アリス・イン・ワンダーランド

レビュー
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ポスター

邦題:アリス・イン・ワンダーランド
原題:Alice in Wonderland
監督:ティム・バートン
製作総指揮:クリス・レベンゾン
製作:リチャード・D・ザナック、ティム・バートン、ジョー・ロス、スザンヌ・トッド、ジェニファー・トッド、
脚本:リンダ・ウールヴァートン
音楽:ダニー・エルフマン
主題歌:アヴリル・ラヴィーン
「アリス (アンダーグラウンド)」
撮影:ダリウス・ウォルスキー
編集:クリス・レベンゾン
出演:ミア・ワシコウスカ、ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、アン・ハサウェイ
データ:2010年/アメリカ/109分 [ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ]
鑑賞方法:ワーナー・マイカル新百合ヶ丘 (3番シアター) 3D字幕版
評価:★★★★☆

[ストーリー]
不思議の国での冒険から13年後。19歳となり、最愛の父親を亡くしたアリス・キングスレーはパーティに出席していた。それは、アリスの母と姉が極秘裏に企画した婚約パーティだったのだ。紳士から求愛されるのだが、そのときベストを着て懐中時計を持った白いウサギを見つける。混乱したアリスは思わずその場から逃げ出し、ウサギを追って再び不思議の国へと迷い込む。
(Wikipedia)

[インプレッション]
公開前からずっと気になっていた作品、ようやく観に行くことができました。
ティム・バートンがルイス・キャロル原作の『不思議の国のアリス』、『鏡の国のアリス』を映画化した作品。一節によっては”聖書の次に世界中の人々に読まれている本”といわれる『アリス』ですが・・・実はぼく、完全な『アリス』の内容をほとんど知りませんでした。というかディズニーアニメの『ふしぎの国のアリス』は見たことあるんですがほとんど記憶にない状態での鑑賞です。

ティム・バートンとジョニー・デップのコンビはこれで7作目になるんですが、相変わらず使い方がウマイと言うか、押さえているなぁ、と思います。マッドハッターという役で2人のコラボによって命を吹き込まれたこのキャラクターは今作品に置いてかなり重要な役割を果たします。
しかし、フューチャーはされていますが、メインに据えなかったというところがなんともこのコンビらしいと思います。オイシイ役だけれどね。

ティム・バートンはアリスを少女ではなく19歳の女性として描いたわけですが、とくにその感覚は感じずに見れました。変わったのはワンダーランドでの周りの期待と反応くらい。彼女はしっかりと自分の役割を果すわけですが、その姿はまるでジャンヌ・ダルク。とっても勇ましいです。

はっきり言ってどんでん返しや奇をてらったようなストーリーではなく、かなり忠実に『アリス』の世界観を描写しているように感じました。細部までこだわりを感じるその画の作り方はさすがティム・バートン。
3D映画というのもこの作品にあっていると思います。

映像表現としてワンダーランドの描き方はとても素晴らしいんですが、なによりも良かったのがそのキャラクター達の映像化。ワンダーランドの住人はそれこそ不思議な姿形をしているので思う存分VFXとモーションキャプチャーを駆使できます。その丁寧な作り方で、実車の世界からワンダーランドに飛び込んできた時の没入感といったら、『アバター』なんかの比ではありません。

キャラクターの中でも、特に気になったのはチェシャ猫と赤の女王。なんとも食えないネコの消え方はボクの心を鷲掴みにし、周りの言動にしっかりと流されてアリスにすら利用されてしまう赤の女王のキャラクターは、あの一癖も二癖もある奴らが揃う不思議な世界の中では、誰よりも素直だったんじゃないかと思えてしまうほど憎めない、かわいいやつでした。あのデザインも秀逸だったと思います。

『アリス』という作品が好きならば、十分に期待して観にいっても問題ないはず。約1時間半、しっかりとアリスの世界に浸らせてくれること請け合いです。

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