以前の記事でも書いてたんですが、ToDoリストによるタスク管理のアプリを探しあぐねていました。
だって、しっくり来るアプリがないんですもの。
主な理由は「リストを作っても活用できないから」。
とりあえず端末間同期がシームレスにできる全方位型のToDoリストを探してるんですが、今モバイル端末で使ってるAny.doのアプリはレスポンスやデザインなどはいいんだけど、PCだとChromeの拡張機能でしか表示できないので同期に難あり。
Remember The Milkは同期もWeb版も完璧なんですが、すべての機能を使うには有料なんですよねぇ (以前、有料アカウントでした)。「ToDoリストを積みすぎて消化できない」 (2014年4月18日)
各種ツールを駆使して同期を試みていたもののそこまでの労力や完全同期には課金せねばならなかったり、タスク管理をするために管理しなくてはいけないことが多すぎて、ToDoの本来の目的である”生産性の向上“からは程遠く、本末転倒であるため全くコストに見合いませんでした。
しかし、見つけたんですよ、端末間同期がシームレスにできる全方位型のToDoリスト兼タスク管理の決定版的なアプリを。
Todoist
その名も「Todoist」。
ある程度のことはEvernoteなどのようにほぼほぼ無料で使えるのでさくっと使ってみましたが、これですよこれ。こういうツールを待っていたんですボクは。
デザインや操作感はパッと見るとAny.doに近いんですが、少し使ってみると全く違うものだということがわかります。
ウェブ上ではHTML5で非常に早く動くUIで、さくさくとタスクを動かしていけます。日本語化されているのはもちろん、感覚的に使えるので気持ちがいいです。
そして、シンプルでいながら細かい設定までできる (使わないことでよりシンプルにも出来る)パワフルな機能美がとても素晴らしい。
あなたの使ってる大抵のサービスでシームレスに同期できる
GoolgeアカウントかメールアドレスでTodoistの新規アカウントを作れば無料ですぐに使い始められます。これだけでスマートフォンやタブレット、ウェブブラウザなど、実に13のプラットフォームで利用できるプラグインやアプリで作成したタスクをシームレスに管理できてしまいます。しかもアプリ利用や同期は制限なしの無料。 もう一度言います、無料です。
AndroidやiPhoneのアプリはもちろん各ブラウザのプラグインもあるんですが、特にすごいのはGmail専用の拡張機能。Gmailで受信したメールをそのままタスクに振ることができてとっても効率的。そうやってタスクをばしばし追加していると”仕事してる感“がでてくるので、妙な充実感まで得られます(笑)。
プレミアアカウント
有料のプレミアアカウントに切り替えると便利な機能が開放されるんですが (無料のままでも十分便利ですが)、有料アカウントの大きなメリットは主に3点。リマインダー設定ができるようになったり、「ラベル」というタグを各タスクに付加できるようになったり、ひとつひとつのタスクにメモやファイルの添付ができるようになります。後述しますが細かく使う人にはこれらの機能はものすごく便利。
ToDoリストをまとめて「プロジェクト」単位でタスクを管理でき、更にプロジェクトとは別にGmailのようにラベル (これは有料)も付加できるので検索やフィルタリングが非常に充実していて、注力すべきタスクが可視化しやすく管理における労力を極力減らせます。
これは個人的にはあまり使わないんですが、タスクやプロジェクトをシェアして他人と共有ができるのでグループで共同の作業を進めていく際はタスクを他の人に振ったりが容易にできるのでシンプルなプロジェクト管理には便利かも。
ポイントはタスクの”階層化”
使っていて一番思っていたのが、このアプリはタスクの階層化に特化しているということ。
他のToDoサービスでもタスクの階層化ができるアプリは多数ありますが、Todoistは「プロジェクト」というフォルダ単位のような扱いで各タスクをまとめておけて、その中のタスクも「サブタスク」という最大4段階までのタスクレベルという階層を設けられるので、混在しやすいタスクが簡単にまとめられる。そしてプロジェクト単位でも階層化できるのでやろうと思えばものすごく複雑なタスク管理もできてしまいます。
もちろん、そういったタスクレベルをまったく使わずに、単なるToDoリストとしても活用できるので、慣れてきたら後から各タスクをプロジェクトに放り投げていけばそれなりに整理できます。
なので、個人的なタスクやビジネスタスクを併用していて、とにかくなんでも細かくToDoリスト化していく人と、”今日買う物リスト”や”歯医者の予約”など、ゆるーくざっくりとリストを使っている人とが、高機能な部分はなんら気にせずその人にあった好きな使い方をすればいいので、とても間口が広いといえます。
