2007年のアカデミー賞ノミネート作品が正式に発表されました。今年はそこそこな大作ぞろいなので盛り上がるでしょう。作品一覧は下に掲載してます。去年のW杯ドイツ大会の勝敗予想の時に「いっぱい書いてて無駄にすごいね」、「なんか見にくい」、「忙しいのによくやるね」などと、大変好評だった独断と偏見による予想付きです。
【第79回アカデミー賞ノミネート作品一覧】
■ 作品賞
『バベル』
『ディパーテッド』
『硫黄島からの手紙』
『リトル・ミス・サンシャイン』
『クィーン』
[予想]
『バベル』
- 『ディパーテッド』はリメイクだから可能性薄いと見て、『硫黄島からの手紙』はクリント・イーストウッド作品ということでかなり有力だが、あえて『バベル』。作品性が非常にアカデミー賞向きだから。
■ 監督賞
アレハンドロ・ゴンザレス・イリャニトゥ (『バベル』)
マーティン・スコセッシ (『ディパーテッド』)
クリント・イーストウッド (『硫黄島からの手紙』)
スティーブン・フリアーズ (『クィーン』)
ポール・グリーングラス (『ユナイテッド93』)
[予想]
ポール・グリーングラス (『ユナイテッド93』)
- 実はこれまでアカデミー賞ノミネートして6戦6敗のマーティン・スコセッシ監督。悲願達成もいいが、ノンフィクション系にやさしいアカデミー賞の性質を考えると、無難にこの映画が考えられる。でも、『バベル』来てほしいなぁ。
■ 主演男優賞
レオナルド・ディカプリオ (『ブラッド・ダイヤモンド』)
ライアン・ゴズリング (『Half Nelson』)
ピーター・オトゥール (『Venus』)
ウィル・スミス (『幸せのちから』)
フォレスト・ウィテカー (『ラストキング・オブ・スコットランド』)
[予想]
レオナルド・ディカプリオ (『ブラッド・ダイヤモンド』)
- レオ様も未だ受賞暦のないアカデミー賞。今回はいけるか! 『幸せのちから』のウィル・スミスは個人的に好みじゃないのでパスです。
■ 主演女優賞
ペネロペ・クルス (『ボルベール/帰郷』)
ジュディ・デンチ (『あるスキャンダルの覚え書き』)
ヘレン・ミレン (『クィーン』)
メリル・ストリープ (『プラダを着た悪魔』)
ケイト・ウィンスレット (『Little Children』)
[予想]
ヘレン・ミレン (『クィーン』)
- 今回、あまりパッとしない主演女優賞ですが、存在感といえば彼女でしょうか。違う? 違う? 正直分からないんですわ。もはや誰でも(rya
■ 助演男優賞
アラン・アーキン (『リトル・ミス・サンシャイン』)
ジャッキー・アール・ヘイリー (『Little Children』)
ジャイモン・フンスー (『ブラッド・ダイヤモンド』)
エディ・マーフィ (『ドリームガールズ』)
マーク・ウォールバーグ (『ディパーテッド』)
[予想]
エディ・マーフィ (『ドリームガールズ』)
- ボクね、こっちのエディ・マーフィの方がすき。とれると思うんだけど。案外アラン・アーキンが来そうな感じ。
■ 助演女優賞
エイドリアナ・バラッツァ (『バベル』)
ケイト・ブランシェット (『あるスキャンダルの覚え書き』)
アビゲイル・ブレスリン (『リトル・ミス・サンシャイン』)
ジェニファー・ハドソン (『ドリームガールズ』)
菊地凛子 (『バベル』)
[予想]
ジェニファー・ハドソン (『ドリームガールズ』)
- これも『ドリームガールズ』がとると思う。大穴で菊池凛子さん。
■ オリジナル脚本賞
『バベル』
『硫黄島からの手紙』
『リトル・ミス・サンシャイン』
『Pan’s Labyrinth』
『クィーン』
[予想]
『バベル』
- 手堅いかな。
■ 脚色賞
『Borat』
『トゥモロー・ワールド』
『ディパーテッド』
『Little Children』
『あるスキャンダルの覚え書き』
[予想]
『トゥモロー・ワールド』
– 個人的に好きなので。是非とってほしい。未来の描き方がすごいのです。
■ 外国語映画賞
『After the Wedding』 (デンマーク)
『Days of Glory』 (アルジェリア)
『善き人のためのソナタ』 (ドイツ)
『Pan’s Labyrinth』 (メキシコ)
