『ヤマト版東海道四谷怪談』
[Cast]
太田和明、加藤晃子、石川久雄、木皿雄千、渡辺望、菅野佐知子 (劇団チョコレートケーキ)、久保田淑美、藤井としもり、三浦研
[Staff]
作・演出:渡辺 望
音響:渡辺 望、大川内淳子
照明:金沢めぐみ
殺陣監修:藤井としもり
衣装:佐藤麻美
舞台美術:太田和明
[Time table] 青字=観にいった回
07月19日(木) 19:30
07月20日(金) 19:30
07月21日(土) 14:00/19:00
07月22日(日) 13:00/17:30
[ 上映時間:約分 ]
※ 千秋楽 (22日 17:30)は脚本・演出担当、笑劇ヤマト魂主宰、渡辺望による開演待ちトークショー
[Ticket]
前売:2000円
当日:2200円
高校生以下:1000円 (要学生証)
※ 浴衣割引:当日浴衣を着てご来場の方は500円引き (前売・当日共に)
[Place]
ウエストエンドスタジオ
(→ JR中野駅 徒歩12分/西武新宿線新井薬師前駅 徒歩4分)
[公式サイト]
笑劇 ヤマト魂 Web
http://www3.to/y-damashi/
[ストーリー]
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四世鶴屋南北の傑作狂言「東海道四谷怪談」をモチーフにヤマトテイストに本歌取り!!
時は元禄、江戸は四谷の物語。
伊右衛門とお岩、お袖と与茂七、運命に裂かれる男と女。
今一度、愛しき君に逢いたくて、怨みて渡る鵲かささぎの橋。
回る回る悪事は回る。廻る廻る因果は廻る。
忠義を捨てた民谷伊右衛門、悪事に染まるピカレスク活劇。
夏ならやっぱり怪談話。義士と不義士の忠臣蔵外伝
ヤマト魂が満を持して贈る、納涼大歌舞伎。
[インプレッション]
まず驚いたのが、舞台美術。キレイな模様と立体的なセットで独特な空間を作っていました。客席は2つの方向から観れるようになっていて、芝居作りもその視点に準じていて、動きや見せ方にとても感心する。
物語自体は”四谷怪談”になぞらえて進行していくんだけど、ヤマトさん色にうまく脚色されまくっていてテンポのいい場転と曲、役者の動きでとても観やすかった。全体を通すと最初のほうがやや分かりづらかったが、それは同じキャストを使って別人を演じていたからで、しょうがないといえばしょうがない。
しかし、お客は最初の10分間はキャラクターの名前と役どころをつかむのに必死で、メインや重要な人物なのかを判断しながら芝居を観ているので、役者がほとんど同じ格好のまま、いきなり別人で出てくると少し混乱してしまう。いきなり頭の中の配役がリセットされるため、面食らってしまうんだろう。最初にメインとなるほうを見せてくれたほうが良かったかも。
子ネタがところどころに仕掛けられていて、やっていることは非常に面白いんだが、少々力が入りすぎな部分が見られて残念。役者は普通に魅力的なヒトばかりなので十分見せられていたし、最初から最後まで全然飽きることなく観ることが出来た。ただ、役者の魅力とパワーに依存しているような力技の場面も多々あり、純粋な脚本の魅せかたが他にもあったかとは思う。
しかしながら、また観たいと思うのがこのカンパニーの魅力であり、質の高さを表すところなんだろう。そこにクオリティがないとリピーターすら付かないしね。
評価:★★★☆☆
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