LAST SONG ~特攻の詩~

この記事は約3分で読めます。

浅草演舞一心堂「STUDIO-Headz」 第三回公演
『LAST SONG ~特攻の詩~』

[Cast]
野村かおり、倭文 俊、荒木佑大、夏見ゆみ、森谷勇太、細野大地、樺山美奈美、原瀬依奈、小林美紀、司馬正太郎、小山訓史、渡辺直行、岡本みなこ、五十嵐快、小河慶子、他

[Staff]
脚本・演出:HK
舞台監督:入倉津
照明:徳久貴之
音響:野中明

[Time table] 青字=観にいった回
4月11日(金) 20:00
4月12日(土) 13:30/18:30
 [上映時間:約120分]

[Ticket]
前売:3,000円
当日:3,500円
(全席指定)

[Place]
新宿村LIVE
(→西新宿駅 1番出口 徒歩5分)

[劇団 公式サイト]
STUDIO-HEADZ
http://www.studio-headz.com/

[ストーリー]
純粋に国を、そして愛する人々を護る為に出撃、そして散華された神風特攻隊。
その影で神になることなく地上に舞い戻った特攻隊員がいた事実はあまり知らされて
いない。
人間としてその命を持ち帰った帰還特攻隊員は指令により、とある場所へと収監され
た。
その地の名は振武寮、そこでの人間模様を鋭くも純粋に描く物語。

(チラシ・公式サイトから引用)

[インプレッション]
特攻隊として飛び立ち、そして様々な理由により帰還してきた特攻兵を中心に描くストーリー。
様々な理由といっても、大きく分けて2つ。主な理由は”事故”か”恐怖”になるわけで、ドラマとして描くにはこの恐怖や疑問、当時の大日本帝国の環境を描くものになります。だからこういった作品は数多くあれど、その内容は差別化が難しいものになってきます (倫理観ではなく、あくまでも”作品”としての解釈)。

その点、今回の作品は、それぞれのキャラクターの葛藤を見せるようなものと当時の日本の環境や体制についての見せ方だったんですが、ちょっと説明すべき物量が多くてもう少し削れそうなキャラクターや台詞があったような。もっとどちらかに特化した方が内容はシンプルに伝わったと思います。
役者の芝居は伝わってくるものがあり、楽しめました。知り合いの役者もいつも演じているものとは、ほぼ正反対の役をやっていて、とても興味深かったです。

残念な点は、役者間でのレベルに差があって、シーンごとに目立ってしまった事くらいかな。
“特攻隊”についての倫理観やその述べ方は、書き始めると全くレビューとは別物になるので割愛します。特に慎重になる事柄だし、ボク自身”特攻兵”という役を演じたことがあるので、あえて語ることでこのセクターでの伝えたい内容が分散してしまうと感じますので。

ただ、すべてが過去の歴史となり、その結果を伝え聞くのみとなった僕たちの世代で、体験者でないものが「反対」や「賛成」というような意見を簡単に発言できるようになった今の時代は、ある意味とても前向きな”いい変化”なんだと思います。

評価:★★★☆☆

コメント

タイトルとURLをコピーしました