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花散る海 〜途中の人 partII〜 アーカイブ

2008年11月26日 (水)

桜井一徹

今年最後であろう舞台、劇団花鳥風月『花散る海 〜途中の人 partII〜』のまとめ記事です。海上自衛隊のお話でした。

桜井一徹
桜井一徹は、海上自衛隊の一等海尉で、イージス護衛あさひの艦航海長でした。
そしてなんとなんと、一児のパパです。妻子あるパパ。娘がいるんということですが、お客さんよりも驚いたのは何を隠そう、本人であるボクです。階級も結構偉いので幹部の白服でした。

劇団花鳥風月は配役前に本読みにじっくり時間をかけます。挙手制でその日の自分が読みたい役を決めるんですが、本読み当初、この役だけは無いと思って2週間くらいあった本読み期間、1度もこの役を読まなかったんですよボク。
しかし、配役発表でまさかの桜井一徹。まさにサプラーイズ。配役を予想していた劇団員も驚いてました。と、とにかく驚き、これは挑戦だなぁと思っていたのをよく覚えてます。

稽古に関しては、今回初舞台となる座長の娘、子役の"のどかちゃん"と絡みがあるんですが、この子すごいわ。初めての稽古までは少し不安で心配だったんですが、どこまで理解してるのかわからないけど、ちゃんと間をとって芝居が出来たり、こっちの言っていることがわかるんだねーある意味とてもやりやすい。
でもそれが仇になってくることもあり、娘が気になってばかりで妻への想いをもっと見せなくてはいけないという自体に (笑)。

役作りでも一番気にしていたのはやっぱり、歳。普段、ただでさえサワヤカな役ばっかりあてられるのに、妻子もちの父ですもの。
お父さんに見えるようにできるだけ落ち着いた芝居ばかりやってました。が、演出家から暗い暗いといわれ最終的には本番のような形に落ち着いたんですが、音や仕草を気にしているよりも、もっと全体で見せるべき感情は別にあったんですね。それに気づいたら尚子との関係もずっとやりやすくなりました。


妻の尚子とは、最初のシーンでしか顔を合わせられないんですよ。あとはずっと離ればなれ。舞台の前面と後ろとでの会話のみでのやりとりなんですが、その声や感情の揺らぐ間というのがボクの中でとても重要な演じ分けになりました。

回を追うごとに届いてくる声がズンと響いてきて、はっきり言ってお客さんを置いてけぼりにしてしまうくらい感情が高まった時も何回かあります。しかしダメ。泣いちゃダメ。今回はそう決めていました。
本番中の日記にも書きましたが、演出家に言われていたわけではないんですが、ボクの中では泣くというのタブーでした。

最期に聞かせる娘への言葉なんて泣いていてはだめだもの。自分を見せたいんじゃなくて何を残し、伝えるかを見せる芝居だったので、そこに重点をおいて組み立ててました。毎回窒息しそうなくらい我慢しながら台詞を搾り出してましたが。


今回は特にテンポを気にする作りだったので、個で見せるわけでなくものすごい量の台詞をやりとりしながらの緊張感と、全体で共有する空気のようなものを大切に演じてました。結果、心に残るものが伝わったみたいで、そんな時はそれを感じ取ってくれたお客さんが泣いているのが中盤からも分かりました。
すごいことだと思う。決して狙っている感動という類のものではない涙。「圧倒された」とまで言ってもらえることは、芝居をやっていてそうそう言われることではないので。

最近の芝居とはまったく違う体験をさせてもらったので非常に良かった。ボクにとってもいろんな意味でステップアップできた舞台でした。
7月に『君に、桜の花の祝福を』、9月に『花 hana』、そして11月に『花散る海』で役名も"桜井"だし、花づくしの今年の舞台、最後に相応しいものでした。


【まとめ】
花散る海 〜途中の人 partII〜 - 2008年10月13日(月)

小屋入り、仕込み - 2008年11月11日(火)
仕込み、場当たり - 2008年11月12日(水)

初日 - 2008年11月13日(木)
2日目 (棗組初日) - 2008年11月14日(金)
3日目 - 2008年11月15日(土)
千秋楽 - 2008年11月16日(日)

キャスト表 - 2008年11月19日(水)


