魔王と歌姫

by axe | 2008年12月9日(火) 23:51

オモテ
劇団キリン食堂 第4弾
『魔王と歌姫』
[Cast]
新井剣史、中島愛、大島つかさ、藤浪靖子、松木威人、末崎千絵、町田光、田口弘、若林美保、中島俊介、上山崎さやか、小菅博之、和田光沙、松澤翔、阿部朋矢、及川あやこ、戸田信太郎、はじり孝奈、加納和也、大久保悠依、河野晋也、結樺レイナ、坂井朋子、藍、山口幸志、菓子野大悟、成田満治、成澤富博、奥野雄太、秋森一憲、長嶺紗衣
[Staff]
作・演出:久保田誠二
プロデューサー:柴崎基子、中村雅人
照明:村山寛和 (MERCURY)
音響:山本音響
殺陣:新井兼二
イリュージョン・アドバイザー:北見伸
音楽:今野サトシ
音楽ディレクション:加東岳史
衣装:東京衣装
舞台監督:松木威人
宣伝美術:宮澤ななえ
[Time table] 青字=観にいった回
12月09日(火) 19:00
12月10日(水) 14:00/19:00
12月11日(木) 14:00/19:00
12月12日(金) 14:00/19:00
12月13日(土) 14:00/19:00
12月14日(日) 13:00/17:00
 [上映時間:約120分]
[Ticket]
前売:4,500円 (全席自由)
[Place]
新宿SPACE107
(→新宿駅 徒歩5分)
[劇団 公式サイト]
劇団キリン食堂
http://kirin-syokudou.com/
[ストーリー]
 ベートーベン、モーツァルトなどクラシックの名曲に乗って展開される、妖(あやかし)と剣豪たちの死闘。
劇団キリン食堂第4弾は、殺陣、ダンス、笑いに歌までも加え新ジャンル「アクションオペラ」を切り拓く。
あなたは全く新しいライブエンタテインメントを体感する!
(チラシ・公式サイトから引用)
[インプレッション]
この舞台には出演者からのお誘いで観にいったんですが、人気アニメ『マクロスF』の主人公ランカ・リー役の声優、中島愛さんが出演してるんですね。
なんだか、チケットがとんでもないことになってて週末の回はあっという間に売り切れてYahoo!オークションとかに出回る始末。どーでもいいんですが、ボク『マクロス』は見たことがないんですが、いつかシリーズ一気に見てやろうと思っております。
話の内容はいたってシンプル。仲間とともに歌姫をさらった魔王を退治しに行くという、まぁざっくり言って”鬼退治”です。しかし、ここまで内容をチープにしたのはある意味狙いだとも取れる。”アクションオペラ”と謳っているので、そこら辺は見せ所と演出しだいなのだろうな、と。
そう思って見てました。
しかし、どうしても噛み合わない。演出と各役者、そして構成がまったくばらばらに見える。美術や演出は大変豪華で、照明がぐりんぐりん動いたりCO2が噴出したりととても贅沢に効果を使用してます。しかし、それが効果的なのかは最後までよくわからないまま。
まずマイク。はけ口や舞台前面に設置するしかないんだが、もうちょっと気を使って歩くとかで対応できるレベルじゃないくらいゴツゴツ、バタバタとノイズを拾い捲り、一生懸命誰かに感情移入しようとしている集中をブツブツと立ち切ってくれる。
そして”オペラ”パートの歌は、誰もが知っているクラシックの名曲に歌詞をつけて台詞を喋らせるというもの。これもマイクのレベルが聞き取りづらくて、きっとものすごく重要でいい事言ってるんだろうけど、まったく伝わってこない。これのおかげで、タイトルにもなっている魔王と歌姫の関係が最後までまったく理解 (感情移入)できませんでした。
そういう意味で、あまりにオペラパートが残念だったので、歌がないダンスや殺陣のシーンのほうが安心して楽しめてしまうという本末転倒なことに。というか、ダンスやアクションはすごかったです。プロの技というか、他とくらべて明らかに浮いてしまって見えるので、やはり構成のバラバラ感が引き立ってしまう。
役者の演技も、それぞれ足並みがそろっていないので個々にはうまい方が非常に多いのに、誰にも感情移入して見れないのはいかがなものか? 主人公は魅力的なのだが、せっかくの個性もこのストーリー上ではどこに存在価値を見出せというのか。
客は集中力を生殺しにされたままギャグパートもシリアスパートもいまいちヌルイまま進んでいくので、突き抜けて馬鹿なアドリブが入るでもなく続けられているギャグパートはいっそない方がよかったかもしれない。
役者は癖のある人が多く、おそらくその癖を演出上良しとしているので、個人が気持ちのよい芝居を見せつけてくれるのでテンポが悪くなってしまうのも残念。
歌姫はもったいなかったなぁ。もっと芝居で使って欲しかった。うまい下手は別として。
歌もうまいんですが、肝心な魔王にまったく感情移入できなかったので、もっと歌姫の芝居で引っ張らないと、話としての軸がなくなってしまう。
なんとなく、主人公不在の舞台に見えてしまったのはそういうことなのかなぁ。
とても豪華で魅力的なパーツがそろっているだけに、もったいないと感じてしまった。
評価:★★☆☆☆

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