監督:大谷健太郎
原作:土田英生
脚本:土田英生、大谷健太郎、渡辺あや
出演:椎名桔平、中谷美紀、妻夫木聡、田辺誠一、八嶋智人
音楽:クレイジーケンバンド
データ:2004年/日本/100分
鑑賞方法:レンタルビデオ(VHS)
評価:★★★★☆
ストーリー
豪華寝台特急トワイライト・エクスプレスに乗り込んだ志方大介(椎名桔平)ら6人の詐欺師たち。ある事件以来解散状態だった彼らは再び結集し、3年ぶりの大仕事を成功させるが、戦利品である大金が詰まったスーツケースを紛失してしまう。
インプレッション
劇中で、ある人物が言う台詞に、こういう言い回しがあります。
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もともとが舞台の芝居なので、ほとんどが台詞劇なんですが・・・、見事に映像化しているところがすごいと思う。しかも、ぜんぜん飽きずに緊張感を保ったままラストまで観ることができました。もちろんキャストの良さもあるんだろうけど。
もともとの脚本が土田英生さんという人。『その鉄塔に男たちはいるという』など、緊迫した状況下に置かれた普通の人たちのたたずまいや、認識のズレから生じる会話の可笑しさや哀しさを軽快なテンポで見せることで評価を得ているとても面白い本を書く方です。この人の本、大好きなんです。実際のお芝居も文学座の舞台で観ました。
実は僕、今回の『約三十の嘘』も、文学座の先生の演技レッスンで実際演ったんですよね。その時から、台詞の妙がとても楽しくて、演じているこっちが面白かったです。今回の映画化にあたって、共同脚本を書かれたのは『ジョゼと虎と魚たち』の脚本を手がけた渡辺あやさん。そして監督は『avec mon mari アベックモンマリ』の大谷健太郎という強力タッグです。作品の完成度はこの映画のクオリティの高さからもうかがい知れます。
大変だったのは、”列車の中”という設定。メインとなる部屋には窓からの背景がまったく写らないんですが、当初は列車をすべて本物でやるか、セットを使うかで相当悩んだそうです。それに伴い、列車なので窓から見える背景を、常にハメコミ合成で写すかどうか。全部合成でやるとなると大変なお金がかかるわけで、計算してみると合成カットが『ガメラ』以上の特撮映画になっちゃうらしい(笑)。
そして、豪華すぎるキャストも忘れちゃいけません。ホント、豪華すぎるよ。八嶋さんはまぁ、いい意味でいつも通りなんですが(オッ、というシーンはありますが)、椎名桔平がいい味出してる。さすがです、というかおいしい役というか・・・。妻夫木聡は、僕この映画で初めてかっこよく見えました。いや、今までかっこ悪いと思っていたとかじゃなくて(誤解しないように!!)、演技者としての雰囲気があってかっこいいなぁと。同じく音楽で参加のクレイジーケンバンドも、かっこよくていいノリでした。
コメント
やっぱり田辺誠一でしょ!!
田辺誠一に一票(笑)
結局誰役をやったの?
おーす、久しぶり。のび(ブル)です。
元気してっか~。何年ぶりかな~。
前にこのサイトのアドレス知ったから来たけど
「約三十の嘘」の演技レッスン受けたんだ。
面白そうだね。
やっぱ俺は田辺さんの
「まさか・・・今井・・・・・・すごーい!!今井すごーい」
のアップダウンが好きだけど
どんな役やったんでしょう?
>>1 ☆☆☆ さん
はい、田辺さんね。
よかった、彼はよかったよ。
ああいう役、やる人がいるから全体がまとまるんでしょうね。
全員で、カツカツの詐欺師だったら肩がこっちゃうしw
>>2 のび さん
おおーーーーーッ!!!
久しぶりぃ。
来たね来たねー。ついに来ましたねー。
待ってましたよ、ブルさん!!!!
久しく会ってないうちに、ボンドも世代交代しちゃいましたよ。
『約三十の嘘』では舞台の台本をやって、トランプしながら話してるシーンを中心にやってたんですが、どの役だったか思い出せないのですよ・・・(笑)。
『その鉄塔に男たちはいるという』も演じたんですが、そっちの方がイメージが強くて・・・。
分かり次第またここに書きます。
また、どんどんコメントしてくださいな。