【おまけ】
桜井一家

親子です
桜井一家の写真。娘役ののどかちゃんは、8歳にして今回が初舞台でした。稽古中もみんなのアイドル。


東京芸術劇場 小ホール2

客席
小ホール2の客席写真。小ホール1と違って動かせません。さらにキャパも小ホール1よりも入るみたいです。


舞台セット

仕込み中完成
仕込みからかなり大がかりで、こんなにしっかりと立込をしたのは久しぶりでした。イージス艦のCICを再現しています。
舞台の後ろはイージス艦。前面は首相官邸と完全に2舞台構成の芝居です。

CIC内部CIC機械部
舞台では紗幕ごしにイージス艦のCICを表現していたんですが、みんなが座っていた機械はこうなってました。本番はここにPCのキーボードを置いて自分ルールで操作 (?)してました。稽古中は、初めの頃からなぜかずっと「秘密ボックス」と呼ばれてました。確か演出家が説明する際に口にした言葉だったはず。


紗幕に映るリアルタイムモニター

芝居中のモニターモニターに映る艦長
今回の芝居では、イージス艦から政府に連絡を取る際、モニターを通じてずっと艦長の姿が映し出されてました。わかりますかね? 右上の幽霊みたいなの。これは録画では、リアルタイムで写っているので、お客さんも驚いていたようで、なくなんだかすごくかっこいいです。メタルギアソリッドの無線シーンみたいな演出です。
途中、隊員のみんなも発言するために艦長席からモニターに映るんですがこの場面も好評だったようです。


海自チーム

楽屋での台詞合わせ出撃!
戦闘シーンは息もつかせないテンポなので詰まるのだけはのNG。なので本番直前まで台詞合わせに余念がありません。

そして、主に政府チームと海上自衛隊チームで輪を囲みます。この両チームは基本的に本番中お互い顔をあわせませんからね。


桜井のお守り

お守り
本編に出てきた桜井が家族に残したお守り。
これ、とってもお洒落な勾玉で、9月の誕生石と横についてる小さいのが11月の誕生石です。
実は夫と妻、お互いの誕生石でした。

2008年11月19日 (水)

[花散る海] キャスト表

公演終了したので、載せられるかな。
役名つきのキャスト表です。


劇団花鳥風月 第17回公演
花散る海 〜途中の人 partII〜
東京芸術劇場 小ホール2
[2008年11月13日(木)〜16日(日)]

キャスト表




























重信禎秀 護衛艦あさひ艦長 (一等海佐)比良文彦
海部盛雄 護衛艦あさひ副艦長 (二等海佐)小泉知也
寺本庄司 護衛艦あさひ砲雷長 (三等海佐)岡田昌也
桜井一徹 護衛艦あさひ航海長 (一等海尉)斧口智彦 (ニチエンプロダクション)
奥寺孝夫 護衛艦あさひ機関長 (一等海尉)岩切チャボ
岸辺伸吾 護衛艦あさひ水雷長 (二等海尉)皆木俊彦
須郷宣也 護衛艦あさひ海曹長山口文康
西脇恭司 護衛艦あさひ海士長今井光信
熊田 大 護衛艦あさひ一等海士大木隆也
岩間亮一 護衛艦あさひ一等海士甲斐秀城

草刈 哮 内閣総理大臣橋爪健一郎 (マクラバスシアター)
小谷英生 防衛省長官・防衛大臣コバ・ジュン (『反則団』/(株)アイジーズ)
本郷将寿 海上幕僚長倭文 俊
財部史郎 防衛省事務次官水川 准
赤倉一誠 国家公安委員長日向一心
秋山翔子 内閣情報調査室長植松りか
船木敏郎 元艦隊群司令官田村貴浩

桜井尚子市川典子
桜井 愛山内のどか (子役)

滝本マリア 報道リポーター吉田千絵
伊藤一樹 カメラマン小澤 源 (DMF)

羽間大和 護衛艦だいせつ艦長コバ・ジュン (2役)


21名
キャストの数よりも、とても台詞の多い芝居でした。ほとんどの人が、5行以上の台詞しゃべってたり。
特に艦長と総理は膨大な量でした。ちなみにコバ・ジュンさんは2役やってます。

2008年11月17日 (月)

お家に帰るまでが公演です。

打ち上げで朝までさわいで、始発が出るころにそのままかたずけのため浦和まで打ち上げられました。
劇団員の皆さんと一緒に浦和について、まず泥のように仮眠。11時くらいに目を覚ましてから1日かけてバラシの手伝いしてました。
仕込みや、終演後のバラシのときも思ったけど、物量が多すぎて何回か心が折れそうになりました。

