やまびこ67号、応答せよ!

レビュー
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びゅうポスター
演劇集団キャラメルボックス 番外公演 キャラメルボックスと行くJR東日本シアターエクスプレス’96
『やまびこ67号、応答せよ!』

[Cast]
西川浩幸、福本伸一 (ラッパ屋)、近江谷太朗、坂口理恵、遠藤みき子、岡田達也、岡田さつき、津田匠子、今井義博、真柴あずき、細見大輔、石川寛美、明樹由佳、中村恵子、関根麻美、前田綾、菅野良一、粟根まこと (劇団新感線)、篠田剛、南塚康弘、大内厚雄、田尻茂一(アクションクラブ)

[Staff]
構成・演出:高橋いさを (劇団ショーマ)、成井豊

[Time table]
1996年
6月08日 – 09日
6月15日 – 16日
6月22日 – 23日
※ ビデオ (VHS)にて鑑賞
 [記録時間:約240分 (2本組)]

[Place]
JR新幹線車内

[劇団 公式サイト]
演劇集団キャラメルボックス 公式サイト
http://www.caramelbox.com/

[ストーリー]
世界初「新幹線車内公演」に挑戦。構成・演出は高橋いさを氏。高橋氏が目的地の盛岡まで取材に行ったり、客演の粟根まことさん(劇団☆新感線)が走る新幹線の中でこっそりレシーバーの実験をしたりと、気の遠くなるような下準備が行われた。
演歌歌手・西川浩二郎と行く「みちのく探検ツアー」の乗客を乗せた、上野発「やまびこ67号」が乗っ取られた!そして殺人事件が発生! 乗客600人を巻き込みながら芝居は展開する…。

(チラシ・公式サイトから引用)

 1994年5月、ショッキングな見出しが夕刊1面トップを飾った。それが、この世界初・新幹線車内演劇”シアターエクスプレス”の第一報だった。結局この第1回のツアーは1200席が完売、チケットが取れなかった人たちは、シアターエクスプレスを取り上げた数々のワイドショーでしか、その世紀の企画をうかがい知ることはできなかった。
 そして、今年・1996年。その記念すべき第1回を成功させた、通常の公演の前売り券でさえ入手困難という、超人気劇団・演劇集団キャラメルボックスの再登場が決定した。
 時速245kmで疾走する、長さ300mの新幹線の中で繰り広げられる、手に汗にぎる体感アクション演劇『やまびこ67号応答せよ!!』。そして、宮沢賢治の謎を追う、「岩手ミステリーツアー」。旅の緊張感を和らげる、温泉泊。翌日には盛岡市内で「謎解きエンディング・サスペンスシアター」。ひと味もふた味も違う、息付く暇もない1泊2日の東北大陸への旅に、あなたも「乗客役」として参加してみませんか?
(JR東日本パンフレット抜粋)

[インプレッション]
前代未聞の東北新幹線走行中の車内でのお芝居。実際にツアーに参加した乗客を”お客さん”役として巻き込んでしまうというもの。内容は走行中の新幹線で起こったハイジャックと謎の殺人事件というミステリーツアー的な作品。
ビデオでの鑑賞だったのですが、かなり臨場感があって全車両ごとに飽きさせないように添乗員を配置して何が起こっているのかを伝えさせる発想は非常に斬新で面白い。
ただ、さすがにその場にいるといないのでは全然体感する面白さが違うと思う。この作品はツアー形式ということもあり、1泊2日での作品なのでややテンポ感や緊張感は欠けてしまうが、この試みこそが最大の魅力なのではなかろうか。キャラクターの力技で展開する局面が多かったのも少し残念。
真面目なミステリー作品というよりは多少お祭り的な作品だということをお忘れなく・・・。

評価:★★★☆☆

コメント

  1. ココロが止まらない より:

    [Time table]を見てもわかると思いますが、この企画は「一泊二日」でしたよ。
    96年の方に参加しました(笑)。

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