より効率的にタスク管理したい人はプレミアムアカウントがおすすめ
現在、有料のTodoistプレミアムアカウントが30%OFFになるキャンペーンを2日間限定でやっているらしく、ちょうどタイミングが良かったので勢いで有料アカウントにしてみました。通常は年間2,999円で有料機能が使えるみたいですね。
プレミアムアカウントで開放されるラベルとか独自のフィルターが作成できる機能はまぁ多少便利になったかなぁ程度なんですが、各タスクにメモと添付ファイルを追加できる機能が驚くほど便利。
詳細や必要資料などを添付しておけば、行うべきタスクの詳細を各サービスを横断してをかき集める必要がなく、取り掛かりから完了までの工数が減り生産性が上がります。
実はこういった機能は工夫すれば無料のままでもできないことはないんです。
詳細を書き込めるメモ機能はそのタスクの下に必要なテキストをサブカテゴリーとして作ってしまえばいいし、添付ファイルに関しては、タスクにURLでリンクを付けることで別のWEBサービスに飛び、併用することで可能です。
…とまぁ有料アカウントにしてしまうことでそういった労力すら要らなくなるのが魅力なんですけどね。ただ、メモくらいは無料アカウントでもできればいいのに、とは少し思う。
側にあって煩わしくない距離感
他にも生産性を可視化できたりと、各種機能は使っていこうと思えばかなり深くまで自分の日々のタスク管理に食い込ませることができますが、別にそういう使い方をしなくても何ら問題はないというサービスデザインなので、押し付けがましくは感じないこの絶妙な距離感。素晴らしい。どの端末にも入れておきたいアプリになってしまいました。
休日などにぼーっとタスクを眺めながら管理しているとやることが湧いてきたり、いつかやろうと腰が上がらなかったタスクにとりかかったりするいい機会が増えました。
仕事からプライベートまで使えるとてもいいアプリです。とりあえずはこの「Todoist」でタスク管理していくことに決めました。
まとめ
良いところ
- HTML5でさくさくとTwitter感覚でタスク追加ができる
- 無料で多数の機能、ほとんどの端末、サービスで同期できる
- 階層化などのタスク管理が容易
- タスクの検索、フィルタ機能が充実
- その日指定と時間指定でタスクを差別化できる
- どの端末からでもタスクの追加方法が豊富
- キーボードショートカットが充実していて気持ちがいい
- 日付、優先度、階層化、プロジェクトでタスクが分けられるのでプライオリティがすぐにわかる
- プロジェクト画面の印刷機能がある
- リマインダーに繰り返し機能が付いている (有料)
- ファイルのアップロードはGoogleドライブやDropboxからも選択できる (有料)
悪いところ
- メモとリマインダーは有料じゃないと使えない
- 自由度が高く、全ての機能を使おうとすると迷うかも
- 共有機能は非常に魅力的だが、相手もTodoistに登録する必要がある
- 無料アカウントでも「ラベル」や「リマインダー」などの項目が常に表示してあり、有料アカウントに促される (使わない場合に隠したい)
- 新規タスクを作るときにダイレクトにサブタスクを作りたい
- 選択したタスクをまとめてドラッグしたい (プロジェクト移動はできる)
- 端末の電話帳を使い、番号やメールアドレスにアクセスできればもっと便利なのに
- Evernoteへのリンク機能があれば最高
- どうにかGoogleカレンダーと連携できないものか (あればいいなぁ程度)
- リマインダーでジオタグ (場所)が使えれば最高
- ロゴが少しダサい… (これは個人的な好みですが)
ところで「Todoist」って日本語でなんて読むんですかね?
公式にも書いてないので未だに漠然としているままなんですが、ブログは表記だけでいいのでわからないまま紹介記事書いちゃいました。
Twitterも日本で流行りだした当初は「トゥイッター」や「ツイッター」など混在してましたが。公式がツイッターと表記してくれたので落ち着きましたよね。
@axecom トゥードゥーイストって読み方が正しいです。日本語にしようとも検討したのですが、カタカナにすると、かなり読みにくくなるので英語のままにしております。
— Todoist 日本 (@todoistJP) 2014, 5月 9
公式サイト: To-Doリストとタスク管理。無料、簡単、オンラインとモバイル用: Todoist
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