パソコンやタブレットなどの情報端末の大きな目的の一つである「ネットサーフィン」は、ブラウザを介して行われます。
Net Applicationsが集計した世界のデスクトップブラウザシェアレポート「NetMarketShare」によれば、2016年4月に世界のPCユーザーがインターネットの閲覧に利用したブラウザのトップは、41.66%のシェアを確保したChrome。同月にMicrosoftのIEおよびEdgeを用いてインターネットを閲覧したユーザーシェアの合計は41.35%とおよばず、初めてナンバー1ブラウザの地位を譲り渡した形ですね。
おー。ついにGoogle ChromeがMicrosoftのInternet Explorerのシェアを抜いたそうで。
まぁWindows10で実装された新ブラウザ「Edge」への移行も思うように行っていないといいますしね。
あ、このシェア交代は「Edge」も「IE」に内包したうえで、だそうです。
とはいえ、いつかは来るかと思っていたChromeの普及。
まぁ今の時代、ブラウザは一長一短あるので、常にいくつかの選択肢があっていいと思います。
何気なく使っているブラウザもこだわってみるとより快適になったりしますよ。
開発者はデバッグ諸々大変でしょうが。
そこで、いままで僕が使用してきたブラウザを超絶簡潔に書いていこうかと思います。
ブラウザの歴史もどんどん変わってきたんですねぇ。
今まで使ってきたブラウザ
まずはネットサーフィン今まで使ってきたブラウザ達。使ってきた順で並べてみます。
- Internet Explorer
- Sleipnir
- (Opera)
- Firefox
- Google Chrome
- (Edge)
いろいろ使ってきてますねぇ。
カッコが付いているのはメインでの使用ではなく、試した程度ですぐに使わなくなったもの。
そして…、現在僕が使っているブラウザは、
- Firefox
- Google Chrome
この2つの併用に落ち着いております。
メインではFirefox、そしてChromeを挙動がおかしいサイトやマルチアカウントで運用するときなどに使ってますね。
では、各ブラウザの使用感など。
Internet Explorer
Internet Explorer (インターネットエクスプローラー)、いわゆる「IE (アイ・イー)」ですね。通常買ってきたWindowsパソコンには初めから実装されている青い「E」のアイコンのブラウザですね。
特にこだわりなくネットを見ている人には馴染み深いブラウザかと思います。
歴史の長いブラウザだけにバージョンが混在していて、動かない場合も考えてデバッグをして様々なバージョンに合わせて開発をしなくてはならず、今のサイト開発者は頭を悩ませている悪名高いブラウザでもあります。
使用する側はそんなこと知ったこっちゃないですがね。
僕も他のブラウザの軽さを知らないうちはよく使ってました (笑)。
あとからタブが実装されたりなんぼか軽くはなったみたいですが、基本的に「重い」というイメージがついてしまい使わなくなりました。
良い点
- Windowsパソコンを買った時点で最初から入っている
- 公的な機関での推奨ブラウザになっている (「e-Tax」など)
- 基準で作られているので表示できないサイトは”ほぼ”ない…はず。
- 最近軽くなってきた…?