『Water』 (カナダ)
[予想]
- 情報不足で予想できません。
■ 美術賞
『ドリームガールズ』
『The Good Shepherd』
『Pan’s Labyrinth』
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
『The Prestige』
[予想]
『ドリームガールズ』
- 鉄板。
■ 撮影賞
『ブラック・ダリア』
『トゥモロー・ワールド』
『The Illusionist』
『Pan’s Labyrinth』
『The Prestige』
[予想]
『トゥモロー・ワールド』
- だから好きなんですって。・・・観てないけど。『ブラックダリア』がきそうだけど。
■ 衣裳デザイン賞
『Curse of The Golden Flower』
『プラダを着た悪魔』
『ドリームガールズ』
『マリー・アントワネット』
『クィーン』
[予想]
『ドリームガールズ』
- こういうところ、全部持ってくと思うこの映画。
■ 編集賞
『バベル』
『ブラッド・ダイヤモンド』
『トゥモロー・ワールド』
『ディパーテッド』
『ユナイテッド93』
[予想]
『バベル』
- ああ~、難しい。『ユナイテッド93』もかなり有力。でも、多数の場所でストーリーが展開する『バベル』に1票。
■ メイクアップ賞
『アポカリプト』
『もしも昨日が選べたら』
『Pan’s Labyrinth』
[予想]
- 情報不足のため予想できません。
■ 作曲賞
『バベル』
『The Good German』
『あるスキャンダルの覚え書き』
『Pan’s Labyrinth』
『クィーン』
[予想]
『クィーン』
- これかなー。
■ オリジナル歌曲賞
”I Need to Wake Up” (『不都合な真実』)
”Listen” (『ドリームガールズ』)
”Love You I Do” (『ドリームガールズ』)
”Our Town” (『カーズ』)
”Patience” (『ドリームガールズ』)
[予想]
- 聞いてないので予想できず。しかし『ドリームガールズ』のいずれかが持っていくのでしょうね。
■ 音響賞
『アポカリプト』
『ブラッド・ダイヤモンド』
『ドリームガールズ』
『父親たちの星条旗』
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
[予想]
『ドリームガールズ』
- ここは手堅く。大穴は『パイレーツ~』と『父親たち~』。
■ 音響編集賞
『アポカリプト』
『ブラッド・ダイヤモンド』
『父親たちの星条旗』
『硫黄島からの手紙』
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
[予想]
- 観ていないので予測不可能。
■ 視覚効果賞
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
『ポセイドン』
『スーパーマン・リターンズ』
[予想]
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
- 来そう! 『ポセイドン』来そうだよ!! でもおそらくこれ。
■ 長編ドキュメンタリー映画賞
『Deliver Us From Evil』
『不都合な真実』
『Iraq in Fragments』
『Jesus Camp』
『My Country, My Country』
[予想]
- 観ていないので、予想できません。
■ 短編ドキュメンタリー映画賞
『The Blood of Yingzhou District』
『Recycle Life』
『Rehearsing a Dream』
『Two Hands』
[予想]
- 上記と同じ理由。
■ 長編アニメ映画賞
『カーズ』
『ハッピー・フィート』
『モンスター・ハウス』
[予想]
『カーズ』
- おそらくダントツ。
■ 短編アニメ映画賞
『The Danish Poet』
『Lifted』
『The Little Matchgirl』
『Maestro』
『No Time for Nuts』
[予想]
- 情報不足。何だコリャ?
