チキン・リトル

レビュー
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チキン・リトル
邦題:チキン・リトル
原題:CHICKEN LITTLE
監督:マーク・ディンダル
脚本:スティーヴ・ベンチック、ダン・ガーソン、ロバート・L・ベアード
制作:ランディ・フルマー
音楽:ジョン・デブニー
出演:ザック・ブラフ、ゲイリー・マーシャル、ドン・ノッツ、パトリック・スチュワート、エイミー・セダリス
<日本語吹替版>山本圭子、中村雅俊、小島幸子、朝倉栄介、深見梨加、野沢那智、大塚芳忠、石塚運昇、稲葉実
データ:2005年/アメリカ/81分 [ブエナ・ビスタ・インターナショナル]
鑑賞方法:レンタルDVD [日本語吹替版]
評価:★★★☆☆
ストーリー
 いつも失敗ばかりしてしまい、町の笑い者扱いされているチキン・リトル。なんとか名誉挽回しようとするが、さらに失敗を繰り返してしまう。そんなある日空から正体不明の物体が落ちてきて・・・・・。
インプレッション
最近めっきりアニメが振るわないディズニーがピクサーに見放されかけた頃に作った完全自社制作のフルCGアニメ。この原作の話、子供の頃どっかで見た気がするぞと思いながら観てました。確かビデオでディズニーアニメだったはず。しかしながら、CGのモデリングが見事で主人公チキン・リトルのフワフワした体毛の表現などはものすごくリアルだった。ピクサーなしでもここまでできるんだ、と見せ付けるかのよう。背景や町並みも明るい光の表現がよく出ていて、他の大作CGアニメと比べても全く見劣りしなかった。
ストーリーも、劇中にながれる歌でテンポよく見せたり、ノリのいいキャラクターたちと絡むチキン・リトルの動きはよく考えられていると思う。宇宙人の話だとは知らなかったので展開に興味しんしんになりながら観てました。多少子供向けな感じは否めないストーリーだけど、親子で見るにはぴったりな映画で非常にディズニーらしい丁寧なつくりです。誰が見ても楽しめる良作。
初のCGアニメーションでこれからのディズニーアニメの新たな道を見せてくれた背景には、最近のディズニーアニメの不調があげられる。大ヒットを記録した『ファインディング・ニモ』後にピクサーが独立を宣言し、ディズニーとの提携が解消されてしまい相当あせったであろう。しかし、結局はその年の夏にディズニーがピクサーを買収し事なきを得た形になり、これからのディズニーのCGアニメはピクサーが制作していくことになった。これでディズニーが権利を持っていた『トイ・ストーリー3』の制作も白紙に戻され、本家ピクサーが作り直す事になったわけだ(実際、ディズニー独自で『トイ・ストーリー3』の制作は進んでいて脚本もすでに完成していたという)。
『チキン・リトル』での一応の成功を収めてもあえて買収に踏み切ったわけです。自由に作品を作りたいピクサーに対してディズニーはよっぽどピクサーを手放したくなかったんでしょう。この時の買収総額は74億ドル、日本円にして約8740億円。
この大型買収は、これからのCGアニメーション業界を大きく動かす事件だったのは間違いないく、個人的にはディズニーのピクサー買収という戦略は大正解だったと思っていたりします。余談でした。

レビュー映画
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