役者の稽古と「人狼」ってかなり相性が良いんじゃないかって話

劇団で人狼 Theatre劇団子
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人狼ゲーム人狼」というゲームを知っているでしょうか?
とある村に紛れ込んだ狼を村人たちが探していくという設定で、狼は一晩ごとに村人を食べてしまうのでどんどん人数が減っていくなか、狼と思われる人間を処刑していくゲームです。
ある程度人数がいないとできないゲームですが、各プレイヤーに与えられた役割によって動き方や立ち位置が変わるので、疑心暗鬼のなか互いの利害関係とロジックによる心理戦が展開されるとても面白いゲームです。

テレビなどで流行る前はネットでの掲示板などで全く知らない者同士が文字だけで会話しながら進めていくゲームで、仕草や挙動が見えない分論理性が求められるものでしたが、近年はゲームマスター用のスマホアプリなどもあり、知り合いの間で行われるパーティーゲームとしてとても人気です。

役者がやる人狼ゲーム

劇団で人狼さて、このゲームを普段芝居をしている役者だらけの劇団内でやるとまた別の面白さがあります。
ゲームの性質上「騙し合い」が必要になる場面があるんですが、駆け引きのなかでハッタリも含めた芝居を打つわけです。
演技をする者が常に行っている「説得力のある嘘をつく (いい意味で)」という行為に、心理戦という別のベクトルが生まれるわけですね。自分の言動を納得させるのがお客様から目の前の相手に変わるだけですが、これって何かによく似ています。

よく演技の稽古で行われる、エチュード (即興劇)に酷似しているんですね。
キャラクター (役割)それぞれが目的を持ってその場の状況変化に対応しながらロールプレイに徹底するところとか特に。
さらにそこに勝利条件というゲーム性が加わるので自分の立ち位置や劇団内での関係、個人間で蓄積された癖などを加味しながら振る舞いを考えなくてはいけません。

お芝居の稽古ではよくシアターゲーム等の遊びは取り入れられてますが、「人狼」も意外と…いや、かなりいい芝居の稽古になるんじゃないかなぁと思ったり思わなかったり。

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