悪い点
- Windowsパソコンを買った時点で最初から入っている
- 重い (というイメージ)
- デザインが一昔前
- アドオンなど拡張機能がやや使いづらい (使おうとも思えない)
- 今となってはシンプル過ぎて特に使う意味が無い
Sleipnir
スレイプニルは国産のタブブラウザで、かなり昔から展開しておりました。
僕もタブという概念の便利さに気づき、IEから乗り換えてメインでずっと使っておりました。
Google Chromeが出るよりもかなり前からタブブラウザとしてその地位を確立しており、当時は拡張機能などという概念はなかったですね。
なにより特筆すべきは「マウスジェスチャー」を標準機能で実装していたこと。
この機能によって僕は、ネットサーフィンの世界観が劇的に変わりました。
これ以降はもはやマウスジェスチャーのないブラウザは考えられなくなってしまったくらいです。
大手から次々にリリースされる最新ブラウザの台頭により、あっという間に使われなくなっていきましたが特に目立ったデメリットや悪い点もなくバランスの取れた良ブラウザでした。
良い点
- タブブラウザ
- マウスジェスチャーを標準で実装
- 割と軽い
悪い点
- 拡張機能やカスタマイズができない (当時)
- IEと違うエンジンなので表示できないページがある
Opera
Operaはノルウェーのソフトウェア開発会社が製作したブラウザで、当時シェアを獲得していたIEやFirefoxとは違う独自のレンダリングエンジン、思想から開発されていたことから「第3のブラウザ」という非常に新しいもの好きがくすぐられる名前でも呼ばれておりました。
タブブラウザ的な機能やマウスジェスチャー、ページズームなどをいち早く搭載していて、ユーザーにとって確実に体感で速く、便利に感じられる機能を多く取り入れて作られた独自性の強いブラウザという印象。
ニンテンドーDSやWiiなどゲーム機でも採用されたことがありますね。
その独自性から根強いファンがついていて、Opera信者が多いイメージ。
使用感はちょっと独特なので、他ブラウザとの併用がしづらく乗り換えるほどのメリットは見いだせなかったのですぐにFirefoxを使用していました。
あまり細かく使い倒さずにやめてしまったのでレビューは詳しく書けませんが、一目はおいております。使わないけど。
良い点
- 早い起動 (…らしい)
- 軽い描画 (…らしい)
- 様々なプラットフォームで使われている
- ファイルサイズが小さく動作が軽快
- スピードダイヤルなどの独自の便利機能が豊富
悪い点
- IEと違うエンジンなので表示できないページがある
- 特に目立って使い続ける意味が見出せない
- 独自の機能が多いので慣れるのに少し大変
- 独自機能のクセが強い
Firefox
僕がメインで使っているブラウザです。
タブブラウザといえばこのブラウザですかね。
リリースされてからMicrosoftが圧倒していたブラウザシェアをどんどん奪還していくさまは、完全にIEが時代遅れのブラウザになったんだなと思い込ませるには十分でした。
Chromeの登場などによりシェアは鈍化していますが、それでもブラウザ界の3本の指には入る名ブラウザでしょう。
描画が早いとか操作性に優れているとかメリットは多々あるんですが、何より惚れ込んでいるのが「アドオン」の充実度。タブの挙動から表示方法、領域や大きさまでやろうと思えばなんでも出来てしまいます。
その他様々な便利機能を追加することができるので、カスタマイズにハマってしまうとこのブラウザなしじゃ生きていけません。
僕もメインで使っているPCでは、プライベートや仕事用など用途に合わせかなりかゆいところまで手が届くカスタマイズをさせてもらっております。
生産性が非常に上がるブラウザです。
ただ、近年はChromeにもどんどん拡張機能が充実してきていて、Firefoxでしかできないことはなくなってきてはいますが。
良い点
- 起動してしまえばそこそこサクサク、サイト描画も早い (体感)
- 各種様々なアドオンによって非常に細かいカスタマイズが可能
- アドオンの種類が非常に多い
- タブをピン留めできる
悪い点
- IEと違うエンジンなので表示できないページがある
- アドオンをいれてカスタマイズするほど重くなりかなり起動が遅くなる
Google Chrome
Googleが2008年に突然発表したウェブブラウザ。僕も当時興奮気味にレビューしております (関連記事: Googleのオリジナルブラウザ「Google Chrome」を使ってみた – 2008年9月3日)。
Google Chrome (グーグル クローム)という名前でネットでは読みをそのままで「チョロメ」とも呼ばれております。
とにかく「速い」。これにつきますね。起動から描画、挙動とあらゆる部分に体感できるほどの速さが得られます。
最近では弱点であった拡張機能も充実してきて全くスキのないパーフェクトなブラウザになりつつあります。
僕が現在サブで使っているブラウザですね。
Firefoxで表示できないサイトや、マルチアカウントのWEBサービスをログアウトせずに手っ取り早く使用したい時などに使ってます。
