『くろ青』
[Cast]
有村優太、石田小百合、イトーエミ、うさみかおり、大平真嗣、山口勇二、横田純、淀野正弘、若本賢一、他
[Staff]
作・演出:山下良造
音響:游也 (stray sound)
照明:石坂晶子 (SLS)
舞台監督:和希
衣装:宮本洋子
宣伝美術:山田宏道
[Time table] 青字=観にいった回
08月03日(金) 19:00
08月04日(土) 14:00/19:00
08月05日(日) 13:00/18:00
[ 上映時間:約100分 ]
[Ticket]
前売/当日:2,000円
[Place]
東池袋アートスペースサンライズホール
(→東京メトロ有楽町線東池袋駅5番出口から徒歩1分)
[劇団 公式サイト]
東京P.R.O -Hyper Beat Field-
http://www.tokyopro.jp/
インプレッション
去年僕が客演した劇団の芝居です。今回は本公演という位置づけではなく、内容もオムニバス形式でした。
全体に流れるVTRと演出や、台詞回しは東京P.R.Oでしたが・・・、やや、どうも・・・テンポが。オムニバスなんだからもっとポンポン話が進んでいくのかと思っていたので少し肩透かしを食らってしまったような感じ。
さらに、致命的なのがテンションの低さ。これは僕の観にいった回がたまたまお客さんが少ない時間帯だったのもあったんだろうが、どうも声を出して笑うまでに至らない舞台からのパワー不足を感じてしまう。しかし、笑うよりも”惜しい”と思って観てしまうはどうなんだろう。
いや、もっとも言い換えやすい言葉にするならば「シュール」なのだ。全体に漂うシュール感。明らかにいままでとは質が違う感じはそのためか。正直、オムニバス形式なので、もっとぶっ飛んだものを期待していた。それだけに残念。もちろん、これはあくまで個人的な期待なのでものすごい主観が入った意見ではありますが。
役者人には相変わらずの人や明らかな成長を感じられた人、改めて感心してました。一回客演するとそんな部分に目を向けて観れるのでまた面白いなぁ。是非出演者と話したいと思いつつも、自分もロケがあったんで早々と退場してしまいました。新しく入った役者陣にもちゃんと光が当たってたし、しかしそれ以上に既存の役者陣の存在感が大きくなった。貫禄って言うのかなぁ、客としてみててはっきりとそう感じれるくらい。
最後に、公演後の挨拶が終わって次回本公演の宣伝告知予告プロモーションみたいな芝居がちょこっとあったんですが・・・やられた。映像といっしょに役者陣が動き、映画の予告編のように見せ場 (?)のシーンをフラッシュバックで演じていくんですが、なにこの異常なできの良さ。こういうバカらしいの大好きだよこれ、このテンポ感。
言っちゃあ悪いかもしれないけど、この”予告編”が一番輝いてましたよってくらいに印象に残ってます。そういう意味では大成功、この公演自体、次回本公演への壮大な前フリだったんじゃないかと勘ぐってしまうじゃないか!!
やられたぜ。
評価:★★★☆☆
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