■ 短編実写映画賞
『Binta and the Great Idea (Binta Y La Gran Idea)』
『Eramos Pocos (One Too Many)』
『Helmer & Son』
『The Saviour』
『West Bank Story』
[予想]
- 上に同じ。
日本人オスカー
『バベル』に出演している菊池凛子さんが助演女優賞にノミネートされている。現在金髪でイケイケな彼女は、聴覚障害の女子高生を演じている。日本人俳優の候補入りは、『ラスト・サムライ』で助演男優賞にノミネートされた渡辺謙さん以来3年ぶりとなり、受賞すれば、『サヨナラ』で助演女優賞に輝いたナンシー梅木さん以来、49年ぶりとなる。
『バベル』は6部門7ノミネート。『ドリームガールズ』が最多となる6部門8ノミネートだ。
結果は2月25日 (日本時間 2月26日)にハリウッドで開かれる授賞式で発表される。
コメント
こんなにいっぱい書いて・・・。
さすが映画をたくさん見ているAXEさんです★
ちなみにアカデミー賞にノミネートされた「硫黄島からの手紙」みてきました!
皆さん素敵だったのですがAXEさんの米で気になった二宮さんのお芝居に特に着眼して見ました!
やらされていない芝居というか、すべて芝居していないようでしているというか…
AXEサンがおっしゃっていたことわかる気がします!
ただ「困ったような目」はあんまりしていませんでしたね。
でも映画を見ていくうちに二宮さんが全然違う人にみえたんですよー!
話せば長くなるのでここでうち止め(笑)
ここ数年のぺこのヒットです!「硫黄島からの手紙」は♪
>>1 ☆☆☆ さん
ええ、PCで見るとより長く感じられることでしょう。
>>2 ぺこ さん
最近そんなに映画観てないんですよ。
『硫黄島からの手紙』は俄然見たくなりました。
でも、『バベル』も観たい。
いやいや、さすがにこんな記事書いてると映画好きのおいらとしてはコメント書きたくなるもんで久しぶりに来ちゃいました。
[私的予想]
作品賞:「バベル」
評:意外と小品な作品が多いのでこれかな。間違っても「ディパーテッド」には挙げて欲しくない。
主演男優賞:ウィル・スミス「幸せのちから」
評:axeくん、何を言いますか。私、近年の彼のキャリアには一目置いてるんです。見に行きましたが、是非取って欲しい。これはウィル・スミス最高傑作です。
主演女優賞:ヘレン・ミレン「クィーン」
評:題材が英国なのでややこっちのアカデミーではどうかと噂になってるみたいですが、役柄が共感できるために取れそうな気も。メリルストリープも面白いんですど・・・
助演男優賞:エディ・マーフィ「ドリームガールズ」
評:この名前を聞いた途端、アカデミーは何考えてるんだと思ってましたが、これが相当な当たり役みたいで。キャラも最近亡くなったジェームズブラウンに似ているみたいで、彼の面影を重ねて批評家にもウケがいいとか。サプライズを期待して。
助演女優賞:菊地凛子「バベル」
評:個人的応援ですが、作品賞から誰か受賞する傾向が強いアカデミーなので是非取って欲しい。ジェニファーハドソンも演技経験全くなしできているだけにこっちにいきそうだけど・・・
監督賞:アレハンドロ・ゴンザレス・イリャニトゥ「バベル」
評:彼は最近注目してるイチオシ監督でとにかく映像が独創的かつスタイリッシュです。axeさん、彼の監督作品はどれも必見です。群像劇がここ最近賞を取ってますが、彼の群像劇も今までを見れば十分監督賞ものです。マーティン・スコセッシも大ファンなのですが、正直いってこの作品で評価されて欲しくないのがあるので。
以上。
>>4 のび さん
おお、また長々とありがとうございますw
確かにマーティン・スコセッシ監督は、今回の作品はリメイクだから撮ったけど、本来自分からは絶対に撮らないような (嫌いな)ジャンルとも言っていますし、逆に評価されてしまうというのも、ある意味もっとも皮肉な受賞になりますな。
今回は”監督賞”がアツいね。
アカデミーの今後の”色”を見る上でも。
と、『どろろ』を観ようかな~なんて思いながら書いてます。