(学生ユニット「素晴らしき青春」との共通作品2団体2ヵ所公演企画)
「誰も笑わない『検察官』」
[Cast]
堀越涼 (花組芝居)、七味まゆ味 (柿喰う客)、玉置玲央 (柿喰う客)、深谷由梨香 (柿喰う客)、本郷剛史 (柿喰う客)、石橋宙男、石黒淳士、村上誠基、加藤槙梨子、佐野功、梨澤慧以子、伊佐美由紀、コスゲヒロシ、出来本泰史、太田望海、引野早津希、久次みどり、扇田森也 (劇団バームクーヘン)
[Staff]
構成・演出:中屋敷法仁
原作:ゴーゴリ『検察官』
原典:浦 雅春・訳 『査察官』 (光文社古典新訳文庫)
舞台監督:佐藤大祐
舞台美術:酸素工房
音響:戸塚絢子
照明:富山貴之
演出補佐:高木エルム (柿喰う客)
宣伝美術:高松宏行 (背番号零)
フライヤー原画:加藤槙梨子
制作:田中沙織
票券管理:清水美峰子
[Time table] 青字=観にいった回
05月31日(木) 19:00
06月01日(金) 19:00
06月02日(土) 14:00/19:00☆
06月03日(日) 14:00☆/19:00
06月04日(月) 19:00
※ ☆マークの回は「素晴らしき青春」の公演。
[ 上映時間:約120分 ]
[Ticket]
前売券:1,800円
当日券:2,000円
団体券:4,500円 (3名様でご来場のお客様対象・要予約)
セット券:2,500円 (予約のみお取り扱い)
[Place]
赤坂RED/THEATER
(→丸ノ内線・銀座線「赤坂見附」駅から徒歩5分)
[劇団 公式サイト]
http://kaki-kuu-kyaku.com/
ストーリー
フレキシブルでスーパーフリーな演劇集団「柿喰う客」が
企画公演と銘打って、初の「古典戯曲」に挑戦!!
ロシアの文豪・ゴーゴリの名作戯曲を
ビビりながらもヤリたい放題ヤってしまう!!
まさに妄想力のコラボレーション!
笑いたくても、笑えない…!!
■作品について
ニコライ・ゴーゴリ
1809~1852。ウクライナ出身のロシア作家。幻想と妄想に彩られた現実をグロテスクに描き出した。荒唐無稽、奇想天外、抱腹絶倒の物語を書いて、彼の右に出る作家はいない。ロシア作家随一の奇怪な想像力の持ち主。
『検察官』
ゴーゴリが1836年に発表した名作戯曲。当時のロシア社会をリズミカルかつ皮肉たっぷりに描き出し、衝撃を与えた。
原典: 浦 雅春・訳 『査察官』 <光文社古典新訳文庫>
「いま、息をしている言葉で、もういちど古典を」と謳い、現在もっとも作品を楽しめる言葉を選んで古典を紹介しようとする、光文社古典新訳文庫として出版されている、浦雅春・翻訳の『査察官』を原典として使用する。落語調で訳された浦氏の翻訳の戯曲は、元来のゴーゴリ作品の息遣いとその軽快さを、止めることなく伝えている。
[公式サイトから引用]
インプレッション
ロシアの戯曲を原作とした公演でしたが、「柿喰う客」といえばどこまでも突き抜けたテンションとフリーランスなセンス、そしてエロw 今回は初の”エロ一切なし”を公言していただけに、どこまでハッチャケてくれるのか楽しみにしていました。
全体の感想としてはかなり原作に忠実だということ。ある程度のアドリブやボケは見受けられるものの、話の展開、特に台詞はほぼ”まんま”だろうというような感じが。ロシアの古い戯曲独特の言い回しや展開はまさにそのままやってみましたという印象を受けた。
そうなるとものすごい物量の台詞があるわけだが、そこは役者の実力でカバーしていて1人が喋りっぱなしのシーンでも十分に見れるものに・・・なればよかったんですが・・・、やはりキツイ。
正直、役者はかなりうまくて、魅せられてはいるんだが、いかんせん長すぎる。限界です。
同じシーンで繰り返される、その人物の言いたいことはなんとなく伝わるんですが、それでテンポよく話が進まないので、観ているうちにだんだんと傍観者になってしまう。
やっている動作や台詞回しはしゃれていて面白いんだが、長ければ長いほど感情移入しずらくなるというジレンマ。役者のウデがあるだけに非常にもったいなかった。
それでも戯曲の舞台として高水準であることに変わりはないのだけれど、「柿喰う客」を期待して観に来た客は公演後、肩透かしを食らったような顔をしてたのが印象的でした。
評価:★★★☆☆
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