第2ボタンまで開けるな!

稽古前の事務所に向かう電車。今日は土曜日なのでラッシュもなくて空いてます。ある駅で中学生8人くらいが乗り込んできた。恐らくサッカー部の試合でもあるのだろう、中学生の体にはやや大きく見えるボール入れを重たそうに背負い話をしている。話題は昨日のW杯のことらしい。
「きのう知ってる?(さすがに生では見てないらしい) マジで凄かった、決勝みたいな試合だった(見たかのように言う)」
「ブラジルつえーよな(いきなりぶったぎる)」
「なー(話題が変わっても動じない)」
「カカかっこいーよ」
「なーホントにスゲー、次はオムシが監督なんでしょ(オシムだオシム。虫じゃなくて)」
「ジェフで巻とか育てた人らしいよ。”考えて走るサッカー”させるヒトで(変な所はやけに詳しい)」
「やだなーじゃあオレは先発無理だ」
「優勝どこかなー(相変わらずツッコミはない)」
「おい!!」
部長らしき少年が、我慢ならんとばかりに声を荒らげた。電車内で迷惑だから静かにしろと注意するのかと思って見てたら、一言。
「おまえっ、第2ボタンまで開けるな!」
そこが気になってたんだね、部長は。その必死さに少し笑ってしまった。大事だよね、うん。だって紳士のスポーツだもんね。
ちなみに昨日の対戦カードは、
[ドイツ (1-1) アルゼンチン] (PKでアルゼンチン)
[イタリア (3-0) ウクライナ]
でした。ブラジル関係ないし。アルゼンチンが負けたのは個人的に悔しい。