ソーシャル・ネットワーク

レビュー
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ポスター
邦題:ソーシャル・ネットワーク
原題:The Social Network
監督:デヴィッド・フィンチャー
製作総指揮:ケヴィン・スペイシー
製作:スコット・ルーディン、マイケル・デ・ルカ、シーアン・チャフィン、デイナ・ブルネッティ
脚本:アーロン・ソーキン
音楽:トレント・レズナー、アッティカス・ロス
撮影:ジェフ・クローネンウェス
編集:カーク・バクスター、アンガス・ウォール
製作会社:レラティビティ・メディア、トリガー・ストリート・プロダクションズ
出演者:ジェシー・アイゼンバーグ、アンドリュー・ガーフィールド、ジャスティン・ティンバーレイク、ブレンダ・ソング
データ:2011年/アメリカ/121分 [ソニー・ピクチャーズ]
鑑賞方法:ワーナーマイカル多摩センター (8番シアター)
評価:★★★★☆
[ストーリー]
2003年秋。ハーバード大学2年生のマーク・ザッカーバーグはボストン大生の恋人のエリカと口論になり、「アンタがモテないのは性格がサイテーだからよ」と言われて振られてしまう。怒ったマークは酔った勢いも手伝ってブログに彼女の悪口を書き並べ、さらにハーバード大のコンピュータをハッキングして女子学生の写真を集め、ルームメイトで親友のエドゥアルド・サベリンの協力の下で女の子の顔の格付けサイト「フェイスマッシュ」を立ち上げる。サイトは瞬く間に話題となり、公開から2時間で2万2000アクセスを記録するが、4時間後には大学側に潰されてしまう。
後日、理事会に呼び出しを食らったマークは半年の保護観察処分を受け、大学中の女学生全員から嫌われ者となる。そこへ、ボート部に所属するエリート学生であるキャメロン&タイラー・ウィンクルボス兄弟とその友人のディヴィヤ・ナレンドラはマークの優れたプログラミング能力に目を付け、「名誉挽回のチャンス」と称し、「harvard.eduドメイン」に群がる女と出会うことを目的としたハーバード大生専用のコミュニティサイト「ハーバード・コネクション」の制作協力を依頼する。これにヒントを得たマークはエドゥアルドをCFOとして1000ドルの融資を受けてソーシャル・ネットワーキングサイトの制作に取り掛かり、2004年初頭、「ザ・フェイスブック」が誕生する。
(Wikipedia)
[インプレッション]
アクティブユーザーが5億人を突破した世界最大のSNS「Facebook」誕生の裏側を描く実話をもとにしたドキュメンタリードラマ。
Facebook成功の裏側という視点だが、最終的に良くも悪くも見え、客観的な判断を委ねられだけの含みを持たせた描き方はとてもうまい。このバランスがすごいんだけども。
そして特質すべきは、ドキュメンタリーとしての時間軸の見せ方、テンポが絶妙だということ。ぐいぐい引き込まれるのはザッカーバーグのキャラクターがとても秀逸だからか。
強烈なセリフ回しで、この人が成した偉業よりも、この人間を映画化しようとしたことが十分にうなずけるくらいに思える。キャストの好演が光ってもいるのだが。
とにかく、ものすごい数の人間が関わっているのに、すっきりとストーリーラインを整理しているので、とても見やすいのだ。
クレジットにつながる最後のシーンは冒頭のシーンと相まって、いろいろな意味が詰まっており、非常に印象深いラストになっている。ドキュメントとしても素晴らしいが、彼の才能やそのサービスの規模よりも、恋人に最低の人間と言われるくらい人の心がわからない偏った人物が、純粋な繋がりを主としたコミュニケーションサイトを作ったという経緯がとても面白いのだ。
個人的にも、このマーク・ザッカーバーグ本人を演じたジェシー・アイゼンバーグが素晴らしく、終始無言であまり多くを語らないが、とてもよく描写されているので、ザッカーバーグと他の人物との掛け合いだけでも見応え充分。

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