しかし、僕がいまいちメインとして乗り換えに踏み切れない理由があります。
それはマウスジェスチャーの挙動です。
もちろん充実した拡張機能でマウスジェスチャーは実装できるんですが、一番メジャーなものでも、どのアプリでもFirefoxほどのシームレスなマウスジェスチャーをさせてくれない。
ブラウザのソフト的な問題なんでしょうがジェスチャーするたびに画面上にポップアップで次のタブのタイトルなどが出てきてそれを選択する形なんですよね…。
非常に細かいコトなんですが日々ものすごい数のサイトを開いて見回したり見比べたりしているとこのちょっとした挙動が気になってしょうがないのです。
だからサブと割りきってChromeにはあえて何の拡張機能も入れず素の状態で使っています。
そのほうがネットカフェとか行った時に自分のPC以外での環境にも対応できますしね。
ただですね、最近特に充実してきた拡張機能には目を見張るものがあり、いつかいろいろと検証しようかとも思っておりまして。何よりGoogleサービスとの相性やログインするだけでどの端末でも同じ環境を共有できる (開いているウェブページすら同期できる)連携機能は今後絶対に使えると思うんですよね。
将来的にはメインとして乗り換えたいと思っております…。
良い点
- 非常に軽いサイト描画
- 驚くほど起動が速い
- 拡張機能でカスタマイズできる
- 拡張機能が多い
- Googleサービスとの相性がいい
- 連携が非常に便利でデスクトップ、モバイル、タブレット間でまったく同じ環境にできる
- タブをピン留めできる
悪い点
- IEと違うエンジンなので表示できないページがある
- 複数タブを開くことによって大量のメモリを食う
- 拡張機能によってFirefoxほど細かなカスタマイズはできない (現時点では)
Edge
Microsoftが「Windows 10」で初搭載してきた標準ブラウザです。
アイコンが「青いE」から「ちょっとカッコイイE」になったやつですね (相手の使用ブラウザを聞くときによく言ってます)。
よくわからずネットを使っている方は特に意識せず「E」をクリックするので、あれ、なんかちょっと変わったかな程度しか意識せずに使っているブラウザ。
ブラウザに関して散々と言われ続けてきたMicrosoftが新しいOSとともに心機一転名前まで変えて突如展開し始めたブラウザなので力が入っていないわけがありません。いわばIEの上位互換のようなもので、軽い、速い、最高の体験ができるブラウザのはずです。
軽いという点においてはまぁそうなんでしょうが、体感では他のブラウザを凌駕するほどのものでもなく、期待の拡張機能はなんとGoogle Chromeの拡張機能と互換性をもたせるということらしいですが (たしかまだ未実装)、それってわざわざChromeからこちらに乗り換えるメリットになるの?という程度なもの。
まぁないよりはいいですけどね。
良い点
- Windows10搭載パソコンを買った時点で最初から入っている
- そこそこ軽い
- そこそこ速い
- Chromeとほぼ同じ拡張機能が使える (開発元がリリースする気があれば)
- ウェブページに直接メモができるみたい (今のところ他のサービスでできることなので、用途が思いつかない)
悪い点
- 特に乗り換える理由のないブラウザ
- 乗り換える程のメリットがあまりにも少ない
まとめ
というわけで、僕の独断と偏見によるブラウザ感想でした。
MacやiPhoneは使っておりませんのAppleの「Safari」はそもそもありません。
まぁOSが違うので例外ですかね。
今やウェブブラウザは個人の様々な理想やこだわり、信者すら生みながら使用されており、これから登場するブラウザはすべからく、数多に存在する「既存ブラウザから乗り換えさせる」という行為が必須となってきます。
この時点でただの競争ではないのです。
なので、FirefoxやChrome登場時のような、明確な目的やインパクトがないと見向きもされません。
最後に紹介しているEdgeはその点で非常に苦しい状況に立たされていると思います。
僕自身も、「まぁ、新しい物あるから使ってみたけど、今の環境を変えてまで使う理由はないな」とすぐにショートカット欄から消してしまいましたから。
基本的にはAndroidでモバイル分野を制しつつあるGoogleのChromeがジリジリとシェアを広げてく流れは間違いないと思います。
これから求められていくのはシームレスな環境と、端末によって最適化された操作性だと思うからです。
そのすべてを高い次元でGoogleがやっている状況だからです。
しかし、これからも革新的な機能をひっさげて様々な新ブラウザが登場してきては消えていくと思います。
大手の牙城を崩し、現在のパワーバランスをひっくり返すのは非常に難しいですが、ガジェット好きな僕としては、誰もが驚くような技術や「なぜ今までなかったんだ」というような価値観を変えるような機能が登場するのを楽しみにしているのです。
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