風を継ぐ者

レビュー
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hp_2009_08_08-1演劇集団キャラメルボックス2009サマーツアー
『風を継ぐ者』
[Cast]
左東広之、大内厚雄、西川浩幸、岡田さつき、岡内美喜子、畑中智行、三浦剛、實川貴美子、石原善暢、阿部丈二、渡邊安理、小多田直樹、粟野史浩 (文学座)
[Staff]
脚本・演出:成井豊+真柴あずき
[Time table] 青字=観にいった回
■ 東京公演
7月11日(土)~8月9日(日) サンシャイン劇場
■名古屋公演
8月14日(金)~16日(日) 名鉄ホール
■大阪公演
8月20日(木)~25日(火) イオン化粧品 シアターBRAVA!
8月8日(土) 19:00
[上映時間:約130分]
[Ticket]
前売:6,000円
(全席指定)
[Place]
サンシャイン劇場
(→JR池袋駅 徒歩15分)
[劇団 公式サイト]
演劇集団キャラメルボックス 公式サイト
http://www.caramelbox.com/
[ストーリー]
元治元年五月。京都壬生村の新選組屯所に、二人の男がやってきた。一人は、足は速いが、剣術も学問もまるでダメな、立川迅助。もう一人は、昌平坂学問所の教授を父に持つ、小金井兵庫。二人は、新選組随一の剣士・沖田総司が率いる、一番隊に配属される。一カ月後、池田屋騒動が勃発。迅助は伝令役として参加するが、彼を助けようとした沖田が、戦いの最中に喀血し、倒れてしまう……。
(公式サイトから引用)
[インプレッション]
キャラメルボックスの新撰組ということでかなり期待していったんですが、その期待を裏切らすに十分に楽しめました。
殺陣がとてもきれいで基本に忠実だったので説得力があり、舞台セットなどが無いほぼ素舞台でありながら役者の動きで魅せていく演出はさすが。キャラメルボックスのいいところが詰まった舞台でした。
ストーリーも沖田総司率いる1番隊を軸に立川迅助と小金井兵庫のしっかりとした成長も見れるので感情移入のラインがしっかりしていてとても見やすい。丁寧すぎるくらいにしっかりと見せてくれるので途中ややダレてしまいそうな気もしたが、個々のレベルが高いので掛け合いを見ているだけで成立してしまうシーンはすごいと思う。
はっきり言ってなくてもいいシーンや、もっと盛り上げてほしいシーンはあったが、この見せ方が正解なんだと思う。なぜなら十分に印象に残るシーンであるし、見せたいのはそのカタルシスでは無く、清々しいまでの成長なんだから。
幕末を生きた剣士たちの生き様という点で最後の落としどころはとても気持ちがいい。物足りないくらいがちょうどいいかと思ってしまうくらいまとまっている。
突き抜けた展開や驚きはないが、誰にでも進められる良質なエンターテインメントだと思う。
評価:★★★★☆

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