メイン

観劇 アーカイブ

2008年12月14日 (日)

FUNNY TRAVEL

オモテ
劇団ICHIGEKI☆必殺 Vol.5
『FUNNY TRAVEL』

[Cast]
小川ともこ (TABプロダクション)、中山和久、川上ケンジ (佐野屋本店)、モテギアスカ (Distravo)、園田泰隆 (アクセント)、三好 悠、小林彩乃 (B.M.Factory/YOROZU屋 (本店))、重松洋佑 (銀プロダクション)、沢見幸徳 (アクセント)、イマダトム (佐野屋本店)

[Staff]
作・演出:イマダトム
舞台監督:芙留奈
照明:早川和行
音響:じゅんじゅん
制作:庄章子
イラスト:白川早苗
企画:劇団ICHIGEKI☆必殺

[Time table] 青字=観にいった回
12月12日(金) 15:00/19:00
12月13日(土) 14:00/18:00
12月14日(日) 13:30
 [上映時間:約105分]

[Ticket]
前売:2,000円
当日:2,300円
(全席指定)

[Place]
阿佐ヶ谷シアターシャイン
(→JR阿佐ヶ谷駅 徒歩7分)

[劇団 公式サイト]
劇団ICHIGEKI☆必殺オフィシャルホームページ
http://ichigeki.kill.jp/

[ストーリー]

死んだ後に待っていたのは、
天国でも地獄でもなくて、
とにかく空に上るための奇妙な旅
ファニートラベルだった。
死神のヤマオカに連れられて、
他の死者と共に旅をする事になったミサキ。
旅の終わりに待っていたのは…?

劇団ICHIGEKI☆必殺がお送りする、
笑えてちょっとだけキュウキュウする
死出の旅! …あなたも、参加しませんか?

(チラシ・公式サイトから引用)

[インプレッション]
設定が特別目を引くようなものでもなくて、奇抜なことをやっていなくとも、ちゃんとした役者、きちんとしたプロットがあればここまで満足させられんるんだなぁという見本のような舞台だった。

出演者がみなバランス感覚がいい、かなりうるさいことをやっているのに、観ていて全然邪魔じゃない。
しっかりと話を引っ張っていける実力ある俳優がきちんと仕事をするところだけで目立つので、客はすごく安定した芝居を見ていられる。ギャグパートのような部分では客の笑いが少々心もとなかったのは決してつまらないからではなく、話に集中していたからだったと思う。

音楽の使い方がとても秀逸で、とてもいい間を演出していた。あれだけのキャラクタが出ているのに全て覚えていられるという強烈な個性も大変見やすい要因のひとつであろう。

ただ一人、違和感のある役者がいたが、まさかそれが最後の伏線に使われているなんて。ちゃんと、そういった些細な落としどころまで用意されていて非常に、満足が高い舞台でした。


評価:★★★★☆

2008年12月12日 (金)

デイドリーム・テクノデーテ -藍沢幻想夢奇譚-

オモテ
ウラ
MFビレッジ 公演
『デイドリーム・テクノデーテ -藍沢幻想夢奇譚-』

[Cast]
秋山由奈、加藤琢朗、草野智之、鈴木雅康、村尾敦史、村口雅俊、山田華子

[Staff]
作:村口雅俊
演出:草野智之
舞台監督:猪俣優介
照明:栗山ゆき
照明オペ:足立幸子
音響:日野 大 (凸劇自由時間)
衣裳:山田華子
衣装協力:STUDIO ZaSSo
制作:西川祥恵

[Time table] 青字=観にいった回
12月12日(金) 19:30
12月13日(土) 14:00/19:30
12月14日(日) 14:00/18:30
 [上映時間:約100分]

[Ticket]
前売/当日:2,000円
中学生:1,000円
(全席自由)

[Place]
東松原ブローダーハウス
(→東松原駅 徒歩2分)

[劇団 公式サイト]
MFビレッジ (現在休止中かも)
http://www.geocities.jp/norapon0624/

MFビレッジ期間限定ブログ (公演情報など)
http://mfv2008.blog49.fc2.com/

[ストーリー]
事故の後遺症で睡眠障害に陥ってしまった青年藍沢夢人。彼が見るのは果たして夢か現か。
その最果てで彼の見るものは・・・。

MFビレッジ久々復活完全新作!!

