氷河の世界に生きるペンギンは、餌をとるために極寒の海に飛び込んでいくが、最初の1匹が飛び込まない限り他のペンギンたちは決して飛び込もうとはしない。天敵であるシャチが待ち構えているかもしれないからだ。したがって他のペンギンたちは最初に飛び込んだペンギンを”確認”してから次々に飛び込んでいく。そう、飛び込んだ先に餌があるのか敵がいるのかは、”実際に飛び込んでみないと分からない”のである。
月間検索数が異常なくらい高すぎるワード、「PS3」。その値段もビックリするくらい高い。
地雷を踏まないように恐る恐る歩きながらその状況を見守っているのか、ただの冷やかしか、その関心度とは裏腹に手を出さない多数派はペンギンに酷似している。
夜の男と女。白か黒かではない”グレーゾーン”で認識しあう仲はいつまで続けるのか。自問しながら、ただモンモンと考えているうちに自分が多数派になっていることに気づき、納得する理由を見つけて少し安心する。最初の1匹を見送るペンギンのように。
気持ちが固まらないまま誘いにのるかを迫られる時は、大抵の場合、自らの選択よりも周りの空気に結果をゆだねられる。後悔しないように過去の自分と照らし合わせながらアイデンティティを保ってるボクは”ファーストペンギン”にもなれない。その一歩を踏み出せないトラウマ。
みすみす殺されに行くような覚悟ある「ファーストペンギン」は、欧米では”先駆者”などと賞賛される言葉として用いられている。先に飛び込むペンギンの、なんと勇気のいることぞ。
種族の本能で飛び込んでる動物と一緒なのか。きっと何も考えてないんだよソイツは。だけど、たまには何も考えないで本能で飛び越えてみたいよその一歩を。気持ちよく。ポーンと。
ファーストペンギン
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