アナと雪の女王

アナと雪の女王レビュー
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アナと雪の女王

作品概要

邦題: アナと雪の女王
原題: Frozen
監督: クリス・バック、ジェニファー・リー
脚本: ジェニファー・リー、シェーン・モリス
原案: ハンス・クリスチャン・アンデルセン 『雪の女王』
製作: ピーター・デル・ヴェッチョ、ジョン・ラセター
音楽: クリストフ・ベック
主題歌: 英語版
イディナ・メンゼル/デミ・ロヴァート「レット・イット・ゴー」
日本語版
松たか子「レット・イット・ゴー〜ありのままで〜」 (日本語歌)
May J.「レット・イット・ゴー〜ありのままで〜 (エンドソング)」
編集: ジェフ・ドラヘイム
製作会社: ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオズ
配給: ウォルト・ディズニー・スタジオ
出演者: クリスティン・ベル、イディナ・メンゼル、ジョナサン・グロフ
データ: 2013/アメリカ/102分
受賞: 第86回アカデミー賞 (長編アニメ映画賞、歌曲賞 「レット・イット・ゴー」)
第71回ゴールデングローブ賞 (アニメ映画賞、主題歌賞ノミネート 「レット・イット・ゴー」)
鑑賞方法: レンタル Blu-ray 吹き替え 2D版
評価: ★★★★☆ 75点

ストーリー

エルサとアナは美しき王家の姉妹。しかし、触ったものを凍らせてしまう秘められた力を持つ姉エルサが、真夏の王国を冬の世界に変化させてしまった。行方不明になったエルサと王国を何とかすべく、妹のアナは山男のクリストフ、トナカイのスヴェン、夏に憧れる雪だるまのオラフと一緒に山の奥深くへと入っていく。

(シネマトゥデイ)

インプレッション

ピクサーではないディズニースタジオブランドでのCGアニメ映画。アカデミー賞などの賞を総なめにし、日本のみなならず世界で大ヒットを記録した映画。

素晴らしいミュージカルナンバー

ディズニーの真骨頂ともいうべきミュージカル調の見せ方はさすがで、活き活きとキャラクターの心理描写、背景を描いていく。
歌がところどころに挿入される”ミュージカル“の性質上、テンポよくストーリーを進められるメリットが非常に大きい。
通常の物語では30分はかけなくては見せきれないようなキャラクターの心情変化を4分間の歌で見せてしまうのだから。

内容自体は簡単に言ってしまえば、王室の姉妹の互いを想いやる”すれ違い”の話しで、お互いの愛に気づくということで解決できる点も含めて単純である。しかし、だからこそ今受け入れられているのだろう。

「アナ」と「マーニー」の共通点

日本では同じ時期にスタジオジブリの新作『思い出のマーニー』が公開されたが、記録的なヒットとなった『アナと雪の女王』とは興行的にもはっきりと明暗を分けた。Wヒロインで、少女が自分を信じ、立ち直っていくまでの課程を描くという共通点の多いこの2つの作品は、見せ方がまるで違う。
マーニーのように暗い雰囲気よりも歌い飛ばしながら、なんなら城でも作りながらありのままの自分でいることを決心してしまうエルサのほうが今の日本人にとっても見やすいのかもしれない。

もちろん、単純な比較はできないし根本や見せたい部分が全く違う作品ではあるのであしからず。

とにかく、ユーモアや描写、心情の描き方や話の進め方、悪い人物のキャラクター設定などはとにかくディズニーらしく、全年齢を対象に楽しめる作品である。

気になる点はあれど…

気になる点を挙げていけば、はっきりいって単純すぎる話であるし、そもそも親がもっとしっかりと理解して、部屋に閉じ込めておくというようなやり方ではなければエルサのような悲劇は産まなかっただろうし、あれだけしっかりと歌い魅せてくれ、感動的に愛を誓い合ったのに騙されていました、などは劇中で笑ってしまいそうになる展開ではある。
ちょこちょことストーリーラインでどんでん返しがあるのだが、そもそも「真の愛」というキーワードを、終盤で結果ああやってミスリードさせるのは個人的にはスマートとは思えない展開だった。

とまぁ細かい点は多々あれど、それでもわかりやすく、テンポを重視しているので納得はできる。
歴史に残る名作というほどではないにせよ、ミュージカルナンバーも含めて、心に残る作品です。

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