(チラシから引用)

[インプレッション]
ある事故がきっかけで睡眠障害に陥ってしまった男の話。夢と現実の世界を行き来する展開と根本にあるなぞの解明をめぐるという見せ方でした。
話の設定自体は嫌いじゃないけど、どうしたものかテンポが悪く感じる。

何を見せたいのをはっきりと打ち出すわけでもなく、客は何が起こっているのかを淡々と覗いていくような感覚が終始続くのでとてももどかしい。目の前で展開している話にどうも距離を感じてしまう。
それが狙いだったのなら納得だが (確かにそういう話ではある)、途中いきなりポップな展開になったりと姿勢がわからずに戸惑ってしまうことも多々。

場面展開などの工夫でうまくテンポを出してはいるが、終始漂うこの根本的な問題のせいでうまく感情移入が図れずに進んでいくのがちょっと残念。設定を生かせば、とてもうまくどんでん返しを見せられるはずなのに、なんとなく予想できてしまっていたのか、終盤の展開も驚きが少なかった気がする。というか大して大きな問題に見えてこないのは誰視点で語ればいいのかを明確に請求していないからだと思う。

まぁ、基本的に考えて感情移入するのは主人公しかいないんだが、キャラクターの性格なのか、話の内容からか、どこか引いて見えてしまい届かない。しかし、それは何を考えているのかわからないキャラクターたちの中に紛れてしまうからで、ただのパワーバランスの問題かも。


音楽の聞かせ方や、使いどころはうまいと思う。これで持つ部分が多々あった気がする。
全体的にまとまっているのに、何か違和感を覚えてしまう作品。それが狙いとも取れかねない内容だが、個人的には純粋にもっとカタルシスを感じる部分がほしかった。

「これはね、そういう娯楽作品じゃないんだよ」と言われてしまったらそれまでだけど。


評価:★★☆☆☆

2008年12月 9日 (火)

魔王と歌姫

オモテ
劇団キリン食堂 第4弾
『魔王と歌姫』

[Cast]
新井剣史、中島愛、大島つかさ、藤浪靖子、松木威人、末崎千絵、町田光、田口弘、若林美保、中島俊介、上山崎さやか、小菅博之、和田光沙、松澤翔、阿部朋矢、及川あやこ、戸田信太郎、はじり孝奈、加納和也、大久保悠依、河野晋也、結樺レイナ、坂井朋子、藍、山口幸志、菓子野大悟、成田満治、成澤富博、奥野雄太、秋森一憲、長嶺紗衣

[Staff]
作・演出:久保田誠二
プロデューサー:柴崎基子、中村雅人
照明:村山寛和 (MERCURY)
音響:山本音響
殺陣:新井兼二
イリュージョン・アドバイザー:北見伸
音楽:今野サトシ
音楽ディレクション:加東岳史
衣装:東京衣装
舞台監督:松木威人
宣伝美術:宮澤ななえ

[Time table] 青字=観にいった回
12月09日(火) 19:00
12月10日(水) 14:00/19:00
12月11日(木) 14:00/19:00
12月12日(金) 14:00/19:00
12月13日(土) 14:00/19:00
12月14日(日) 13:00/17:00
 [上映時間:約120分]

[Ticket]
前売:4,500円 (全席自由)

[Place]
新宿SPACE107
(→新宿駅 徒歩5分)

[劇団 公式サイト]
劇団キリン食堂
http://kirin-syokudou.com/

[ストーリー]
 ベートーベン、モーツァルトなどクラシックの名曲に乗って展開される、妖(あやかし)と剣豪たちの死闘。
劇団キリン食堂第4弾は、殺陣、ダンス、笑いに歌までも加え新ジャンル「アクションオペラ」を切り拓く。
あなたは全く新しいライブエンタテインメントを体感する!
(チラシ・公式サイトから引用)

[インプレッション]
この舞台には出演者からのお誘いで観にいったんですが、人気アニメ『マクロスF』の主人公ランカ・リー役の声優、中島愛さんが出演してるんですね。
なんだか、チケットがとんでもないことになってて週末の回はあっという間に売り切れてYahoo!オークションとかに出回る始末。どーでもいいんですが、ボク『マクロス』は見たことがないんですが、いつかシリーズ一気に見てやろうと思っております。


話の内容はいたってシンプル。仲間とともに歌姫をさらった魔王を退治しに行くという、まぁざっくり言って"鬼退治"です。しかし、ここまで内容をチープにしたのはある意味狙いだとも取れる。"アクションオペラ"と謳っているので、そこら辺は見せ所と演出しだいなのだろうな、と。

そう思って見てました。

しかし、どうしても噛み合わない。演出と各役者、そして構成がまったくばらばらに見える。美術や演出は大変豪華で、照明がぐりんぐりん動いたりCO2が噴出したりととても贅沢に効果を使用してます。しかし、それが効果的なのかは最後までよくわからないまま。

まずマイク。はけ口や舞台前面に設置するしかないんだが、もうちょっと気を使って歩くとかで対応できるレベルじゃないくらいゴツゴツ、バタバタとノイズを拾い捲り、一生懸命誰かに感情移入しようとしている集中をブツブツと立ち切ってくれる。

そして"オペラ"パートの歌は、誰もが知っているクラシックの名曲に歌詞をつけて台詞を喋らせるというもの。これもマイクのレベルが聞き取りづらくて、きっとものすごく重要でいい事言ってるんだろうけど、まったく伝わってこない。これのおかげで、タイトルにもなっている魔王と歌姫の関係が最後までまったく理解 (感情移入)できませんでした。

