いやー大会前の評判からは打って変わって、日本がまさかの快進撃を見せ2018FIFAワールドカップが非常に盛り上がってまいりました!
今大会は毎回優勝候補に上がるイタリア、オランダがまさかのワールドカップ出場を逃しており、FIFAランキングでも上位にいるチリなども不在の大会となっております。
グループリーグも全日程が終わり日本を含む各予選グループA-Hまでの8リーグから決勝トーナメントに進出する16国と対戦カードが決定しました。
そこで、4年前の前大会同様、2018FIFAワールドカップロシア大会の全出場国最新の「FIFAランキング」をグループリーグの結果と照らしあわせてみました。
ちなみに2014年FIFAワールドカップブラジル大会の記事はコチラ。
それでは見てみましょう。 (FIFAランキングはワールドカップ直前の2018年6月7日発表現在のものになります。)
グループリーグ各国のFIFAランキング
グループA
順位 | 国名 | 勝点 | W杯出場回数 | FIFAランキング |
1 | ウルグアイ | 9 | 3大会連続13回目 | 14位 |
2 | ロシア | 6 | 2大会連続11回目 | 70位 |
3 | サウジアラビア | 3 | 3大会ぶり5回目 | 67位 |
4 | エジプト | 0 | 7大会ぶり3回目 | 45位 |
グループB
順位 | 国名 | 勝点 | W杯出場回数 | FIFAランキング |
1 | スペイン | 5 | 11大会連続15回目 | 10位 |
2 | ポルトガル | 5 | 5大会連続7回目 | 4位 |
3 | イラン | 4 | 2大会連続5回目 | 37位 |
4 | モロッコ | 0 | 5大会ぶり5回目 | 41位 |
グループC
順位 | 国名 | 勝点 | W杯出場回数 | FIFAランキング |
1 | フランス | 7 | 6大会連続15回目 | 7位 |
2 | デンマーク | 5 | 2大会ぶり5回目 | 12位 |
3 | ペルー | 3 | 9大会ぶり5回目 | 11位 |
4 | オーストラリア | 1 | 4大会連続5回目 | 36位 |
グループD
順位 | 国名 | 勝点 | W杯出場回数 | FIFAランキング |
1 | クロアチア | 6 | 2大会連続5回目 | 20位 |
2 | アルゼンチン | 4 | 12大会連続17回目 | 5位 |
3 | ナイジェリア | 3 | 3大会連続6回目 | 48位 |
4 | アイスランド | 1 | 初出場 | 22位 |
グループE
順位 | 国名 | 勝点 | W杯出場回数 | FIFAランキング |
1 | ブラジル | 7 | 21大会連続21回目 | 2位 |
2 | スイス | 5 | 4大会連続11回目 | 6位 |
3 | セルビア | 3 | 2大会ぶり12回目 | 34位 |
4 | コスタリカ | 1 | 2大会連続5回目 | 23位 |
グループF
順位 | 国名 | 勝点 | W杯出場回数 | FIFAランキング |
1 | スウェーデン | 6 | 3大会ぶり12回目 | 24位 |
2 | メキシコ | 6 | 7大会連続16回目 | 15位 |
3 | 韓国 | 3 | 9大会連続10回目 | 57位 |
4 | ドイツ | 3 | 17大会連続19回目 | 1位 |
グループG
順位 | 国名 | 勝点 | W杯出場回数 | FIFAランキング |
1 | ベルギー | 9 | 2大会連続13回目 | 3位 |
2 | イングランド | 6 | 6大会連続15回目 | 12位 |
3 | チュニジア | 3 | 3大会ぶり5回目 | 21位 |
4 | パナマ | 0 | 初出場 | 55位 |
グループH
順位 | 国名 | 勝点 | W杯出場回数 | FIFAランキング |
1 | コロンビア | 6 | 2大会連続6回目 | 16位 |
2 | 日本 | 4 | 6大会連続6回目 | 61位 |
3 | セネガル | 4 | 4大会ぶり2回目 | 27位 |