それでも着実に作業を進めていき、すべて終了したのが夜。結局終電の少し前の電車に乗って帰宅してます。あれ、家に帰ってないからか、なんだか始発に乗っているような感覚。打ち上げ後みたい。人が多すぎてちょっと変な感じ。月曜の夜なのにね。


明日から通常のサイクルだー!
朝からサラリーマンや学生と電車のスペースを取り合う作業に戻ります。

衣装で買った真っ白な靴を忘れてきたけど。当分は使わない、というかそういう役にならない限り必要ないと思うんでどうしようか迷ってます。香港マフィアの役、待ってます。とりあえず、家に帰って風呂入ってからジャンプ読んで寝ます。

2008年11月16日 (日)

[花散る海] 千秋楽

早い。前回10日間の舞台をやっていたからか異様に早く感じる。もっと演じていたい。もっといろんな人に観てもらいたいという思いが非常に強い舞台でした。それでも千秋楽の幕は上がってしまいます。

マチネ 15:00 [名]
千秋楽は一番お客さんが入った回でした。今日はこの時間しかないので集中的に入ったのもあるかも。

最後だからというわけじゃないけど、芝居を変えたつもりも無いけど、多分変わってました。
まったく違う感情の波になってた。自分の中だけだけど、今回相手の顔がおたがいに分からないから余計に自分の中に生まれる波に左右される。

最高に気持ちが入って、気持ちが良かった回でした。でも、お客さんにどう映って見えていたのかは分かりません。計算外な芝居なわけだし、自分の中でとても良かったことでも、見る目線は常にお客様。
そこから考えると、どう映っているかわからない時点でアウト、というか非常に危ういと思う。役者として。


ああ、でも自然に溢れてきたものだったから殊更、無視するともっと変なことになるのは目に見えていたので、ああしたんだと思う。というかああなったんだと思う。確かに生きた。オレ死ぬけど。

お客さんはとても感動してくれていたようだけど。客出しでいろいろな方に握手を求められて、ほっとしてしたのは内緒。だって、狙っていたもの以上が出てきてしまったことによる感動だもの。まだまだ自分の実力じゃないんだなぁ、くそう。本番役者め。

しかしこの揺らぎがあるから、舞台はやめられない。この"波"を乗りこなせるような役者になりたい。


我慢
自分の中で今回、「泣くな! 絶対に泣くな!!」と心に決めているシーンがあります。どの回も息が止まりそうなくらい苦しくて、それでも台詞を言わなくちゃいけなくて、出すのは涙ではなく娘と妻に届ける声、音のみ。

千秋楽、泣いてしまいました。
実はゲネでも少しこぼれてしまったんですが、それは調整用だったので想定内。織り込み済みの涙。
でも、今回は最後の最後で溢れてくるものが止まらなくなって本当にぼろぼろと、台詞が出せなくなるくらい。我慢できないくらいのぼろ泣きです。くっそう。

別に演出家には「泣くな」とは言われてないんですが、僕の役作りの中で譲れない部分だったので悔しい。さらに、気持ちがよくてお客さんもすごく感動していただけに余計悔しい。
これを狙ってやっておけよと。
自分が保守的に走ってそういう考えになったような気もするので、結果そうさせられてしまった相手の共演者にしてやられた気分でした。ホント、いい役者さんと絡めたわ。

ぼく幸せもんです。

2008年11月15日 (土)

[花散る海] 3日目

順調、すべて順調に公演を重ねています。2日目や3日目に落ちないのは安定しているってことだろう。
あとはどれだけ上れるか。

マチネ 14:00 [名]
やはり安定していたと思うが、丁寧に台詞を置いている印象が強く少しテンポを犠牲にしてしまった感がある。
緊張感は相変わらず保っているのでクオリティ的には大丈夫かとも思う。勝手に。
自分の中でも丁寧に確かめながら演じていて、十分に手ごたえを感じた回だった。

ソワレ 19:00 [名]
とても気持ちが入った。気合も緊張感もいい感じで出せた。

思わぬハプニングがあったが、大丈夫だったようで一安心。
最終的には問題にもならないくらいに作品自体に集中してもらえたと思う。

終演後のお客さんからの感想で、役について挑戦をしている部分をストレートに感じてもらえていたようでとても嬉しかった。演出上相手の顔が見えないシーンが多いので、微妙な声の変化で芝居を受け取るんですが、


