邦題:トイ・ストーリー3
原題:Toy Story 3
監督:リー・アンクリッチ
製作総指揮:ジョン・ラセター
製作:ダーラ・K・アンダーソン
脚本:マイケル・アーント
音楽:ランディ・ニューマン
編集:ケン・シュレッツマン
製作会社:ピクサー・アニメーション・スタジオ
出演:トム・ハンクス、ティム・アレン、ジョーン・キューザック、ジョディ・ベンソン、マイケル・キートン
<日本語吹替え> 唐沢寿明、所ジョージ、他
データ:2010年/アメリカ/103分 [ウォルト・ディズニー・スタジオ]
鑑賞方法:ワーナーマイカルシネマズつきみ野 (1番シアター) [レイトショー] 日本語吹替え3D版鑑賞
評価:★★★★☆
[ストーリー]
アンディがおもちゃで遊んでいたのも今は昔。アンディは大学に入学する年齢になり、カウボーイ人形のウッディたちおもちゃは託児施設に寄付されることになった。しかし、そこに待っていたのは乱暴な子どもたち。ウッディは脱出に成功するものの、アンディの元へ行くか、仲間たちを助けに戻るかの究極の選択を迫られる。
(シネマトゥデイ)
[インプレッション]
トイ・ストーリーの最新作のテーマは”別れ”。一作目から10年後を舞台とした設定で、アンディが大きくなるにつれずっと遊んできた大切なおもちゃ達とも離ればなれになることに。
通常、続編が続く作品は回を重ねるごとに前作との比較やマンネリから質の低下が心配される例が数多くありますが、世界のCGアニメのトップランナーを走り続けるピクサーは、おもちゃとしての別れをストーリーの主軸においた上で、これまでの作品のクオリティを一切下げずにおもちゃの魅力的な世界を描き続ける素晴らしい作品となりました。
なによりバランスが素晴らしいです。
しっかりとしたストーリーラインと見せどころ、設定の作りかた。そしてきちんとテーマを盛り込んだボリュームたっぷりな内容なのにきちんと恐ろしいくらいに綺麗にまとまっている点。
子どもが見ていれなただ純粋におもちゃの視点で動きまわる世界が楽しくて、大人が見てもその物語の深さと根幹のテーマに涙すること請け合いです。
恐ろしいのは子どもが見ても同じようなところで感動させられるという構成。世代を超えて、うまく感情移入させることが出来た好例だと思います。
それにしてもピクサーの描く世界とテーマにはいつも脱帽させられますが、全然説教臭くなく見れてしまうところが作品として素晴らしいんでしょう。
何も考えなくても入ってきしてしまう。お客さんが腕まくりして劇場に行かなくても純粋に楽しめる作品という、見せ方のお手本のような脚本になっていながら続編であるということをきちんと活かしきっている設定。
これからもずっとこのスタジオがアニメ界に君臨し続けることを確信できるほど質の高い映画となりました。3Dが立体であるかとか、その効果とかがはっきり言ってどうでも良くなってしまうほどのでき。改めて作品の軸には物語がないと成立しないんだなぁと感じました。
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