そういう意味で、あまりにオペラパートが残念だったので、歌がないダンスや殺陣のシーンのほうが安心して楽しめてしまうという本末転倒なことに。というか、ダンスやアクションはすごかったです。プロの技というか、他とくらべて明らかに浮いてしまって見えるので、やはり構成のバラバラ感が引き立ってしまう。

役者の演技も、それぞれ足並みがそろっていないので個々にはうまい方が非常に多いのに、誰にも感情移入して見れないのはいかがなものか? 主人公は魅力的なのだが、せっかくの個性もこのストーリー上ではどこに存在価値を見出せというのか。
客は集中力を生殺しにされたままギャグパートもシリアスパートもいまいちヌルイまま進んでいくので、突き抜けて馬鹿なアドリブが入るでもなく続けられているギャグパートはいっそない方がよかったかもしれない。


役者は癖のある人が多く、おそらくその癖を演出上良しとしているので、個人が気持ちのよい芝居を見せつけてくれるのでテンポが悪くなってしまうのも残念。

歌姫はもったいなかったなぁ。もっと芝居で使って欲しかった。うまい下手は別として。
歌もうまいんですが、肝心な魔王にまったく感情移入できなかったので、もっと歌姫の芝居で引っ張らないと、話としての軸がなくなってしまう。

なんとなく、主人公不在の舞台に見えてしまったのはそういうことなのかなぁ。
とても豪華で魅力的なパーツがそろっているだけに、もったいないと感じてしまった。

評価:★★☆☆☆

2008年12月 6日 (土)

遠くの空はカナダから、近くの海は瀬戸内海

オモテ
清水康栄プロジェクト#1 (旗揚げ公演)
『遠くの空はカナダから、近くの海は瀬戸内海』

[Cast]
前田将甫、三島冨美子 (劇団ZAPPA)、明石香織 (大沢事務所)、信田素秋 (開店花火)、村山 新、望月雅行 (劇団バルド)、池田久美、半澤敦史 (柿喰う客)、秋山美優、清水康栄 (開店花火)

[Staff]
作・演出:、清水康栄 (開店花火)
舞台監督:二階堂裕文
音響:田村あまね (アルコール過敏症)
照明:宮路央
広告:山本麻穂
製作:@round、松島有鶴 (ひつじ同盟)+清水康栄プロジェクト

[Time table] 青字=観にいった回
12月05日(金) 14:00/19:00
12月06日(土) 14:00/19:00
12月07日(日) 14:00
 [上映時間:約120分]

[Ticket]
前売/当日:1,500
(全席自由)

[Place]
Pit北/区域
(→ 王子駅徒歩3分)

[劇団 公式サイト]
清水康栄プロジェクト official website
http://sy-project.sakura.ne.jp/

[舞台概要]
開店花火所属の清水康栄によるプロデュース公演。

団体名に自らの名を冠したものの、全てが初めてづくし!

赤子です。
産まれたばかりのおっさんです。
でも、赤子だからこそ、未来を自由に創作する力がある。
そんな団体にしたいです。

…まあ、そんな大層なことしませんが。

(チラシ・公式サイトから引用)

[インプレッション]
引きこもり、自殺、近親相姦、ドラッグ、同性愛、依存症といわゆる一般的に触れにくいセンシティブなテーマをがっつりとリアルな会話芝居で見せてくれます。

しかしそこにあるのはあくまで"リアル"。極めて自然に、当たり前のように話しが展開していくので客がどこに感情移入していいのかをただ傍観しながら眺めている感じ。
客観的に書くとそうとう激しい内容なんだけど、それが淡々と展開していくのだから観ている方がだんだんと麻痺していくように傍観するしか出来ません。その事象に悩んでいたり、些細な気持ちの変化だったりをただただ、覗いているような。

出演している役者はみな本当にうまくて、とても自然にその演技を目の前で行ってくれます。しかし、そこに起こっていることや内容が、さも当たり前のように、引っかかりがなくなるくらいリアルにさらっと演じられていくので、言いたいことがなんなのか、だんだんとぼやけていくような感じがしてもったいない。
やりたいことだけだったら、もっと短く出来たはずだけども、とは言っても実際あの本のどこを削るべきなのかも分からない。全て描写には大切だったと思うとそう思えるし、無駄だったとも思えるから。そう思うのは、すべての芝居を見終わった時の何とも言えない気持ちからだろう。
テーマが全くつかめず、なんとも気持ちが悪いのだ。


逆に、もともとそういう演出だったとすれば狙いは大成功。こういう不条理劇に近い芝居は個人的に好きだが、好みが分かれる内容なので進められるものではない。ではないが、何を感じたのかを話し合うには十分に楽しめるパワーを持った作品だと思う。

ストーリーとしては最終的に全て崩れていくほかない、というか"それ"はおそらく客のほとんどが終盤になってだんだんと分かっていた事だろう。終わるにはそれしかないだろうと。
結局、各人物が立ち振る舞っているその環境は、ちょっとバランスが悪くなるとあっという間に崩れてしまう"バベルの塔"のような脆い盤上での事だったんだと思えた。