感情の糸
今日のソワレ本番中、ブツンて本番中に切れる音がしました。劇場にいるお客さんと舞台上のキャストの緊張が。


キャストの一人がガタンという音と一緒に倒れてしまいました。


貧血のような失神だったんですが、ボクは角度的に直接見ることができなかったので、下手のほうから聞こえてくる音から、"誰かが倒れてそれを近くに居た人が袖に運んだ"ということくらいは認識できました。誰かは分からないけど、とにかく音のしたほうに居た人ならば、最悪誰であろうとこのシーンは大丈夫そう。

舞台は生モノ。ライブだけに何が起こるかわかりません。
その後のシーンのことやら、迫ってきている自分の重要な台詞を考えながら、ものすごい速さでぐるぐると頭を回転させていました。しかもすぐに自分にとって大事な台詞が迫っています。

キャストが動揺したらだめだと思ったので、倒れた人のことなんかとっとと忘れ、無責任に自分のことだけ考えてとにかくできる限りのパワーで舞台を勧めることに徹しました。今時分が考えてもどうにもならないので。お客さんの一瞬でも切れてしまった糸、緊張感を戻すように。

そのシーンが終わって裏に戻ってみると、幸いすぐに回復していたので問題なくその後のシーンも出演していたんですが・・・ああ、今思うとゾッとします。しかし、本人にも大事が無くて本当に本当に良かったです。
本番中、楽屋裏でキャストが倒れることは過去の舞台にも何回かあったんですが、さすがに客の前で出演者が倒れるというのは初めて。初体験。
自分にもこういうことが絶対に「無い」とは言えないのですが・・・、まぁなってしまったら防ぎようがないんで、日々の体調管理を考えるいい経験になりました。


倒れてしまった事実よりも、それによって周りのキャストが慌てた芝居を見せてしまうほうがその回を観に来ているお客さんに失礼。時には無責任に、その時できる自分の役割を全うすることがすべてだと思う。

2008年11月14日 (金)

[花散る海] 2日目

2日。今日からマチネとソワレの2回。そして中日。今回4日間しかないんでちと寂しい。


マチネ 14:00 [名]
平日の昼にしてはお客様が入っていたよーな。
やはり反応は上々なようで、舞台にいても食いいるように観てくれているお客様の熱が伝わってきて、緊張感が共有できているなぁと感じます。

ちゃんと残せてこれたんじゃないかと。
しかしながら、まだのびしろは見えるわけで、本当に相手から来るものを返したい。まだまだ"狙い"というフィルタを通して出力している自分がいる。
もっとストレートに素直に。

ソワレ 19:00 [名]
やばかった。途中からこみあげてくる感情を抑えるのが大変だった。
届いてくる声から表情まで想像できるようになってきていて、きっとお客さんが読み取る以上の感情になってしまっていたと思う。

辛いなぁ。辛いけど、それがこの役の演じ方なんだろう。
そうやって、生き方を探すわけです。

油断大敵
ここに来て芝居が一段と安定してきたような。
ただ丁寧にしすぎたことによる弊害、テンポを犠牲にしては本末転倒。演出の狙い通りに見せていかなくては。

ただでさえ台詞芝居なうえ、軍事や政治の専門用語がばんばん飛び交う芝居なので、ちょっとしたミスや噛みはすぐに緊張を途切れさせてしまうという非常にデリケートな作品なのだから。

幸いまだ噛んだりはないが、思わぬところで何かをやらかしてしまうかもしれないので、改めて気を引き締めていこう。

2008年11月13日 (木)

[花散る海] 初日

初日。開けました。

ゲネプロ 15:00
キッカケや転換の稽古が押してゲネプロが遅くなってしまった。
とても気持ちが入った。別に照明のせいとかじゃないんですが、なんだかばっちり気持ちがはまった気がする。


ソワレ 19:00 [名]
初日。初めてお客さんに見せるものはやっぱり緊張します。でも、思いのほかお客さんの食いつきがよかったのがとても嬉しい。
自分の中でも、とても気持ちが入っていたと思う。
数カ所細かいミスはあったようだけども、お客さんが気になるものではないし、なによりいい状態で流れていたのが大きい。


気持ちいい
照準を初日に合わせてきて、ようやく成功した感じがする。
かなりなギャンブルだけども、結果大成功で初日の幕を開けたことに意味がある。本当に気持ちが良かったんで、明日以降は現状維持じゃだめ。もっともっとこれ以上のものを目指していかないと。
それにしても、キャストみんなが打ち上げで本当にほっとしているのが印象的だった。もちろんボクも。

2008年11月12日 (水)

[花散る海] 仕込み 2日目

10時入りで、仕込みの続き、そして場当たりへ。
本当はゲネプロの予定だったけども、場当たりを優先して明日に延期することに。
何となくほっとしながら、明日の本番前のゲネプロをむかえることになります。アレ? ああ、なんでほっとしてるんだ??


