広くてすてきな宇宙じゃないか

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演劇集団キャラメルボックス 第14回公演 ハーフタイムシアターVol.2
『広くてすてきな宇宙じゃないか』

[Cast]
大森美紀子、石川寛美、中村恵子、上川隆也、西川浩幸、近江谷太朗、真柴あずき、伊藤ひろみ、松野芳久、平山啓子、成瀬さとみ

[Staff]
脚本・演出:成井 豊

[Time table]
1990年4月17日 – 4月30日
※ ビデオ (VHS)にて鑑賞
 [上映時間:約45分]

[Place]
新宿シアターモリエール

[劇団 公式サイト]
演劇集団キャラメルボックス 公式ホームページ
http://www.caramelbox.com/

[ストーリー]
お兄ちゃんも、お姉ちゃんも、お父さんも、
みんなおばあちゃんが好きになった。
お母さんを忘れて、おばあちゃんが好きになった。
おばあちゃんはおばあちゃんで、お母さんじゃないのに。
おばあちゃんはアンドロイドで、お母さんじゃないのに。
だからあたしは、東京じゅうの電気を止める。
おばあちゃんを、止めるために。

 アンドロイドの民間利用が始まった時代。母親を亡くした柿本家に、アンドロイドのおばあちゃんがやってきた。料理から宿題のお手伝いまで、なんでも完璧にこなすおばあちゃんに、長女のスギエと長男のカシオはビックリ。しかし、末娘のクリコだけは、けっしておばあちゃんと口をきこうとしなかった。そして1ヵ月後。おばあちゃんを家から追い出す為に、クリコはある決意をする……。
(チラシ・公式サイトから引用)

[インプレッション]
知人から借りたビデオでの鑑賞。
キャラメルボックスのハーフシアターといわれる1時間以内の公演作品です。
数々の再演をしている本作ですが、今回ビデオで観たのが1990年版で初上映の時のものです。
さすがに表現方法や演出が古くさいと感じる点はあるが、おそらくこれは画質や撮影方法の影響が大きいのだと思う。

実際その場で見ていなくともぐいぐい引き込まれるパワーはさすが。45分間の作品なので多少展開に無茶な部分があるけれど、そんなことは無粋と思えてしまうパワーがあります。そして、そういったことに文句を言いにくいストーリーの締め方もキャラメルらしいです。

なによりも舞台に立っている出演者が誰よりも楽しそう。
どのキャストも感情表現がとってもストレートなので、どんな役でも個性が出ていて、とてもスムーズに違和感無く感情移入できます。これは脚本が良くまとまっているからでしょう。あたりまえですけど、公演時間を延ばすという選択肢ではなく、1時間内の舞台でできるところまで詰め込んでいるのがとても潔い。

斜めからものを見ていうと「子供向け」なんですが、いい意味で「誰にでも分かる感動」といいますか・・・、エンターテインメントを突き詰めて形にするとこういった分かりやすい作品が一番なんだろうなぁと改めて思いました。
そして、それがキャラメル足るゆえんなのでしょうし。

正直、「やられたー!」というような感動は無かったけれども、しっかりと心に響く作品でした。そして、これは個人的な余談ですが、なんだか懐かしかったです。どこか、自分も経験している”高校演劇のにおい”がしたからかな~。
もうホントに、芝居がしたくなります。

評価:★★★★☆

レビュー観劇
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コメント

  1. ぺこ より:

    高校演劇でやりました!
    「広くて素敵な宇宙じゃないか」の少し前の話し、柿本が結婚する前が舞台の「銀河旋律」とか大好き(≧ω≦)
    あぁ…高校演劇やりたい(笑)
    私照明だけれど(爆)

  2. axe より:

    >>ぺこ さん
    この話は何回も再演されてますよね。
    ちなみにボクの高校演劇部では照明も音響も役者要員でした。

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