このテーマを、言ってしまえばだらだらと、淡々とこなしていて全くチープに見えないのは、役者の腕に他ならない。はっきり言って、演じる役者が全員にその空間を引っ張る力がないとこの作品は客が芝居終わりの時間を待ち臨む舞台になってしまう。

決してエンターテインメントではないが、多少分かりやす過ぎても内容やテーマをしっかりと伝える力が必要なのだと思う。それが出来なくては、舞台は演出家のただの自己満足による、自己表現の場になってしまうのだから。
しかし、それをしっかりと最後までテンションを保ちつつ見ることができるのは力強い役者の芝居に他ならない。

評価:★★★☆☆

2008年12月 5日 (金)

東京ZOOM II

オモテ
Air studio プロデュース公演
『東京ZOOM II』

[Cast]
【A班】
池田恭介、一戸愛子、香央里、小林桃子、庄司敦の、高橋大輔、藤宮綾、松井正樹、中島幸一

【B班】
桂絵美子、黒木美早、丹治正明、haruca、深谷紗香、三上竜平、谷田文郎、冨澤真理、栗本有美子


[Staff]
脚本/演出:藤森一郎

[Time table] 青字=観にいった回
【A班とB班のWキャストになります】
12月04日(木) 18:30[A]/21:00[B]
12月05日(金) 18:30[B]/21:00[A]
12月06日(土) 15:00[B]/18:30[A]/21:00[B]
12月07日(日) 15:00[A]/18:30[B]/21:00[A]
12月08日(月) 18:30[A]/21:00[B]
 [上映時間:約60分]

[Ticket]
前売/当日:2,500円
(全席自由)

[Place]
座 Air studio
(→ 営団地下鉄日比谷線『東銀座』駅 A4、A6出口より徒歩5分)

[劇団 公式サイト]
Air studio Official Website
http://www.airstudio.jp/

[ストーリー]

BAR SamaSamaで巻き起こる

おかしな3話構成のオムニバスストーリー

第一夜【ワカレ】
浩輔は、彼女由香と最後の夜を過ごす為に、
BARにやってきた。
しかし、そこには由香の今彼芳樹の姿が!?
二人の思い出の曲をかけながら、
どうにか由香の心を取り戻そうとする元彼浩輔だが!?
果たして浩輔の恋の行方は!?

他2話

第二夜【マリオ】
第三夜【カゾク】

(公式サイトから引用)

[インプレッション]
あるバーで行われる様々な人間模様を、オムニバス形式でつづるシチュエーションコメディ。概要やあらすじ的なものはハッキリ言ってそれだけなんですが、それだけでも十分に力を抜いて観れるジャンルとしてオムニバス形式は悪くないと思う。

惜しくらむはテンポのいい内容に客がいまいちついて行けないこと。役者のテンポが全体的に合っていないのが致命的なのか、とにかく安心して見れる役がいなさすぎた。みんなキャラクターが強烈すぎて芝居的にそこまでやらんでもってくらいにリアクションをするのでどこにも感情移入が出来ないのだ。

これはギャグで笑わす芝居ではないので大変な事だと思う。役者と演出の意図がかみ合っていないような気すらしてくるのだから。唯一つっこみを入れる人がまともだったから見れたものの、そこに安心を求めるような見方はもはや違うと思うし、楽しめる部分を探すようなジャンルではない。

脚本は非常に面白いというか、ニュアンスの言い回しがとてもいい本なのに、もったいないなぁと感じてしまった。全く他の役者でも見てみたいと思える内容ではある。


評価:★★☆☆☆

2008年10月12日 (日)

ベントラー・ベントラー・ベントラー

オモテ
Piper 10周年記念公演第二弾
『ベントラー・ベントラー・ベントラー』

[Cast]
- Piper -
川下大洋、後藤ひろひと、山内圭哉、竹下宏太郎、腹筋善之介

- guests -
楠見 薫、平田敦子、鈴木蘭々、松尾貴史

[Staff]
作・演出:後藤ひろひと


[Time table] 青字=観にいった回
【東京公演】
10月08日(水) 19:00
10月09日(木) 19:00
10月10日(金) 15:00/19:00
10月11日(土) 14:00/18:00
10月12日(日) 14:00
10月13日(月) 14:00/18:00
10月14日(火) 休演日
10月15日(水) 15:00/19:00
10月16日(木) 15:00/19:00
10月17日(金) 19:00
10月18日(土) 14:00/18:00
10月19日(日) 14:00/18:00
 [上映時間:約110分]

[Ticket]
前売:6,500円
当日:6,800円
(全席指定)

[Place]
全労済ホール/スペース・ゼロ
(→新宿駅 徒歩10分)

[劇団 公式サイト]
PiperPage
http://www.piper-z.com/

[ストーリー]

『スプーキー・ハウス』(2004)では幽霊屋敷、
『ひーはー』(2007)では西部の酒場。

そして2008年。
舞台は墜落したUFOを回収し乗っていた宇宙人を解剖した
と言われる軍の秘密研究施設。
果たしてそこに秘められた真実とは・・・?