もっともっと、愛したい。

稽古中や通しで試みていたチャレンジがことごとく失敗しているのが最大の不安の原因だろう。ふわふわしている、ただの一役者としてしかその舞台を担っていない。その原因を自分のノドに責任転嫁してしまうくらい焦っている反面、ノドが全快したときにその原因が他にあると感じるのが怖すぎる。

だいたいの目星はついている。原因はわかっているが解決法が定まらないままの自分が歯がゆい。
立ち回ってないでさっさと認めてしまおう。

自分でも不思議なくらい、いい役をもらったからだ。

本当にいい役をもらった。ここから本番までの時間、何らかの解決策を講じるとしよう。身勝手な役者の自己満足を満たすために。
楽しもう、誰よりも。魅せよう、自分を。

2008年11月11日 (火)

[花散る海] 小屋入り、仕込み

グリコが勝手に制定したポッキーの日。9時集合で小屋入り。ガチ袋を持ちながら朝のラッシュをくぐり抜け、いつもと違う駅で乗り換えて、やってきました東京芸術劇場小ホール2。
小ホール1でしかやったことがないので、作りが似ていながら左右対称だったりと一人マリオカートのリバースモード状態。なかなか難易度が高い仕込みでした。

搬入はあっという間に終わったんですが、仕込みは作り物が多くて少し手間取りました。小ホール2は本当に"劇場"という感じで、バトンを下ろしてものを吊ったり、左右のはけ口の広さや、平台と箱馬を組み合わせて作る様々な形の台等、高校演劇を思い出すことがいっぱい。規模は全然違いますが。

明日はゲネ。の前に場当たり。
早く場当たりのピリリとした緊張感に置かれたい。あの空気が好きだ。

2008年11月10日 (月)

不完全燃焼

残してしまったものを引きずる性格なのか、そういう役なのか、未だはっきりとしないまま稽古が終わってしまいました。全体はテンポが良くなり展開もいいみたいですが、個人的には非常に気持ち悪い。

今回はしっかりと通し稽古ができたので、部分的に出来ていないところや、段取りを決めなくては行けないような所はほぼ皆無。そこの不安が無い分、内面にウェイトがかけられる。もっとできるはずというか、もう少し深く考えて臨んでいきたい。って、今更迷ってる場合じゃないんだけども。

明日は小屋入り。
お客の前で変わるのは怖い。変わってしまうんだろうけど。原因は本人だってことはわかってるので、出力をもう一度振り切らせとかないと。
ほんの少しまとわりつく不安を断ち切るように。

2008年11月 9日 (日)

リビルドー!!

1日に3回通し。内早回し1回となかなかのハードスケジュール。でも、もうやることないしね、全体を見る通しくらいしか。

3回目の通しは集中力が・・・、台詞に感情が乗らないジレンマ。のどがやばいのか、声を意識してしまうのか、台詞を吐き出すたびに気持ち悪い。

もう一度、再構築しないとなぁ。

残りの稽古が1日ということで、14時入りにはびっくりしつつも少しほっとしている。
あと1回通しができるというのがせめてもの救い。上限を持って行くところまで行ってから小屋入りしたい。

2008年11月 7日 (金)

通し通し

スタッフさんのスケジュールの関係での通し。
やっぱりつながってくると楽しーい。
とにかく台詞の多い芝居だけど、稽古はシーンごとのぶつ切りなワケで、感情を保っているのはその際に感情の引き出しからでてきたもの。

通してみるとそこの負担はなくなるのだから、よりストレートに感情をつなげられます。でも、改めてつながらない場面が見つかったりとキャラクターをもっともっと考えなくては。

2008年11月 6日 (木)

荒通し

初の荒通し。
まだまだつながってないなぁ、個人的に。自分の中でブツブツ切れていることがよくわかる苦い苦ーい通しになりました。今回の台本は感情にウソがあるとすぐにわかるし、芝居があっという間に流れてしまうから。
ああ恐ろしい。

