原題:KING KONG
監督:ピーター・ジャクソン
脚本:ピーター・ジャクソン、フラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエン
出演:ナオミ・ワッツ、ジャック・ブラック、エイドリアン・ブロディ、アンディー・サーキス
データ:2005年/ニュージーランド・アメリカ/188分
鑑賞方法:TOHOシネマズ南大沢(プレミアスクリーン)
評価:★★★★☆
ストーリー
冒険映画を撮影するために幻の孤島”スカルアイランド”にやってきた監督のカール(ジャック・ブラック)と脚本家のジャック(エイドリアン・ブロディ)、そして女優のアン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)は、島で巨大な生き物と遭遇する。
インプレッション
ようやく観てきました、しかもプレミアスクリーンで。
この映画、巨大なコングが暴れまわったり恐竜が生息する骸骨島(スカルアイランド)など、CGでの表現、迫力がものすごい。さすがは『ロード・オブ・ザ・リング』の監督といったところです。ニュージーランドでの撮影ということですが、ニュージーランドの壮大な自然が跡形もないくらい世間からは孤立した島になっています。それだけでも大画面で見る価値は十分にあるかと。
キングコングの動きはとても自然で、まるで本当のゴリラをそのまま大きくして合成したみたい・・・って、実は『ロード~』の”ゴラム”のCGモーションを担当したアンディー・サーキスが演じてるんですね。よっぽど監督に気に入られたんでしょうか。
しかし、主役ともいわれるこの役(キングコング)をもらっても、生身では出してもらえない・・・(笑)。コングの癖など動物的な動きは、個性的で秀逸です。本当に彼女と打ち解けられるのか不安になるくらい
骸骨島に出てきた原住民は、いかにもってくらいの描き方でした。凶暴的な儀式を好む今ではベタといわれるような原住民を完全に”リメイク”してくれてます。
物語としては、188分という約3時間超えの長丁場でも十分耐えられるくらいの勢いがありました。
ただ、前半部分が少々長い感じが。導入部分だからお客さんは見てくれるけど、コングの登場まで1時間半というのは、さすがに集中力を保つのが難しいかも。しかし、コング登場からは物凄いシーンの連続で、パニックあり、アクションありの、途中から観た人は『ジュラシックパーク』と勘違いしてしまいそうな贅沢な映像のてんこ盛りです。
恐竜からのありえない回避とか奇跡的な動きは、もはやアクションエンターテイメントとして良しとしましょう。観てて楽しいです。
まず、コングはどうして生まれたのか。仲間もいないので、イキナリ突然変異的な生まれ方なんでしょうか。昔のリメイクなので無粋なことは考えなくていいんでしょうが、今のハリウッド映画なら、設定をこじつけでも入れてくるからw(DNAがどうのとかって・・・)。ある意味潔かったかも。
さらに、コングにつかまれてるときの彼女の首が折れてしまわないかドキドキしながら観ていたり。ありゃ危ない。
そして、野生の島といってもあまりにもファンタジーな生物のオンパレードなこととか。『風の谷のナウシカ』バリの昆虫には圧巻です(いろんな意味で)。
コングを捕獲した後も、どうやって島に運んだとか。そこら辺の描写がバッサリ抜かれています。いきなりNYなんですもん。コングが運ばれている時の彼女の心境とかもっと描いて欲しかったなーと。
ま、ま、そんな細かいことは置いといていいと思います。
とにかく、かなり忠実に再現しきっています。ピータージャクソンは、『キング・コング』を観て映画監督になろうと決意したといい、元の映画をリスペクトしているので同じ描写がかなりでてきます。特にNYでのシーンはまんまです。
ラストも。忠実に再現しててまったく同じw。そこは覚悟して観ましょう。
コメント
キングコング初めてちゃんと見ましたね0-0。
どうして、あんなに昆虫がたくさん出てくるのか、いまだに意味不明ですよ!!!(恐怖)
でも、楽しかったのは確かで最後とかめちゃめちゃ泣きましたけどね。
心臓の弱い方には注意したほうがいいかも(笑)
>>1 ☆☆☆ さん
確かに、あの昆虫はすごかった・・・。
そういう意味でも今回の映画は、初代同様エンターテイメントに特化してるということでしょう。
もともとの『キング・コング』自体、史実ではないですし。
昆虫のシーンでぞぉぉっとしたってことは、監督の思うつぼだったってことですね(笑)。
その通りなのか!?
まんまとやられましてん。
>>3 ☆☆☆ さん
いつかヒッチコックの『鳥』も今の技術でリメイクしてほしいなー。
さぞかしぞぉぉっとすることでしょうw。
でも、チョイ地味かな・・。