いや! どうせそんな真実は絶対に暴かれない!
だいたいこの国に「軍」などない!
UFOも宇宙人もいやしない!

そこにいるのは天才的なバカ9匹!
今や名物芸となりつつあるPiperの「お屋敷シリーズ」第3弾。

勘違いによる勘違いがウソのためのウソを生む。
原因がないのに事件が起こり加害者がいないのに被害者が増える。
そこは説明不能な超ドタバタお馬鹿フェスタ’08。

優秀なキャスト&スタッフを総動員して無駄に使う
毎度お騒がせなPiperは去年に引き続き今年も唱える「10周年」。
一体こいつらいつまで10周年を祝うのか?

Piperを見ずしてPiperは語れない!
なるべく見逃すな!!

(チラシ・公式サイトから引用)

[インプレッション]
出演が予定されていた平山あやさんが、急性咽頭炎と診断され、急遽本公演を降板してしまった舞台。しかし、新配役として鈴木蘭々さんが出演といういろんな意味でタイムリーな公演を観にいきました。

豪華な、キャストにセット、そして繰り広げられるバカバカしい極上のシチュエーションコメディ。基本的にセットは変わらずに暗転がなく、大きな屋敷 (工場?)の中でテンポよく展開されていく人対人の宇宙人勘違い芝居。ちなみに「ベントラー」とは宇宙人を呼び出す言葉。

本当に丁寧に脚本が書かれていて、ほとんどすべての台詞に巧妙に笑いの伏線が張り巡らされています。キャストもみんなうまい。笑いに関しては本当に安心できるテンポで行われるのでまるでテレビのコントを延々と見続けているような感じ。

カーテンコール時に言っていたが、今回のお客さんが相当ゆるかったようで、確かに異常なほど沸点が低い気がした。声を出して笑うのはいいんだが、本当に意味がないような部分でも笑いが起きるので役者がやや困惑していた様子 (笑)。
確かに、ボクの横にいた旦那様連れのマダムも、まるで自分の家でテレビを見ているかのように役者の台詞を口に出して笑っていて、それを横目で見ていて正直少し乗れなかった自分がいます。

冷静に展開を考えてみてたんですが、途中からどうでも良くなりました。ただ、荒唐無稽な世界観に身をゆだねていればいい。うん。
途中少し中だるみした感はありましたが、ラストに向け、意味なくキャラクター達が絡み合っていく様は独特な達成感すら味わえます。

ほとんどのキャラクターに焦点が当てられた、全員がメイン、もしくはメインがいない芝居ですが、どれも非常に (ずるいくらい)個性が際立っていたので、どの役者も覚えています。
でも、僕の中で一番印象に残っていたのは、最初からほとんど持っていった脚本家後藤ひろひとさんの一人語り。あれはオイシイ (というかずるい)。


評価:★★★★☆

2008年10月10日 (金)

悪っぱれ

オモテ
ATT 北トピア演劇祭参加作品
『悪っぱれ』

[Cast]
まさ、Yumiko、イチ、あやな、田代惇人、金丸信也、濱田朋行、ヤマダン、みつる、下条高裕、XIII、根本太樹

[Staff]
演出:根本太樹
照明:吉池恒行、小谷地
音響:ゆき
衣裳・小道具:金丸信也
宣伝美術:いち・太樹

[Time table] 青字=観にいった回
10月10日(金) 19:00
 [上映時間:約80分]

[Ticket]
前売・当日:1,000円
(全席自由)

[Place]
北トピア つつじホール
(→JR王子駅 徒歩2分)

[劇団 公式サイト]
ATT SITE
http://att.fool.jp/

[ストーリー]
定番の正義のヒーローにやっつけられる悪の組織、
例え悪と罵られようと、悪には悪の夢がある、
正義の味方に蹴散らされてもコレだけは絶対譲らない!!
まぁ、そんな難しい話でもないです。

飛んで回って笑かします。

北トピア演劇祭にてATTが大暴れ、

アクションコメディ悪役ショー!!!

(チラシ・公式サイトから引用)

[インプレッション]
アクションチーム"ATT"がお届けする、最初からグダグダなテンションをお客さんもろとも巻き込みながら展開するアクションコメディ・・・、というかコメディ。はっきり言って本家のアクションよりもそっちが立ってしまうくらいきちんと笑った。

最初の方はちょっと内輪笑いが気になったが、もともとライブを多くやっているところなのでしょうがないか。こういうノリを楽しむんだろなぁ。

とはいえ、芝居部分も割と (失礼!)しっかりしていて、絞めるところはきちんと絞めてくる。"悪"と"正義"という2律相反する主張をきちんとみせてくれた。

とにかくギャグのやりかたが板に付いていて、ベタなんだがおもしろい。きちんとやりきってくれて観ていて妙な安心感がある。笑える土壌があるといってもいいだろう。
ただ、自虐気味なネタが多めに感じたのは正解だけど、ちょっとずるいとも思う。