せめて、フワついている頭の上の"なにか"を固めていきたい。
ドラマを創るのは演出。見せるのは役者。まだ、それでいいと思う。

2008年11月 3日 (月)

ばつーん

切ってきましたよ、髪を。そりゃもうおもいっきり切った。耳が完全に出てて襟足さっぱりとここまでバッサリ短くしたのは3、4年ぶりくらい。なんだかサラリーマンみたいな髪型になってます。

そこまで切った理由は今度の出演舞台『花散る海 〜途中の人 partII〜』の役のためなんですが、海上自衛隊の役なので・・・まぁ当たり前ですね。なにより事務所からOKが出たのでホッとしました。以前特攻兵の役を演ったときに坊主にしようとしたら止められましたから。

自然乾燥でも大丈夫なくらい短い頭は本当に久しぶりで、当分は町中の鏡で自分をみても認識するまでに少し時間がかかりそうです。

美容院で切りに行った際に、おびただしい量の髪の毛が落ちてるとちょっと満足するのはコストパフォーマンスがいいと感じてしまうからなのだろうか (金額÷切った量= 1円当たりの散髪量)。
どうでもいいけどボクはシャンプー台で首を置く位置が未だによくわからないのです。

2008年10月31日 (金)

まだまだまだ

立ち稽古が一通り終わりました。全体を通して感じている率直な感想は、まだまだ全然見えてこない。
漠然と大きな壁が立ちはだかっててそのプレッシャーに覆われているんだなぁ。このつかみ所がない感じ。
壁にはいくらか引っかかりはあるんだけれど、それはもうどうしようもないような所にあるもんだからまだまだ腕を伸ばせないでいる。届くはずなのに。

まだまだまだまだ。まだだ。

2008年10月29日 (水)

シャッターボタンが反応しません

劇団花鳥風月さんのホームページにお邪魔してきました。
というよりも、稽古日誌の順番が回ってきたので「劇団花鳥風月 日記」というブログにですが。本日の稽古の様子 (?)はそちらで。
http://star.ap.teacup.com/kachofugetsu/414.html


今までの日誌がなぜか写真を載せる風潮になっていたので、携帯のカメラが壊れているボクは、共演者の携帯を借りてパシャパシャしていた (風潮に逆らえない)空気を読む役者です。


稽古のほうは、とにかく立ち稽古をざっくりやってしまわないといけないんですが、ようやく中盤に差し掛かってきたみたい。みんなほぼ初めての部分なんで、まだまだ確認しながらなんですが、自分の台詞や役割の部分だけは一回一回を無駄にしないで臨みたいと思います。

あーこういうこと稽古日誌に書いとけばよかったなぁと。今、思いました。

2008年10月28日 (火)

ネズミがウシになるまでに

カレンダーで指を下になぞっていくとわかることなんですが、ちょっと驚いたこと。
もうすぐ本番2週間前。
加減を気にしているとあっという間に本番になってしまうということに気づいた。

何よりも驚いたのは、いまだ2週間後の自分が想像できてないこと。
不安とか自信がないとかじゃなくて、純粋に今目の前のことで精一杯。大事なのはこれからどうして行くかを考えるよりも今どうするかを考えることで、ほんの2枚めくれば年が変わってしまう紙っぺらなんて眺めてても、どう仕様もない。ああ、どーしょうもない。

年賀状の心配よりもDMのほうが先。か。

2008年10月25日 (土)

もがく凡人の水平試行

本番まで間がないので、さくさく立ち稽古。
台詞が入ってないとアレなんですが、なんとかだいぶ流れているようで、みんなすごい集中力。
当たり前だけど、今は最低レベル。自分はまだまだだな。

ここからさらにクオリティを上げていきます。
ある意味"本番まで時間がない"という状況がいい意味に働いていると思う。
とはいっても、本当にここから。

でも、残り3週間を切って"ここ"だ。
まってるだけじゃだめだなぁ。本当の意味で立たないと。
早く、立ち回りたい。

2008年10月21日 (火)

亡国のイージス

ポスター
邦題:亡国のイージス
監督:阪本順治
原作:福井晴敏 『亡国のイージス』 (講談社)
脚本:長谷川康夫、飯田健三郎
音楽:トレヴァー・ジョーンズ
出演:真田広之、中井貴一、佐藤浩市、寺尾聰、光石研、谷原章介、他
データ:2005年/日本/127分 [日本ヘラルド、松竹]
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★★★☆

