監督:本木克英
製作総指揮:迫本淳一
プロデューサー:田村健一、野地千秋、三好英明
脚本:金子ありさ
撮影:藤澤順一
照明:金沢正夫
美術:西村貴志
録音:鈴木肇
編集:川瀬功
音楽:冨田勲
出演:藤原竜也、杏、三浦友和、前田旺志郎、森口瑤子、田中直樹、カンニング竹山、豊原功補、宮崎美子、大杉漣、中村梅雀
データ:2012年/日本/114分 [松竹]
鑑賞方法:ワーナーマイカルつきみ野 [先行試写会]
評価:★★☆☆☆
[ストーリー]
「小惑星イトカワのカケラを拾って地球に持ち帰る」という、成功すれば人類初の快挙となるミッションを帯び、2003年5月9日、探査機「はやぶさ」は打ち上げられた。エンジニア助手の大橋健人は、火星探査機「のぞみ」のプロジェクトマネージャーだった父への思いを胸に、壮大なプロジェクトチームの一員として奔走する毎日を送っていた。2005年11月。「はやぶさ」はイトカワの近くに到達するが、数々の困難が待ち構えていた…。
(引用元)
[インプレッション]
ワーナーマイカルの試写会に当選したので行って来ました。
乱立しまくっていたはやぶさ映画の1本として数えられがちだが、コレはコレでちゃんと色を分けているのであろう。
それぞれに主眼を変えて作品を作るのは当たり前だが、ハッキリ言って作品を見る前段階ではこの作品のウリがなんなのかよくわからなかった。
キービジュアルや予告だけ観るとやや子供向けなのかなとすら感じてしまうのはちょっともったいないかなぁと。
フタを開けてれば専門用語がバンバン飛び交うとても技術的な内容をできるだけリアルに描いていて、そのぶん表現はグラフの線の変化だったりと地味になるのだが役者の演技で十分に伝わってきた。
もっとお涙頂戴のドラマ作りや音楽の見せ方はできただろうがあえて押さえてある印象になにげに好感が持てた。
というよりもその快挙やはやぶさ大気圏突入時の最期の瞬間の映像 (実際のもの)を見させられたらそれだけで感慨深いものがあります。
全体としてはエンジニアの技術的な部分での奮闘を描いているのだが、難しくなりすぎるのを懸念してか一応子供を中心とした家族ドラマもあり、しかしそのドラマ部分がどうにも薄い。
それならばいっそ、個人的に好きな技術部分のドキュメタリーにしもらいたかったくらい。
最後に一言、スタッフロール時のネタバレですが・・・。
【※】 以下、ネタバレ注意! (未鑑賞の方は閉じてください)
スタッフロールと共にそれぞれの今が描かれていて、今回の快挙をインタビューに答えているJAXA室長のシーンで
室長 「~なので、・・・日本の技術は1番なんです!」
スタッフ 「2番じゃダメなんですか?」
室長 「はい!!」
このやりとりが劇場で一番笑った。
最高。JAXAさんもこれを一番言いたかったんだろうなぁ。
“JAXA全面協力”というがフレーズが一番効いているシーンであった。
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