本番前日に「あと1週間あれば」と思う現象に名前をつけたい

バカの唄
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ニコラシカ『バカの唄』、いよいよ明日が初日です。ダブルキャストなので明日の月曜日は別チームですが。

今回、次回出演舞台から間もなかったのでなんだかあっという間だったんですが少し稽古を振り返ってみる。
いやあ、この本番1週間前くらいから一気に稽古場が煮詰まってくる感覚はなんだろうか。すごく好きな緊張感。じわじわカタチにしたり、崩したりを繰り返していくこの感じ。砂や粘土やブロックや、様々な物質で目指すべきカタチをあーでもないこーでもないとこねくり回している感じ
好きなんですよね、こういう空間が。

台本は初めからあったので舞台上での内容や役者がやることは本をもらった当初から変わらないわけで、何が違うのだろうか。「意識」って言われたらそれまでだけど初めの頃が手を抜いてるというわけではないし。
それぞれが自分の役のことを考えている段階から作品上での自分の立ち位置を気にし始めるからだろうか。同じベクトルで見ている方向が揃ってきたからだろうか。

舞台はクオリティや表現を突き詰めると「完成!」「終わり!」がない世界だけど、可能な限り完成をさせた (…と心から思い込んだ)上でお客様の前に持っていきたいという少し矛盾しているジレンマのような歯がゆい気持ちをいつも内包させながら本番に向かいます。
いつも思うのです。あと1週間あれば、と!

しかし、お客様に見せられるものは変わりません。どんな都合があろうが何があろうが関係ないのです。
観に来ていただいた「その1回」。その瞬間に生きていないと意味がない。
ある意味役者は、その瞬間のために生きるのです。
妥協よりは常にクオリティアップに渇望してたい。

バカの唄日記舞台
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俳優活動をしています。
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