時をかける少女

レビュー
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時をかける少女
邦題:時をかける少女
監督:細田守
原作:筒井康隆『時をかける少女』
脚本:奥寺佐渡子
製作:角川書店
音楽:吉田潔
出演:仲里依紗、石田卓也、板倉光隆、原沙知絵、谷村美月、垣内彩未、関戸優希
データ:2006年/日本/分 [角川ヘラルド映画]
受賞:あれば
鑑賞方法:レンタルDVD [日本語吹き替え版鑑賞]
評価:★★★☆☆
ストーリー
 高校2年生の紺野真琴は、自転車事故をきっかけに、時間を跳躍する能力を持ってしまう。その能力のことを叔母の芳山和子に相談すると、それは“タイムリープ”といい、記憶の確かな過去に飛べる能力だという。半信半疑の真琴だが、日常の些細(ささい)な不満やストレス解消などのため、むやみやたらに能力を乱用しだし・・・・・。
インプレッション
独創的なSF作家、筒井康隆の『時をかける少女』を、アニメ化した作品。ご存知の通りこのアニメ化までには映画→TVドラマ→リメイクという経緯をたどってきた珍しい作品。しかし目のつけどころは多々あり。まずは純粋なリメイクではなく新たな構想で描かれた原作の「正当な続編」と筒井氏に言わしめた意欲的な作品である。
作品のテーマである「タイムリープ (=時間跳躍)」はそのままに、17歳の少女の淡い恋心を描く・・・って設定とか好きなんですが、ボクがもうちょっと若ければもっと入り込めたのかなぁ。同世代の高校生には楽しめると思うんですが・・・。全体的に人物のアイデンティティがまるっきり無視されていて、そこに流れている感情がまるで伝わってこない。主人公の真琴はコレでもかというくらいよく走りまわり、感情表現もはっきりしていて表情が多彩。しかし、何かが欠如しているように思えてならない。
絵はきれいだしクオリティも非常に高いのは認める。よく出来たアニメだ。でもなにか物足らない、というかはっきり言って設定 (タイムリープ)の使い方をそこまでファンタジー色にされてしまうともう”なんでもアリ”であって、しかしながら筒井氏の作品はそういう雰囲気がウリなのだから・・・初めから描写の仕方が微妙にズレている気がするんだよね、絶対的に。
物語の冒頭から流れる、生活観が漂う現実的 (リアル)な世界観。この描写を楽しんでいると、中盤以降からはとたんに裏切られた気分になって物語から置き去りにされてしまうだろう。まさに、観るものにタイムリープを体現させてしまう作品であるといえる。あくまでも24歳のお兄さんにはそう感じてしまったよ。もう少し若い頃の自分にぶっ飛べればもっと楽しめただろうに。

レビュー映画
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俳優活動をしています。
主に日記が中心のブログサイト。日々思ったことを、思ったままに書いております。ゲームやデジタルガジェット、映画などのレビューも。
出演予定の舞台情報もこちらで発信中。

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コメント

  1. のび より:

    久しぶり~。
    え~私事ではありますが、[mixi]において、smastation!!のツキ●チ・ゴ●ーならぬツキイチ・デニーロを始めました。その月公開の映画を「1本」だけ絞込み、観賞してレビューするというパクリ企画です。いろんなジャンル&いろんな映画館を巡ろうと思ってます。もし入っていたら、「De:niro」で検索してみてください。よろしく~。

  2. axe より:

    >>のび さん
    久しぶりー!
    最近とんと連絡取ってないからなぁどこで暗躍してるのかと思えば。
    面白そうなんで、ちょくちょく覗かせてもらうよ。

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