評価:★★★☆☆

2008年9月 4日 (木)

Mist

オモテ
ウラ
dramatic theater RARA☆ vol.8
『Mist』

[Cast]
深津裕則、本田清華、大倉俊亮、阿部祥子、与忍 (G-style Action Communion)、殺陣ひろし、吉野和哉、金田一、末永和弘 (Super ActorsTeam快賊船)

<朝凪>
安ヶ平京子、こてつ、中村美穂、祝勇気 (祝勇気と小さい子供たち)

<夕凪>
小山加奈子、鈴木舞、阿部真弓、高田那由太、(那由太ハムニダ)

[Staff]
作・演出:吉川剛史
舞台監督:村信保
舞台美術:松原優介
照明:長尾裕介 (LEPUS)
音響:上野雅 (SoundCube)
殺陣指導:山本常文 (思誠館道場)
振付:小林真梨恵 (タムチック)
衣装:Kashico
宣伝美術:阿部祥子
小道具:F2Create
楽曲提供:Erika
制作:大倉俊亮、本田清華、室井正美
企画製作:dramatic theater RARA☆

[Time table] 青字=観にいった回
9月03日(水) 19:00[朝凪]
9月04日(木) 19:00[夕凪]
9月05日(金) 14:00[朝凪]/19:00[夕凪]
9月06日(土) 14:00[夕凪]/19:00[朝凪]
9月07日(日) 13:00[朝凪]/17:00[夕凪]
 [上映時間:約120分]

[Ticket]
前売/当日:2,500円
(全席指定)

[Place]
池袋シアターグリーン Box in Box THEATER
(→池袋駅 東口より徒歩約6分)

[劇団 公式サイト]
dramatic theater RARA☆
http://www.k4.dion.ne.jp/~d-t-rara/

[ストーリー]
昔は幸せだった。
でも、煙突から出たガスは村に広がり、
すべてを奪った。松城村。

煙害により引き起こった山林火災で多くの村民が亡くなり廃村となる。
しかし、死んだ者の怒りや憎しみは死体を蘇らせ、復讐へと駆り立てた。
村を覆ったMistはより濃く、人々を包み込んでいく・・・・

もう消えてしまった松城村を舞台に、
大正時代の二度と起こしてはならない事件と向き合った
RARA☆一年ぶりの時代モノ。
!!堂々の再演!!

(チラシ・公式サイトから引用)

[インプレッション]
吸血鬼となってしまった人が、その原因となった人間に復讐を近い戦うといったストーリー。アクションの殺陣が、様々な武器を使っていて面白く、スピード感があるので見ていて楽しい。
それぞれのキャラクターにも目的やバックストーリーがあり、すべて把握すると関係や話してる内容ががややこしくなってしまうくらい詰め込まれている。これは、細かく設定されているという意味ではなく"詰め込まれている"というそのまんまの意味。


物語に入る際の場面転換やアイデアは面白く、純粋に引き込まれた。キャラクターもきちんと立っているので人数が多い芝居だ見失うことは無かった。衣装や小道具、セットが凝っているので客が物語に入りやすいっていうのもあるんでしょう。

ただ、それによる弊害も少し。
アクションがあるボリュームたっぷりのSFファンタジーだったのだが、どうもボリュームがありすぎる気が。2時間ある公演時間のうち、伝えたい内容自体は1時間あればなんとかなるようなもので、残りの30分くらいで他のキャラクターの関係を描くような感じでいいと思うのだが、やっていることがほとんど同じ事を主張しているキャラクターの長い台詞を延々と聞くことになってしまいテンポが著しく悪くなっているのがとても残念。


キャラクターの言いたいことがすでに分かっているのに、そこにたどり着くまでに異様に長いプロセスを踏むため見ていてもどかしく、同じ事を繰り返しているような錯覚にすら陥る。というか、台詞の量自体がかなり多い、もしくは"多いと感じさせてしまう"のも原因で、せっかく動きのあるいい舞台なのに台詞芝居になると、どうにも間を持たせるための台詞の応酬になってしまいがちで非常にもったいなく感じた。


キャラクターの個性は非常に出ていてそれぞれの、演じる上での立ち位置やポジションはいいと思う。ただ、物語的に振られている設定を加味するとみんなが平行線になってしまうという現象が。基本的に脇役というような役が無く、みんなにきちんと役を振っているからこそ、壮大に個性がぶつかり合っている。そうなると純粋に芝居のうまい役者や、ただ目立つ役者を追うだけの芝居になってしまい、ストーリーを追うという目的からは少し違う視点になってしまう。

こういう物語は、痛快な展開にするか、ドロドロと憎しみの感情を見せる人間ドラマにするかのほうが観やすいと思うが、どうも今作はどっちつかずというよりもどっちもやろうとした感じが否めない。
話の内容や、組み立て方は去年の10月この劇団で観た『ハルカ彼方』のほうが好みでした。


