[花 hana 2009] 千秋楽

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千秋楽はバラシの時間も考慮して早めの開演時間。
なんと柊組のマチネが11:30という時間に始まります。こんなに早くに始まる舞台は生まれて初めて。キャストも小屋入りしてすぐにロビー会場になってしまうので念入りに身体を起こしていました。
両プロともこれで最後の公演になるのでテンションは高いのです。
ここまで演じてきた役とも今日で最後になるので、一言一言が本当に愛おしく思います。
[柊組] マチネ 11:30 [名]
最後の裏プロだったので、とにかくミスがないように、そして気持ちよく出来るように心がけていた。やっぱり最後の公演はいろんな意味で特別な感情が働くので芝居も乗っていたと思う。
それぞれが本当にかみ合わないと意味がない芝居だけど、そういうものが一番大切な作品ということは、39人ですでに共有できていることだからいくらギアを上げても大丈夫だった。
[椛組] ソワレ 16:00 [名]
最後の公演。最期の台詞は、出ませんでした。
いや、もちろん台詞は言ったんですが、はっきりこうしようと計算して口にしていなかった。なんも考えないで勝手に出てきました。健彦が言ってたのかな。
その場の感情だけではなく、なにより相手の目。目で全て伝わったんだなぁ感じたのでその時点でもう驚くほど自由に開放できました。何も考えなくてもぜんぜん成立するという感じ、確信。本当にこの役者と組めてよかったと思った瞬間。
自分の中でだけじゃなく、相手の中にも、健彦は確かに生きてました。
全体を通しても終始気持ちよかった大楽で、気負うわけでも、抜けるわけでもなく、本当に楽しめたとても良い緊張感だったと思います。
舞台上で息をするということ
最後の公演は本当に楽しんでいたと思う。
ある意味、理想的な力の抜け具合でこの役に限ったことじゃないけど、これからもこういった姿勢で臨みたいものです。
段取りやきっかけはとても大事、というかそれが無くっちゃあ役者として立てるわけが無い。
でも、相手との関係性や役としてきちんと成立していれば舞台上で何が起こっても大丈夫。そんな、なんとも不思議な感覚に見舞われました。
今回は役的にもみんなを引っ張ったり、シーンを展開させてリードしていく役どころではなかったから、ゆだねることと相手を信じて自分を解放する楽しさがすごく新鮮な感覚だった。
相手もそうなっているという感じも。
お客様には申し分けないけども、役者にしかわからない最高の舞台の楽しみ方だと断言できるくらいの気持ちよさです。この化学変化があるから芝居はやめられないんだなぁと思う。
もっともっともっと、と考えているともうそこに存在することだけで全力。
何も考えないでいることの出来た数少ないステージだったと思う。
この感覚は忘れないでおこう。一人じゃ無理だって事も。

コメント

  1. KAZU より:

    10日目&千秋楽の公演を観させて頂きました。
    いつもの池袋とは大きさや造りがだいぶ違う劇場だったので、初演の『花』とはどのように変わってしまうのだろう?と思っていたのですが、さすがですね!いつもと変わらぬスピーディーでダイナミックな舞台に興奮と感動の連続でした。やはりZAPPAの作品は、劇場すべてをフルに使う迫力ある芝居が最大の魅力です。
    今回、初めて連れて行った友人も「あの広さであの人数がよく走り回れるもんだよね~」と驚いていました。
    本当にお疲れさまでした。

  2. axe より:

    >>KAZU さん
    コメントありがとうございます!
    そして、ご来場ありがとうございました。
    確かに今回、いつもの芸術劇場とは
    違う作りということでいろいろ大変でした。
    まぁ、一番はその広さなんですけどね。
    そのように感じていただけたのなら良かったです。
    次回はまた、池袋の芸術劇場だそうなので、
    今まで以上にパワーアップしたZAPPAになるかと思います。

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