トローチを口の中に放り込んで、舐めきるまでに思いをめぐらすたくさんのことがらのうち、大部分はトローチとともに消えてしまう。継続して考えることは半分も残っていない。
人ごみの中で視線を徘徊させながら、ボケッとしている顔に似合わず、ずいぶん鋭いことを考えていて、舌に残る甘味が自分の空間を形成する。iPodのボリュームを少し上げる。トランス。回答の有無は関係なく、もがいているだけ。大部分の大切なことを自分の中においてきて、いつか引っ張り出せるように頭の奥の引き出しにしまいこむ。右脳のずっと奥の隅、右目の斜め後ろらへん。
これを書いている時には、トローチは口の中にない。
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コメント
なんだかぺこにとってメガヒットな内容ですね(*_*)ぺこは悩みすぎて最初何で悩みはじめたか分からなくなってしまうぐらい悩んでしまう。悩んだって進まない。前むかなきゃ…って分かっているんですが…。中々…。