評価:★★☆☆☆

2008年7月28日 (月)

髑髏城の七人〜アオドクロ

DVDパッケージ
劇団☆新感線 Inouekabuki Shochiku-mix
『髑髏城の七人〜アオドクロ』

[Cast]
市川染五郎、鈴木杏、池内博之、高田聖子、三宅弘城、粟根まこと、高杉亘、川原和久、ラサール石井、佐藤アツヒロ、
逆木圭一郎、村木よし子、山本カナコ、村木仁、前田悟、タイソン大屋、葛貫なおこ、小寺利光、小村裕次郎、杉山圭一、田畑亜弥、中野英樹、安田栄徳、山中崇、横山一敏、竹内康博、中川素州、加藤学、矢部敬三、藤家剛、佐治康志、柴田健児、川原正嗣、島田裕樹、小椋太郎、蝦名孝一、武田みゆき、伊藤美帆、嶌村緒里江、野澤紗耶

[Staff]
作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
宣伝写真:野波浩

[Time table]
2004年10月6日-10月28日
※ DVDにて鑑賞

 [上映時間:約200分]

[Place]
日生劇場

[公式サイト]
ゲキ×シネ第2弾 『髑髏城の七人〜アオドクロ』公式サイト
http://www.aodokuro.jp/

[ストーリー]
天正18年、本能寺の変で織田信長が明智光秀に討ち取られてより8年が経過した時代。
天下統一を目前とした豊臣秀吉の支配がいまだ届いていない関東は、「天魔王」と呼ばれる仮面の男が率いる「関東髑髏党」に支配されていた。
なりゆき上、関東髑髏党に追われていた少女《ぺてんの》沙霧(さぎり)を助けた《玉ころがしの》捨之介(すてのすけ)は、偶然知り合った《牢人》狸穴二郎衛門(まみあなじろうえもん)とともに、旧知の無界屋蘭兵衛(むかいやらんべえ)を頼って色街「無界の里」へと向かう。
しかし、無界の里で沙霧を匿ってもらおうと思っていた矢先、里は髑髏党の襲撃を受けてしまう。天魔王と戦うことを決意する捨之介たち。
果たして捨之介や蘭兵衛と天魔王との因縁とは──?
(チラシ・公式サイトから引用)

[インプレッション]
今回観たのが"アオドクロ"という、歌や踊りのエンターテイメント性を強調したバージョン。ストリートプレイを強調した演出の"アカドクロ"も是非観てみたい。
話は時代劇をキャラクター性に絡めてうまくまとまっていて、観ていて非常にボリュームがある。なによりもセット、照明が豪華で・・・すばらしいっす。
あれだけでもその場にいて観劇する価値があると思える。ずるい。

テンポや演出はもちろんのこと、きちんとどんでん返しがあるよく練られたストーリーが秀逸。観ていて純粋に楽しい。これこそエンターテインメントだなぁ、と。

あー。
あーいう芝居がしたい、あわよくば立ちたい。そうすればきっと見えてくるものがあるんだろう。


評価:★★★★☆

2008年7月21日 (月)

戦国HEROES

オモテ
ウラ
YANKEE STADIUM 20XX STAGE 21
『戦国HEROES』

[Cast]
夢麻呂、MIKO、中西修司、田島実奈子、NAMIKO、中村嘉夫、山崎タカヤス、宮園佳加、住知三郎、
南秀彦、有賀太郎、小野寺洋平、中野かおり、
銀志郎、高山賢吾、佐藤菜見子、成川友里子、
庭野章子、宮崎麻由子、時任しおり、小堀理恵子、eriko、石川真結、執印徳江、武藤千亜紀

[Staff]
脚本・演出:片岡佳樹
舞台監督:
照明:
音響:
衣裳:
宣伝美術:

[Time table] 青字=観にいった回
07月18日(金) 19:00
07月19日(土) 18:00
07月20日(日) 15:00
07月21日(月) 15:00
07月22日(火) 19:00
07月23日(水) 19:00
07月24日(木) 19:00
07月25日(金) 19:00
07月26日(土) 15:00
07月27日(日) 14:00
 [上映時間:約195分 (休憩15分)]

[Ticket]
前売:¥4,000
当日:¥4,500
(全席指定)

[Place]
シアターサンモール
(→新宿駅 徒歩15分)

[劇団 公式サイト]
YANKEE STADIUM 20XX オフィシャルサイト
http://yankee.oc.to/

[ストーリー]
時は1582年(天正10年)。
「長篠、設楽原の合戦」で武田勝頼率いる武田軍に勝利した「信長」は「安土城」を構え、
同志「家康」「秀吉」らと共に「天下統一」への夢を馳せていた。

ところが、今や敵無しと言われた「信長」の前に突如、城を持たない謎の軍勢「鬼龍軍」が現れる。
「鬼龍軍」は「信長」の領土を次々と荒らし、安土城へと向かっていた。 そして戦国武将の間で囁かれ始めた奇妙な噂。「『光』を手にした者こそ天下人と成す」。

