『SPY』
[Cast]
飯山弘章 (今井事務所)、前川正行 (タクト)、大野泰広 (マセキ芸能社)、中村俊洋 (マウスプロモーション)、本山裕記、木村庄司 (OFFICE BLUE)、竹田大将 (劇団ジュークスペース)、井吹哲也 (ダブルアップエンタテインメント)、岩井太郎 (Big Bridge)、森雄次、新井みずか、森川渚水 (蝴蝶)、菅野直美、渡部美穂、カトゥ、鞘馬刃坏、増田大樹 (ぴかりこ注意報)、若林宏治、上杉隼人、田仲孝史 (MK-Box)、西野マコト (人間核爆弾)、吉岡裕教、塙育大、木村正和、小栗山晃市、小坂逸 (OFFICE BLUE)
[Staff]
舞台監督:田中新一
照明:青山崇文
音響:TAISHI
Web宣伝:坂本カヲル
方言指導:長野孝之、雪絵れな
殺陣指導:田仲孝史
制作:美月舞鈴、OFFICE BLUE
[Time table] 青字=観にいった回
3月12日(木) 19:00
3月13日(金) 19:00
3月14日(土) 14:00/19:00
3月15日(日) 13:00/17:30
[上映時間:約130分]
[Ticket]
前売:3,000円
当日:3,500円
(全席指定)
[Place]
きゅりあん (品川区立総合区民会館) 1F小ホール
(→大井町駅 東口 徒歩3分)
[劇団 公式サイト]
スプーキーズ OFFICIAL SITE
http://spookys.iinaa.net/
[ストーリー]
坂本龍馬に憧れ、彼の為ならと新撰組にSPY(スパイ)として潜入する。
彼の任務は京都で活動する新撰組の情報を倒幕側に流すこと。
一方、倒幕側に人斬りとして要人警護に当たっていた1人の男がいた。
彼は新撰組が送り込んだSPY。
SPYの情報はどこまで信用できるのか・・・
そして、元治元年6月5日、
京都三条の旅籠、池田屋で・・・
(チラシ・公式サイトから引用)
[インプレッション]
さまざまな作品で題材として扱われてきた新撰組、池田屋事件を背景とした討幕派の志士とのやり取りを描く今回の舞台。前述したとおりさまざまな作品でイメージがついている史実のキャラクターをうまく書きわけ、ひとつの世界に共存させているのがとても見やすかった。
“SPY”というタイトル通りに、志士と新撰組との間にスパイがいて、それぞれが荒れ狂う時代の中でスパイとしての自分の存在を考えていくというストーリー。しかし、その根幹のテーマはそれほどスパイにこだわったものではなく、ほとんどは新撰組や維新志士達の葛藤を見せるという内容。
それぞれの生き様がそれぞれの立場から展開されていくので、時代劇によくありがちな、どちらかが”わかりやすい悪者”になることなく、双方に志があることを終始一貫して見せていた。
それによってどちらのキャラクターも非常に活きてきて、テンションが下がることなく見続けることができた。個性という点ではみんなかなり強烈だったが、ギャグパートも寒くは無かったのでそれなりにいいスパイスになっていたと思う。
このような登場人物や場面転換が多い芝居で肝心なのは、何をやっているかを的確にお客に見せることだが、純粋にどちらの派閥のキャラクターにも感情移入できる作りが、この作品を奥深くさせているんだと思う。
評価:★★★★☆
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