『FROG -フロッグ- 新撰組奇留記』
[Cast]
中野裕理、佐藤修幸、福地慎太郎、大橋麻美、中村麗香、生井景子、大熊真由子、狩谷孔聖、小澤源、望月祐治 (以上、DMF)
佐藤圭右 (ジオン公国軍)、拾己 (G-Style Action Communication)、佐藤信也 (疾駆猿)、岸本尚子 (G-Style Action Communication)、笠原あきら (元氣プロジェクト)、仲村水希 ((株)フェイスプランニング)、芹澤良 (遊劇団 夢命クラシックス)、太田達也 (遊劇団 夢命クラシックス)、長岡仁也、YOUFAst (G-Style Action Communication)、塩原奈緒、高橋かおり (遊劇団 夢命クラシックス)、本山裕記、深津裕則 (dreamtic theater RARA☆)、此弥あろ (Eja9)、安藤洋介 (劇団 TipTap)、正田裕之 (僕いちごフェア)、加藤善丈 (株式会社キリンプロ)
Red:木村光一、与忍 (G-Style Action Communication)、林田沙希絵
Black:山田和宏 (Team Good Speed)、宮城剛、みむらえいこ
Bonus Guest bpm:今日平 (DMF)、NAO-G (G-Style Action Communication)
[Staff]
作・演出:宮城陽亮
舞台監督:西廣奏
照明:柳田充 (LEPUS)
音響:佐藤春平 (Sound Cube)
演出助手:佐藤信也 (疾駆猿)
コレオグラファー:kyowhey
ダンス・構成演出:福地慎太郎
アクションコーディネーター:NAO-G (G-Style Action Communication)
衣装:橘翼 (龍聖群)
衣装アシスタント:栗原沙織
ヘアメイク:kyowhey、keiko
小道具:keiko、mocchi
写真撮影:佐藤拓央
制作:大倉俊亮 (dreamtic theater RARA☆)、松本朱音、大橋麻美、大熊真由子
フライヤー作製:Viewlogic
[Time table] 青字=観にいった回
09月05日(水) 19:00☆
09月06日(木) 19:00★
09月07日(金) 14:00★、19:00☆
09月08日(土) 14:00☆、19:00★
09月09日(日) 12:00★、16:00☆
【※】 ☆はRedキャスト、★はBlackキャスト
[上映時間:約150分]
[Ticket]
前売:3,000円
当日:3,500円
(全席指定)
[Place]
シアターVアカサカ
(→赤坂駅 5番出口より徒歩5分)
[劇団 公式サイト]
DMF公式サイト
http://www.dmf-web.com/
[ストーリー]
研ぎすまされた牙、死を恐れぬ精神
壬生狼の異名を持ち、幕末の京を震撼させた新選組
池田屋事件では過激派の志士達を一掃
他、幕府のため、様々な斬劇で勝利を収める
だが、内部抗争と大敗、次第に歩むは敗北の道
愛する隊を守るため、滅びの歴史を止めようとする者
愛する人を救うため、その滅びを早めようとする者
二人の意志が運命の流れを大きく揺さぶる
「新選組は、例え幕府が滅びようともその立場を変えず
敗者になることも厭わない。最後まで戦う
大海を知るも、消えていった井の中の蛙
彼らはただ、空の青さを求めた
新撰組ファンがタイムスリップ
監察方の山崎烝にひろわれて、新撰組に密偵として入隊
あーんど屯所にホームステイ!お気に入りの隊士のため
ミーハー知識で歴史の波に体当たり
幕末の京にたなびく私立の制服!かみんぐす~ん☆
(チラシ・公式サイトから引用)
[インプレッション]
去年の今頃、劇団ZAPPA『空-SORA-2006』で共演した方の劇団のお芝居を見てきました。なんと、奇遇にも”新撰組”のお話しということで10月に演る芝居と同じ題材でありました。もちろんといいますか、有名な幹部格の面々や、細かい役柄まできちんと描かれていたのでよりいっそう楽しめました。そういう意味でも、感慨深かったです。
内容は新撰組の池田屋事件あたりから、伊藤甲子太郎によるのっとり、油小路事件を中心に描かれています。新撰組マニアの女子高生がなぜかタイムスリップしてしまい、時代の流れから変えさせようと新撰組とともに奔走していきます。しかし、いくらあがいたところよっぽどのことが無い限り歴史は史実通り繰り返され、結果死ぬものは死に、生きるものは生きるというお話し。
簡単に言うと、新撰組を新しい解釈で描いた作品なんですが、歴史を知っているものが介在したことによる”if”となっているので、多少強引でもつながってしまうという感じでした。
この劇団は殺陣 (アクション)がすごいんですが、今回も見ごたえのある殺陣がバリバリと展開されていて、稽古で殺陣をやっている最中の僕はそこいらへんに並々ならぬ目で食いついてみてました。まだまだ、「殺陣ができます」ってほどの腕ではないんですが基本的なことが分かってきて最近思うのは、いろんな劇団独特の”殺陣の色”のようなものがあるんだなぁということ。これはもちろん芝居にも当てはまるんですが、流派や見せ方、演出意図がだんだんと分かってくるようになるとそういった視点で物を見るようになってきます。
理想は、何も知らない人間 (お客様)が見て、よくわかり、楽しめてもらえることが最高なんでしょう。殺陣と芝居、そして演出のバランスが大事なんだなぁとつくづく思います。この芝居の演出にあった殺陣があるからこそ成立するような場面がいくつかあったんですが、純粋に楽しめたのでそれも一つの完成形なんだろうなぁ。
台詞やテンポは非常によく、やや置き去りにされそうな展開ではあったものの。そこは”史実通り”にかなり細かいところまでやっていたからで、歴史を知っているヒトやマニアックな大使の生き様などににやりとした人も少なくないはず。全く知らない人にとってはちょっと忙しかったかも。
だれそれの物語ということではなく、幕末の時代に生きた”新撰組”という男達の思想や生き様のようなものを見せてくれる芝居でした。て、あれ・・・、これって、このまま前回の劇団ZAPPA『風-ふう-』でいただいたコメントに告示しているような・・・。と、まぁそれだけ幕末 (特に”新撰組”)にはタレントが多すぎて、見せるものがたくさんになってしまうというのが素直な感想なのでした。あ最後に、2時間半まったく飽きずに観れました。そしておなかいっぱい。
評価:★★★★☆
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