原題:Michael Jackson’s This Is It
監督:ケニー・オルテガ、マイケル・ジャクソン
製作:Paul Gongaware、ランディ・フィリップス
音楽:マイケル・ビアーデン、マイケル・ジャクソン
撮影:ケビン・メーザー
出演:マイケル・ジャクソン
データ:2009年/アメリカ/111分 [ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント]
鑑賞方法:池袋サンシャイン劇場 (8番シアター)
評価:★★★★☆
[ストーリー]
2009年6月、1か月後に迫ったロンドンでのコンサートを控え、突然この世を去ったマイケル・ジャクソン。照明、美術、ステージ上で流れるビデオ映像にまでこだわり、唯一無二のアーティストとしての才能を復帰ステージに賭けながら、歌やダンスの猛特訓は死の直前まで繰り返されていた。
(シネマトゥデイ)
[インプレッション]
2009年7月13日から2010年3月6日まで、全50公演が予定されていたマイケルの公演『THIS IS IT』。チケットはすでに完売し、プラチナチケットとなっていた。しかし6月にマイケルは50歳という若さで急死してしまったため、そのリハーサル映像を中心に構成されている。亡くなる2日前までの映像が使用されているという。
まず、なにがすごいって、ダンサーやスタッフの意気込みというか熱気がスクリーンからむんむんと伝わってくること。これはそこら辺の芝居なんかよりもぜんぜん説得力があってその流れでマイケルの最初の曲が始まると思わず目頭が熱くなってしまった。
言ってみればただのドキュメンタリーなのだが、リハーサル中のマイケルをしっかりと追っているため、彼のプロとしての一面が垣間見えるカットが非常に多く、贅沢に見ることができる。さらに、リハーサルという特殊な環境をうまく編集しているのでリハーサルの日時違いでカットが変わるところも違和感なく見れた。マイケルやその他のダンサーの衣装が変わっているのが面白い。
リハーサルの映像が中心なので全体的に本番と同じようなライブ感覚で見ることができるので、マイケルの名曲がずらり。有名な曲もいっぱいあるが、知っているとさらに楽しめること請け合いだろう。
個人的には、ボクも芝居で舞台に携わる者として、ステージの演出やマイケルのこだわりが垣間見えるやりとりが非常に面白かった。
とにかく、2週間という期間限定公開ということで、朝の池袋には行列ができていた。映画を観るために並んだのは久しぶりだった。
熾烈を極めたオーディションから勝ち抜いた、世界のトップダンサーの前で踊る50歳 (!!)のマイケル・ジャクソンの動きは、まったく見劣りせず、キング・オブ・ポップスとまで謳われた彼のパフォーマンスを間近に見ることができる最後のチャンスといって良いだろう。
ちなみに上演後、映画館にもかかわらず拍手が起きてました。
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