[ストーリー]
 東京湾沖で訓練中の海上自衛隊イージス艦「いそかぜ」で、艦長が何者かに殺害された。宮津副艦長は、先任伍長の仙石に、犯人が如月一等海士であると告げ、乗務員を艦から退去させる。しかし宮津は、某国の対日工作員、ヨンファと共謀し、特殊兵器「グソー」の照準を東京首都圏に合わせていた。その頃陸では、防衛庁情報局の渥美たちが対策に乗り出す。なす術を失った政府は、米軍の新型爆弾を使い、「いそかぜ」を空から消滅することを検討しはじめる。
(USEN)

[インプレッション]
海上自衛隊のイージス艦を舞台とした物語。実はただいま稽古中の舞台『花散る海』の設定と告示してまして・・・というかほぼ同じなので非常に感慨深かったです。飛び交う専門用語や自衛官の所作など、個人的な見所がとっても多かった今回のレビューはボク個人の"海上自衛隊補正"がかかっていますので、それをふまえてお読みください。


テーマとなるのは現在の日本における自衛隊のあり方と、専守防衛について国家の国防という考え方とその最前線に立っている自衛官達の人間描写。まぁつまり「平和ボケ日本」に警鐘を鳴らしているわけですね。
と、テーマが非常に壮大なんですが、メインとなる人物の人間性がしっかりとストーリーに反映されいるのでわかりやすいし、感情移入しやすい。

悪く言うと全体的に地味なんですが、言い方を変えるとすごくリアルに作り込まれています。作中で流れる重厚な音楽も全体を重くしている要因なんですが、そのスローテンションについていける集中力があるならば非常に楽しめるはず。さらにそこがクリアできれば、役者の芝居が本当にうまいので終始緊張が漂っていて、どんどん見入ってしまうでしょう。
基本的には政府側の取引における駆け引きが見せ場なのかと思えば、きちんと艦内で話しが進んでいくし、展開も引き込まれとてもおもしろい。


しかも、それぞれの自衛隊としての目的や考えかたが介入してくるので重いテーマながらしっかりと話しの中で見せようとしているのは好感が持てた。つまり、ただのアクション映画ではなく、プロパガンダ的にこの作品をまとめている点だ。もちろん原作小説ではそういう話しなのだが、映画化とは何億もの制作費と豪華キャスト、プロモーションが介入するので、そうはいかなくなってくる。

しかし、エンターテイメントせいを省き無骨に、そして限りなく忠実 (リアル)に描くことに意味があると思う。そして、それぞれの『守る』という主張を交錯させていく後半の展開は何とも考えさせられる。もちろん、今の自分の舞台も重ねて観ていたので。

「楽しかった?」と聞かれると、ストレートにおすすめは出来ないが、個人的にはこれでもかというくらいのこだわりが詰まった良作として、この場に書き記しておきたい作品だ。

2008年10月19日 (日)

初対面

はじめまして。
初めて本役で最後まで台本を読んだ。
なんだかいろんな緊張やら不安やらの感情が入り混じっていた複雑な気持ちが、ほんの少しだけ和らいだ。ホントに、カラだと思ってた歯磨き粉からひねり出したくらい少しだけど、逆に安心すらした。

今、読みで感じてる手応えをお客さんに伝えられれば間違いなくこの物語は面白い。
ボクは、この台本に負けないように形にしなければ。


背負うものは少なくない。
特に、ボクにとってそれは全くの未知の領域だ。

2008年10月18日 (土)

さて、まずは髪を切らねば

台本が完成し、全ての役が発表されました。

はっきり言って、自分では全く予想していなかった役になりました。
そういう意味ではサプライズ、絶対にコレだけはないと思ってたので。
ずっとやってた本読みのなかでもこの役だけは読んでなかったんで、実は今日が初見でした。

ただ、非常におもしろく、いい役頂ました。
生まれて初めて。挑戦だ。

あ、とりあえずバッサリいきます。
これは決定。

2008年10月16日 (木)

どちらにせよ

手元にある台本が、作品全体の4分の3くらいになったらしい。
新しい台本が来るたびにだんだんと明かになる事実が、この作品のテーマに大きくかかわってくるんだろうし、そのときに初見で読んで、今ボクが感じているものは本番を観たお客さんに限りなく近い心境なんだろう。
まだキャストは決まってないが、今週中には正式に決まるらしい。


ひとりじゃなんにもできねぇやー。

2008年10月13日 (月)

