原題:Madagascar
監督:エリック・ダーネル、トム・マクグラス
脚本:マーク・バートン、ビリー・フロリック、エリック・ダーネル、トム・マクグラス
出演:ベン・スティラー、クリス・ロック、デヴィッド・シュワイマー、ジェイダ・ピンケット・スミス、サシャ・バロン・コーエン
<日本語吹替版>玉木宏、柳沢慎吾、岡田義徳、高島礼子、小木博明、矢作兼、山崎弘也、柴田英嗣
データ:2006年/アメリカ/86分 [アスミック・エース]
鑑賞方法:レンタルビデオ (VHS) [日本語吹替版]
評価:★★★☆☆
ストーリー
NY、セントラルパーク動物園。ライオンのアレックス、シマウマのマーティ、キリンのメルマン、そしてカバのグロリアは動物園のスターだった。ある日、動物園から姿を消した仲間を探して動物園を抜け出したところ、4頭は捕らえれアフリカへ向かう船へ乗せられてしまう。
インプレッション
ご存知『シュレック』シリーズで有名な”ドリームワークス”の動物アニメです。もちろん今回もフルCGでコミカルなキャラクターが織り成す物語が展開されます。
CGアニメ界の2大勢力といえば『トイ・ストーリー』の”ピクサー”と”ドリームワークス”ですが、この2つの作品は互いに全く異なる色を出してきます。『ファインディング・ニモ』のように誰もが見て楽しめる心温まるピクサーに対し、ドリームワークスは少々大人向けというか、何かととんがっている印象を受けます。あくまでCGアニメなんですが大人しか分からないような思わずニヤリとしてしまうブラックなジョークが満載で、キャラクターにも”肉が食えないサメ”や”都会暮らしにどっぷり浸かっていた動物”、”とてつもなく醜く、言動もほめられない主人公”というひと癖もふた癖もある連中ばかりです。
とりわけ今回は見た目の印象は、動物たちがほのぼのしていてちょっと丸くなったかと思ったら、全くそうではなくいつもどおりのノリでした。完全にアメリカンコメディのノリと大事なところはちゃんとしめられる本筋のストーリー。CGの技術が凄いとかでなく、計算されつくされた脚本が良いからこうちゃんとしたものになるんだな、と。しっかり本筋を展開していくところと飽きさせない演出やシーンも用意されていて、もちろん子供や、大人にしか分からないギャグまでちりばめてあります。もはやおなじみとなった有名映画のパロディも満載で本当に観ていて飽きません。
日本語吹替えで観たっていうのもあるんでしょうが、非常にテンポが良くて楽しい。このテンポは計算されたCG演出がなせるものだなと思ったり。なんとなく聞いていて分かっていたんですが、クレジットで確認して柳沢慎吾という名前に改めてびっくり。シマウマの声なんですが、いやはや結構な熱演です。
「王道のピクサー」と「一癖あるドリームワークス」の関係はもう確立しているので、それぞれこのまま良い作品を出していってほしいものです。
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