高校演劇部からの付き合いの舞台を観にいきました。「クレイン・リバー」と言うパフォーマンスグループのシェイクスピア『リチャード3世』です。
クレイン・リバーは前回も観にいったんですが、前回も『マクベス』と言う原作モノをやっています。
総評としては・・・良くも悪くも変わらずですねぇ。演出として一環していることは良いことなんでしょうが、前回から思っていた問題点は改善されず。相変わらずテンポが悪い。
しかし、一番致命傷なのは台詞が聞こえにくい・・・。肌に合わない演出や、そういう劇は多々ありますが、「何を言っているのかが分からない」これはどうしょうもありません。それは絶対に狙いであるはずが無いからです。
わからないんですもん、何をやっているのか。ストーリーすら追っていけません。コレでは客の気持ちは入っていくどころかぐんぐん離れて行って、残るのはストレスだけです。
エンターテイメントには、いろいろな演出方法や考え方があると思います。
クレイン・リバーは豊かな体の表現を追求し、芝居の中に殺陣を取り入れ、パフォーマンスとクリエイティビティを融合させる舞台を作っています。
しかし、エンターテイメントとしてお客さんに何を残すかを考えた場合、楽しませるものにはなっていなかったと思います。舞台セットや衣装、動きの中での殺陣は凄いのですが、重要な部分がすっぽ抜けてしまったような感じで、非常に残念です。
殺陣のときだけ、急に声がでかくなったりと、幕間での声が漏れてきたり、上手い役者さんもいるんですが、ほとんどは舞台に立っているというより立たされている感じがしてしまいます。ちょっとした意識の違いなんでしょう。とても勉強になりました。
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