アバター

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邦題:アバター
原題:Avatar
監督:ジェームズ・キャメロン
製作総指揮:コリン・ウィルソン、レータ・カログリディス
製作:ジェームズ・キャメロン、ジョン・ランドー、ジョシュ・マクラグレン
脚本:ジェームズ・キャメロン
音楽:ジェームズ・ホーナー
撮影:マウロ・フィオーレ
編集:ジェームズ・キャメロン、ジョン・ルフーア、スティーブン・E・リヴキン
出演者:シガニー・ウィーバー、ゾーイ・サルダナ、サム・ワーシントン、スティーヴン・ラング、ミシェル・ロドリゲス、ジョヴァンニ・リビシ
データ:2009年/アメリカ/161分 [20世紀フォックス]
鑑賞方法:ワーナー・マイカル新百合ヶ丘 (2番シアター) 3D字幕版鑑賞
評価:★★★★☆

[ストーリー]
下半身不随になり、車いす生活を送るジェイク(サム・ワーシントン)は、衛星パンドラにやって来る。彼は人間とナヴィ族のハイブリッドであるアバターに変化を遂げ、不自由な体で単身惑星の奥深くに分け入って行く。慣れない土地で野犬に似たクリーチャーに襲われていた彼は、ナヴィ族の王女(ゾーイ・サルダナ)に助けられる。
(シネマトゥデイ)

[インプレッション]
『タイタニック』のジェームズ・キャメロンが構想14年、製作に4年以上を費やして作った正真正銘のSF大作。この映画のために開発されたというまったく新しい技術で作られた3Dの世界はさすが。圧倒的なパンドラの世界に飛び込めます。

ちなみに僕はSFが大好物でございますので、こういった技術の話や世界観の構築には胸が熱くなります。そういうのが好きな方はドキュメンタリーとか事前に見てれば見てるほど満足度が高くなると思う。そういった技術的な部分を省くと、まぁ綺麗な作品。お手本通りくらいに丁寧なストーリー。少なくとも『2012』の5倍はすごい映像だと思い、20倍はいい内容だと思いました。

驚くべきは映画で感情移入していると、どうみてもビミョーなデザインだと思ってた原住民(ブルーモンキー)の”ナビィ”がどんどんかわいく見えてきてしまうという不思議。これこそ王道ストーリーといわれようがジェームズ・キャメロンマジックのなせる技なんだと思います。感情が関わる主要な部分の、ほとんどをナヴィによって見せるという手法です。作中で言っていた通り「どちらが現実かわからなくなる」とはまさにそのことで。観客も視覚的な部分よりも、1時間半後には感情的な部分に移入して見ていることがすごい。
サラッとやってのけているが、これはすごいことだと思う。

前述した通り、物語のラインは実に王道。見事に見覚えのあるシーンがちらほら。ハリウッドが20億ドルかけて『もののけ姫』を作るとこうなるってのがよくわかる映画だとも言えてしまうくらい。それでも極めてオリジナルな世界観を見せつけてくれるのは贅沢なCG映像ではなく、設定の緻密さ。はっきりいって必要ないと思える部分までにこだわりを感じます。

3D映像に関しては、パンドラの様々なものが (当たり前ですが)立体的に見えて、全く新しい感覚。映るものすべてを遠近感で見せるんではなく、ピントの合っている部分を立体に、きちんとフォーカスを当てるような立体感で、これからの3D映像はこういった形になっていくのだろう。ただ、字幕すらも立体になっていて文字の色が黄色っぽく非常に醜いのは僕だけだろうか。今まで通り白でよかったんじゃなかろうか。パンドラのきらびやかな世界に溶け込んでしまっている上に立体的に飛び出して見えるので席の場所によっては見にくいことがあった。特に右端に表示される原住民ナヴィ語を訳した字幕jは下手前っ面側に座っていた僕の席からは非常に見づらかった。読めずに諦めてしまった文もいくつかあるくらい。

このような映像体験がこれからのデファクトスタンダードに成り得るのかはおいておいたとしても、今までにない新しい体験がしたいのなら、間違いなく3Dで見るべき。だが、メガネも何もとっぱらった上での”開放的なパンドラ”も見てみたいと思う。
あと2回は観たいと思いました。吹き替えバージョンと、ちゃんと字幕が見えるバージョンを。

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