あんなに狭いと思っていた自分の空間が、真っ暗になるだけでとてつもなく広く、大きく感じる。電気もつけようとしないで、たたずむ。無音。かさかさの空間。カサカサ音が聞こえてきて異様なくらい反応する。すげぇ気を感じた時の梧空のように緊張しながら様子をうかがう。どちらかといえばクリリン。
手探りにスイッチを探す前に、途方もない暗闇に向かってボクはこう言っている。
「ただいま」
いやいや言ってないよ、思ってんだよ。
たとえこの空間でボクが言葉を発していたとしてもそれは誰にも届かないわけで、それは独りで思ってんのと一緒になるんじゃないのか。よーするにどっちでもいい。結局は無駄だとか良く考えないでしゃべってんだよ、声になってんだよ。
とにかく無駄にいろんなところで使っていて、ほぼ垂れ流しのこのエネルギーはもっと効率的に使えないだろうか。それを考え出し始めると急に老けると思い、考えるのをやめる。そんなのは大人になってから考えればいいや。うんそうだ、あの頃はあんなに重いランドセル背負って全力疾走してたんだからな。先のこととかなーんも考えてなかったあのときのオレ。ただ学校から家に帰るまでの道のりが当時のボクの世界のすべてだった。
ボクの意思とは関係なくうごめくモノが存在する。ホントはそれに気づいているのに知らないフリをして過ごしている。
ちっさなゴキブリが1匹いるんだよ、この部屋に。何度か挨拶してんだよ、ソイツに。
コメント
ぺこはお部屋を真っ暗にして鬱々考えたり、落ち込んだりします。もともと寝付きが悪く、寝られなくてそのまま↑この状態になり朝まで…というパターンで。あー時間の無駄っていつも思うのにまたやります(*_*)成長していませんねー
ぺこの住むアパートにもゴキちゃんが発生しています。多分こぼしたのを気付かなかったパスタの所為だ。ゴキちゃんはでんぷん好きだから
>>1 ぺこ さん
やつら流し場に残ってる水数滴で1週間は生きられるらしいよ。
だから、自分の部屋で物を食うときは最善の注意をしつつ、持久戦に持ち込む予定です。
殺虫剤買うのもなんかあれだし・・・明らかな殺意(ターゲット)を持って物を購入すること自体抵抗がある。
が、見つけたら積極的に狩りにいくけどね。
ある意味はぐれメタル並みの出現率、そして経験地だよ。