4 | ポーランド | 3 | 3大会ぶり8回目 | 8位 |
各リーグから上位2チーム (国名太字)が決勝トーナメントに勝ち上がっております。
まず驚いたのは、グループF、前回優勝国でFIFAランキング1位のドイツが予選リーグ敗退という結果に。
1戦目のメキシコに1-0敗れ、最終戦韓国にも2-0で敗れ1次リーグで敗退決定という今大会1番のジャイアントキリングを成し遂げられてしまいました。前大会ブラジルを7-1で倒したパフォーマンスは見られませんでした。
ちなみに現行方式のワールドカップになってからドイツの1次リーグ敗退は史上初とのこと。
ここ3大会、前大会王者がグループリーグを敗退してしまうジンクスが発生しております。
2002日韓大会 フランス (1次リーグ敗退)
2010南アフリカ大会 イタリア (1次リーグ敗退)
2014ブラジル大会 スペイン (1次リーグ敗退)
2018ロシア大会 ドイツ (1次リーグ敗退)
そして今大会では1試合目で敗れたドイツの他、アルゼンチンの格下アイスランドとの引き分けで危うくグループリーグ敗退の危機など、なにが起こるかわからない結果が多い大会です。
しかしながら、各グループごとの最終結果を見てみると、だいたい順当に強豪国が決勝トーナメントに駒を進めていますね。
ちなみに決勝トーナメントに駒を進めた国の中でFIFAランキングが一番低い国はグループAを2位で通過したロシア (70位)。次いで日本 (61位)です。
ロシアは開催国の有利性が働いてますが、決勝トーナメントではグループBを1位で勝ち抜いた優勝候補スペインと当たります。
グループHの日本は最終戦こそ負けてしまいましたが1勝1分1敗と、同グループ3位のセネガルに対し勝点4、得失点差0、総得点4と全く同じスコアで並び、フェアプレーポイントで僅差の2位となりました。同時刻で行われていたコロンビア対セネガルでコロンビアが1-0とリードをしている状態だったので、ポーランドとの最終戦は1点のビハインドを負ったまま終盤このレギュレーションに従い、「1-0で負けたまま何もしない」ことで8年ぶりに決勝トーナメントへ進出を決めました。
セネガルが残り時間で1点でも決めてしまえばすべてが水泡に帰す賭けでもありました。
この試合運びには賛否両論ですが、試合後に選手が語った「これがプロの世界」という言葉にすべてが詰まっていると思います。
日本の決勝トーナメント初戦はグループGを1位で通過したベルギーと戦います。
アジア勢は4勝3分8敗
今大会のアジア勢、日本、オーストラリア、韓国、イラン、サウジアラビアの5カ国のトータルの戦績は4勝3分8敗となっており、前大会アジア枠4カ国の0勝3分9敗よりも好成績となっております。4年前は残念ながら1勝も上げられませんでしたから。
アジアの戦績
- サウジアラビア 0-1 ロシア
- サウジアラビア 0-1 ウルグアイ
- サウジアラビア 2-1 エジプト
- イラン 1-0 モロッコ
- イラン 0-1 スペイン
- イラン 0-0 ポルトガル
- オーストラリア 1-2 フランス
- オーストラリア 1-1 デンマーク
- オーストラリア 0-2 ペルー
- 韓国 0-1 スウェーデン
- 韓国 1-2 メキシコ
- 韓国 2-0 ドイツ
- 日本 2-1 コロンビア
- 日本 2-2 セネガル
- 日本 0-1 ポーランド
アジア勢で決勝トーナメント進出が決まったのは日本のみ。
決勝トーナメントに進出した16チームの内訳をみると、欧州10、アジア1、アフリカ0、北中米1、南米4という結果に。
日本はワールドカップベスト16 (決勝トーナメント)に進めたのがこれで3大会と、アジア最多の国となりました。
現在までの最高成績はベスト16 (2002年、2010年)なので、ぜひベスト8まで行ってサッカー日本代表の景色を変えてもらいたいですね。
初戦の日本対ベルギー戦は日本時間で7月3日(火)深夜03:00にキックオフです。
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