いいものはいい。
いつでもそれは真理であって、誰の評価でもなく自分がいいと思ったものを極めることがいいものを作る最短の道になるに違いない。勘違いしていなければ十中八九そうに違いない。それがいいに違いない。
そうやって思いこみ、実行した後に挫折した人は、勘違いと言われ、極めた人は達人と言われ成功者となる。
それって要するにそのジャンルのピラミッドで頂点に近い位置に達すると、周りの競争者がどんどん減っていくから注目されるってことですよね。下の階層でくすぶっていると大多数によって埋もれてしまうよ、と。
結果、バランス型は絶対的に不利であって、器用貧乏は泣きを見る。欠かせない人間にはなれるが唯一の人間にはなりえない。
ではバランス型を極めるとどうなるのか。
僕の記憶ではこれを本当の意味で極めた人間はいないし、もしいたとしても常に空気を読むのに長けた人物であることは想像に難しくない。周りを気にして自分で空気を作ることはできない人物。
いいものはいい。
それは真理であると同時にその見えないパラメーターに頼ろうとする人間の心理でもあるだろうなと思う。そうに違いない。ピラミッドの頂点から見える風景はずっと同じはず。
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