階級が言いにくい

新しい台本が来ました。
今までの分を合わせると大体半分ちょい行ったらしいです。起・承・転・結の「転」に差し掛かったくらいかな・・・。話の展開も出てきたところで、なかなかのボリュームを予感させます。そういう意味でも今回きたところは結構重要な部分らしいです。

ひと通り読み合わせしてたんですが、話の内容が重いのでそれに合わせて稽古場の空気がどんどん重くなっていく気が。まぁしょうがないんですけどね、まじめな台詞ばっかりだし。

それにしても本読みは楽しいなぁ。
もっと緊張感があったら楽しいのに、と思うけど、それは正式に役が決まってからかな。

花散る海 〜途中の人 partII〜

オモテ
ウラ
劇団花鳥風月 第17回公演

『花散る海 〜途中の人 partII〜』

[Time table]
11月13日(木) 19:00
11月14日(金) 14:00/19:00
11月15日(土) 14:00/19:00
11月16日(日) 15:00

 (※ 開場は開演の30分前から、受付は1時間前からとなります)

[Cast]
比良文彦、田村貴浩、水川 准、市川典子、植松りか、皆木俊彦、山口文康、山内のどか (子役)、
今井光信、岩切チャボ、岡田昌也、斧口智彦 (ニチエンプロダクション)、小澤 源 (DMF)、甲斐秀城、小泉知也、コバ・ジュン (『反則団』/(株)アイジーズ)、倭文 俊、橋爪健一郎 (マクラバスシアター)、日向一心、大木隆也、吉田千絵


[Staff]
作・演出:山内大典
照明:橋本 剛 (colore)
音響:恩田哲寛 (FLIC PRO)
音楽:森本真理
ビデオ:久保幹夫 (New Field)
宣伝美術:すてふぁに&とりぽーへいち
制作:激化美人、岡野貴子、高野友里


[Ticket]
前売券:¥3,000
当日券:¥3,500
 (※ 日時指定/全席自由)

■ 予約について
席に限りがありますので、日にちが決まりましたらお早めにご予約を。もしくは僕に連絡してください。


[Place]
東京芸術劇場 小ホール2

東京芸術劇場-地図

東京都豊島区西池袋1-8-1
→ 池袋駅 徒歩5分。


[Story]

海上自衛隊のイージス艦「だいせつ」「あさひ」2隻が、
アメリカ海軍の護衛任務を行っていた。
太平洋上、排他的経済水域で、
国籍不明の不審船に攻撃されてしまう。

攻撃を受けた米艦船は航行不能。
海上自衛隊のイージス艦「だいせつ」「あさひ」は
反撃を開始する。
戦闘の末、不審船を撃沈するも、
「だいせつ」も攻撃を受け、海の底に沈んで行った。

仲間を救出しに向かう「あさひ」に出た命令は、
目的を知る為に
不審船の乗り組み員救出を優先するものだった。

その事件が冷めやらぬ頃、海上自衛隊と第7艦隊で、
合同実弾演習が行われる事になる。
合同演習に参加する「あさひ」は、
エンジントラブルの為、演習から離脱する事に・・・!


事件はそこから始まる!
イージス艦を舞台に、本来の国家や人間の姿を
浮き彫りにして行く社会派ストーリー!
劇団花鳥風月が贈る快心のの一作!


[劇団公式サイト]
劇団花鳥風月 公式ホームページ
http://www1.odn.ne.jp/kachofugetsu/

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2008年10月 9日 (木)

指をくわえてる場合じゃねぇ

まだまだ本読みが続きます。
絶対に自分が選ばれないような役もできるので、積極的にやっていきたいところ・・・だけど、挙手制で希望の役が被ったらジャンケンなんだよなぁ。
今日は2連勝したけど。


いろんな役を読んでわかったことが一つ。
今回のような芝居は相手の役者によって自分の芝居がだいぶ変わるということ。
というか、変えないとどうしようもないくらいに浮いてしまうし、一人が目立つようなそういう話しでもないから尚更。

ただ、今のようなほとんど無法状態でどんな役でもできる状態だといろいろとおもしろいことが起こってしまう。年上の人を名指しで呼び捨てにするとか。そんなん絶対あり得ない。もちろん、演りきるしかないけどね。本読みの今は、そこで自分が合わせてもしょうがないし。


僕らはいかなきゃ。
抜いてる場合じゃない。

2008年10月 8ਰ