よく勘違いしている人がいると感じることがあるんだけども、「話し合い」において、筋道を立てるのは非常に大事だが、目的を履き違えるとちょっと厄介なことになるんだよ、と。
理屈が通っていないことを押し通すのは屁理屈とも言えるただの暴論にしかならないけど、理屈だけで話し合ってしまうのも注意が必要である。
互いの論に筋が通っている場合、落とし所がわからなくなってしまい筋道の探り合いになってしまうから。
こうなると、本来伝えたいこと、決めたいことの主題に戻ってこれなくなり、最悪の場合空中分解してしまう。
論点がずれていくとも言えるかもしれない。
『図書館戦争』という作品の中に「正論は正しい、だが正論を武器にする奴は正しくない」という言葉がありましてね。
正論を振りかざすならその先 (着地点)をみて使わないと悪手になり得るよ、という話を思い出した。
相手がいる事柄に関しては、理路整然と理屈を並べるだけよりも、感情を動かさないと意味がない。もっと直接的に言ってしまうと、相手の感情を動かすのが目的なのに、いくら伝えたい事があっても、相手に伝わっていなければただの自己満足でしかないよ、ということ。
特に、表現者には耳の痛い言葉ですな。
これ、実は芝居や演技にも言えることで、お客様の感情を動かせないのであれば台本にある活字をただ読んでいるだけのヒトになってしまうよ、と。
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