監督:新城毅彦
脚本:坂東賢治
エグゼクティブプロデューサー:奥田誠治
プロデューサー:畠山直人、阿部謙三
撮影:小宮山充
録音:益子宏明
音楽:池頼広
出演:井上真央、岡田将生、細田よしひこ、原田夏希、仲村トオル、他
データ:2009年/日本/122分 [配給]
鑑賞方法:ワーナ・マイカル・シネマズ 多摩センター (8番シアター)
評価:★★★☆☆
[ストーリー]
医師の孝仁(仲村トオル)を父に持つ少女・繭(井上真央)は、父の病院で入院生活を送る少年・逞(岡田将生)と出会う。逞に恋心を抱き始めた繭は、逞が重い病気により20歳まで生きられないと知りつつも「大人になったら結婚しよう」と約束。しかし、時が経って自らの余命を自覚した逞は恋心を封印し、繭を遠ざけようとする。
(シネマトゥデイ)
[インプレッション]
まず、原作を見ていません。それが前提のレビューとなりますのでご了承ください。ただ、原作との相違はだいたい聞いて知っているので、ネタバレの心配もないのでご安心を。
話しとしては、幼馴染みの彼が長くは生きられないという病気を持っているという、大切な人が亡くなるということとその行く人と残される側の葛藤・・・のような。もちろん恋を交えて展開していくので主に2人のみに焦点が当てられてます。原作を知っている人はここで違和感を感じるよう。
しかし、この見せ方は2時間という尺におさめるためにはしょうがないと思う。もちろんもっと掘り下げればもっと感動させられるポイントはあったと思うが。
特に感じたのは2人子供時代の子役。女の子の方がやたらめったらうまい。ちゃんと芝居をする。この子と、男の子の掛け合いから始まり成長した2人のやりとりまではものすごくキレイ。
うまい見せ方だなぁと思っていた。思っていた、というのはその後の学園パートがどうしてもTVドラマに見えて仕方ない。キャストが『花より団子』の井上真央とうこともあるんだろうが、途中ラブコメのような展開のやりとりはまるでTVドラマ。芝居的に違和感を感じてしまった。映画でやるほどの規模でもなかったんではないかと。
それでも感動はします。基本的に芝居がしっかりしているので、ちゃんと感情を追って見ていれば泣けるはず。ただ、もっと泣けたかなぁとおもってしまうボクはどうも感情移入しきれなかったようです。
話しの中で展開しているキャラクター達が唐突に泣いていたり (気持ちは分かるが)、叫んでいるのをみて、正直こっちが置いてけぼりにされてしまった印象。悲しんでいるのを傍観しているような感じですな。だから感動するためには起こっていることを把握して想像して感情を持っていってやっと涙が、という感じ。
ここらへん漫画のような媒体はきっちりとキャラクターが描けていれば、読者の想像力がどんどん増幅されて泣けるはず。漫画原作というのも実写にした時の軽さが目立つ要因の一つなんだろうなぁ。まだこれが、小説だったらもっと描き方や演出が工夫できた作品になったはず。
ハズレではないし、人によってはもっと号泣するポイントは絶対にあります。
でも、大当たりではない作品。連続ドラマなら見てみたいかなー。
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