番弱いのは自分だってことに早く気づけ。

ONE PIECE エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たち

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邦題:ONE PIECE エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たち
原作:尾田栄一郎
監督:今村隆寛
脚本:上坂浩彦
音楽:田中公平
絵コンテ:宇田鋼之介、横山健次、井上栄作、今村隆寛、大塚健
作画監督:井上栄作
作画監督補佐:舘直樹、井出武生、田中宏紀、西田達三
美術監督:吉池隆司
出演:田中真弓、中井和哉、岡村明美、山口勝平、平田広明、大谷育江、山口由里子、渡辺美佐、大友龍三郎、矢尾一樹、他
データ:2007年/日本/90分 [東映]
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★★☆☆
[ストーリー]
 ゴーリング・メリー号に乗ったルフィら仲間たちは、砂漠の国アラバスタ王国の女王ビビと出会う。彼女の国が崩壊の危機に直面していると知ったルフィたちは、悪の根源であるクロコダイルを倒すべく立ち上がった。そのころ、アラバスタではクロコダイルの陰謀により、国王軍と反乱軍との全面戦争が始まろうとしていた。
(シネマトゥデイ)
[インプレッション]
『ONE PIECE』の原作から人気のエピソードをそのまま1本の映画にしてしまったという面白い試みの作品。この”アラバスタ編 (ビビ)”のほかにも”ドラム王国編 (チョッパー)”がある。
まず、恐ろしいほどテンポが早い。早いというよりも”速い”。そもそも「ONE PEACE」の設定やそこまでのお話を知らない人は容赦なく置いていくテンポの速さ。
原作では中盤から後半にかけて行われる”クロコダイルとの戦闘によるルフィの敗北”が映画開始10分ほどで出てくるのにはさすがにびっくり。さらに90分に収めるためにかなりシェイプされているので他の好きなシーンもばっさりカットされていたり、原作に登場するキャラクターもカットされている。
見せたいことを絞るやり方はまぁ正解だと思うが、ちょっと無理があると思うくらいの展開の速さなので「ONE PIECE」ファンであることが前提の映画といえるだろう。
原作で知っているシーンとそのキャラクターのバックボーンを思い浮かべて感動はするのだが、作品単体でそこまで感情移入できるわけがない。
純粋に作画や演出のクオリティは高いのでアニメ版と比べても楽しめるはず。ああ、そうそうこんな話だったなぁとか、ざっとエピソードの豪華なダイジェストを見ている気分になればそれなりに楽しめるはず。
ただ、『ONE PIECE』という作品を知らない人が1からこの作品を観てもその全てを伝えるのは困難だと思う。

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2012

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原題:2012
監督:ローランド・エメリッヒ
製作総指揮:ローランド・エメリッヒ、ウテ・エメリッヒ、マイケル・ウィマー
製作:マーク・ゴードン、ハラルド・クローサー、ラリー・フランコ
脚本:ローランド・エメリッヒ、ハラルド・クローサー
音楽:ハラルド・クローサー、トマス・ワンダー
撮影:ディーン・セムラー
編集:デヴィッド・ブレナー、ピーター・S・エリオット
出演者:ジョン・キューザック、アマンダ・ピート、ダニー・グローヴァー、タンディ・ニュートン、オリヴァー・プラット、キウェテル・イジョフォー、ウディ・ハレルソン、ジョージ・シーガル
データ:2009年/アメリカ/158分 [ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント]
鑑賞方法:TOHOシネマズ南大沢 (5番シアター)
評価:★★☆☆☆
[ストーリー]
 2009年、リムジン運転手のジャクソン・カーティス(ジョン・キューザック)は、子どもたちとの旅行を楽しんでいた。ところが、偶然湖底に沈む巨大な研究施設を発見し、地球が滅亡に向かっていることを知る。この危機から逃れる手はないものかと模索するジャクソンだったが、すでに天災は地球上の至るところで起こり始め……。
(シネマトゥデイ)
[インプレッション]
久しぶりに面白い映画を見せていただきました。
ここまでネタに事欠かない出来は本当に久しぶり。
極限の映像で送るディザスタームービーということで前評判の予告通りのド派手な映像で地球がぶっ壊れていく様は痛快で笑いすら起きてしまいます。シリアスなドラマなのに、そう見せようと作っているとしか思えない見せ方。キャラクターに感情移入しきれないままドラマを展開させようとしていく。
様々な登場人物に起こることを同時進行で見せていく手法なのだが、先にも書いたり現実感のない見せ方とそれを取り巻く人間たちの描写とプロットがとにかく陳腐で感動を誘うような見せ方が逆に滑稽に見えてしまうという悪循環。
まじめなことを言うたびに心で突っ込みながら見てしまっていた。
見せ所を絞らずに分散させている上に、ドラマが無理やりに展開していくのでとにかく薄っぺらくなってしまうのだ。
よかったのはまだ最初のほうの異変に気づいていく部分。
一旦地球の破壊が始まると現実離れした逃げかたとぜんぜん絶望感が見えてこない描写で、まるでアクション映画かと勘違いしてしまいそうな出来。『ダイ・ハード』のB級映画にしか見えてこないのである。
むしろエメリッヒ監督の高度な演出でそのセンを狙っているとしか思えないような。そうだとしたら大成功。金曜ロードショーで家族とスイーツでも食べながら観るにはもってこいの映画だといえる。
映像はすごいです。
これだけでも見る価値はあります。個人的にはこれだけでしたが。あくまでボクの琴線に触れなかっただけかもしれないので、興味ある方はぜひ映画館でどうぞ。

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