セリフ、段取り、動き方、相手の挙動、キッカケ、目線、反応、速度、重さ、見せかたと見え方…。
演技ってのは同時並行で考えることがとても多いけど、だんだんと身体に馴染んできたときにものすごい開放感に変わります。ものすごいんです、本当に、脳汁出るくらい。
でも気持ちいいだけじゃあ駄目。全然話にならない。
次の段階でそれが考えずにできるようになって、更に次の段階で別のことを考えながらできるようになります。
最終的にはその場で考え、変えながらできるようになります。正確には、変わっても成立するように動けるようになるってことですが。
これが生きるってこと。
役は作りながら、だんだんと生かすのです。
まだまだ生き物には程遠くアウトラインすら朧気な動く物体を、頂いた台本上のセリフというパーツを活かしながら役を生かす。
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