NOTHING

レビュー
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何も無い
邦題:NOTHING ナッシング
原題:NOTHING
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
製作総指揮:ヴィンチェンゾ・ナタリ
脚本:アンドリュー・ロウリー、アンドリュー・ミラー
音楽:マイケル・アンドリュース
出演:デヴィッド・ヒューレット、アンドリュー・ミラー
データ:2003年/カナダ/89分 [クロックワークス]
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★★☆☆
ストーリー
 嫌われ者のデイブ(デビッド・ヒューレット)と対人恐怖症のアンドリュー(アンドリュー・ミラー)は、10年来のルームメイト。ある日デイブが家を出て行くと言い出して…・・・。 (シネマトゥデイ)
インプレッション
ニートが現実逃避する話をここまで設定で魅せることができるのか。
一言で言うとそんな作品。何しろ『CUBE』、『カンパニー・マン』のヴィンチェンゾ・ナタリ監督、その映像は息を呑みます。この監督の世界観ホント好きです。
主演の2人は『CUBE』にも出演しているのでやりやすかったのかな、基本的に2人芝居で展開していきます。「思い込んだ全てが消せる世界」とう奇抜な設定ですが、”肝”は2人の精神的な距離感。そこに焦点を当てて見せるようにしているあたりがにくい。観る人によってはグサリと来るものがあります。
ほとんどのシーンが消されてしまった”何もない空間”で展開されていくんですが、とても美しいというか観ていてあきません。デジタルビデオで撮影されていて、要した期間がたった5日間というのも驚き。
作品性が強すぎてどうしても好き嫌いが分かれますが、ラストがどうなるかは、一見の価値ありです (これも好き嫌いが分かれる)。

【※】 ↓ここからネタバレ注意!! (見たくない人は閉じてください)
そんなにバレではないかも・・・。ややバレ。

最終的に2人は自分達を取り巻く世界、物、不都合な記憶までも消していきます。そこに残るものは・・・何もありません。まさに”ナッシング (何にもない)”。オチなんか期待して観ちゃいけません。初めからそういわれてるんですから (タイトル)。2人とも、”最後まで消せないもの”はあったようですが、特に必然性は無く、結局この設定では簡単に消せてしまうよ、という残らなさ。
しかし、それこそがヴィンチェンゾ・ナタリ式でしょう。
ボクの評価は「★★★☆☆ (星3つ)」ですが、「★☆☆☆☆ (星1つ)」の人もいるでしょう。そんな映画ですね。
一応、エンドクレジットは停止ボタンを押さずに最後まで見ててください。

レビュー映画
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俳優活動をしています。
主に日記が中心のブログサイト。日々思ったことを、思ったままに書いております。ゲームやデジタルガジェット、映画などのレビューも。
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