その『光』をめぐり、語られなかった新たな戦国の歴史が動き出す。

(チラシ・公式サイトから引用)

[インプレッション]
事務所でお世話になっているMIKOさんが出演している、テンションが高すぎるエンターテインメント劇団「YANKEE STADIUM 20XX」による時代劇。といってももちろん普通なわけはなく、アドリブあり脱線コント (おそらく8割がアドリブ)ありの毎日公演時間が変わる (伸びる傾向にある)ハチャメチャな物語です。
ボクのときは大体3時間15分でした。

時代劇につきもの殺陣が、一切武器を使わないで見せる、いわゆる"エアー殺陣"で表現していて、これには賛否両論あるんだろうが、まぁSE (効果音)さんが大変だろうなぁということは想像に難しくないです。


劇中のコントは面白く、アドリブも見ていて楽しい。ただ、さすがに先に話を進めてくれよ的な考えを抱いてしまうのは話の内容が簡潔すぎるものだからか。個人的には前に観た『Dog World 〜泣き虫少年ユウの大冒険〜』のほうがストーリー展開は好きだったかなぁ。
とにかく、コントの部分が冗長気味に感じてしまったのは残念。でもまぁ、それを言ってしまうと「この芝居を観る意味がない」とすら思えてくるのでこれ以上は割愛。しかしクオリティは高いです。


ストーリーは歴史の話になぞらえているんですが、いまいちカタルシスというか話の展開には感情移入できなかった気がする。ただ、それが大事な芝居ではないので、例えそこを無視してもあのテンションでお客さんを楽しませることができるのはすごいパワーだと思う。
実際、お客さんの反応もすごいよかった。


評価:★★★★☆

2008年7月17日 (木)

2 PLAYER GAME 〜ライブは1日1時間

オモテ
ウラ
東京P.R.O LIVE
『2 PLAYER GAME 〜ライブは1日1時間』

[Cast]
浅田惇一、有村優太、石田小百合、イトーエミ、小林玉青、山口勇二、横田純、淀野正弘

[Staff]
作・演出・映像:横田 純
舞台監督:淀野正弘
音響:游也 (stray sound)
照明:小林真理子
映像オペレーター:養田貴行
小道具:山口勇二
制作:東京P.R.O

[Time table] 青字=観にいった回
07月17日(木) 19:00
 [上映時間:約90分]

[Ticket]
前売/当日:¥1,000
(全席指定)

[Place]
ミニホール新宿Fu-(新宿永谷ホール)
(→新宿駅 徒歩10分)

[劇団 公式サイト]
[ 東京P.R.O -Hyper Beat Field-]
http://www.tokyopro.jp/

[ストーリー]
ドラゴンクエスト2の「ふっかつのじゅもん」を写し間違えて、昨日の2時間がパアになったよ。
高橋名人の16連射に近づこうと必死に練習したら、Bボタンが陥没して使いものにならなくなったよ。
お母さんから「ゲームばっかりやってないで勉強しなさい」を何回言われただろう。
ゲームは1日1時間の約束が守れなかった、あの頃。きょうも友達とふたりで、対戦プレイだ。

東京P.R.Oが贈る、一夜限りのショートストーリー・オムニバス公演!
2PLAYER、つまりショートストーリーひとつにつき「キャストは2人だけ」。
作・演出は「プリスタ」で渡部課長、「C-C-B」で中野を演じた劇団員・横田純が担当。
初夏の新宿で、なんとなくGAME START!

(公式サイトから引用)

[インプレッション]
ライブ形式でオムニバスのショートコントを見せていくというもの。
テンポがよくノリのいい面白さが売りのこの劇団にはこれほどピッタリな手法はないんじゃないか。1日だけしかやらないのがもったいないくらい、いや、1日だけだからあれだけ無茶なアドリブができたのかってくらい役者が楽しんでいたのが好印象。客にも伝わってきます。

どうして客が笑っているのかなんて気にしない、笑うポイント計算された作り物を見に来てるんじゃなくて、楽しみにきてるんだということ。これこそ間違いなくライブ (舞台)なんだなぁということを実感しました。

何かを感じさせるのには勢いだけじゃ絶対に無理。だけどまず勢いがないとだめ。
本公演にはない勢いとキレを感じたライブでした。この流れを本公演にも持ってこれるとしたら、9月の次回作『RAINBOW RAINBOW 〜虹ガ丘駅前レインボー商店街物語』が楽しみでしょうがない。
あーただ、その9月はオレの本番1週間前なんだよなぁ。うあー観てぇぇええっ!!



追記】 (2008/08/18)
ちなみに、劇団のHPから今回のライブの内容がPCでほぼそのまま観れる動画として配信中ということなので興味のある方は是非視聴してみるといい。
http://www.tokyopro.jp/info/2008b.html (特設ページ。真ん中へん)

リンクを辿るとYouTube形式でそれぞれのネタに分けて置いてある。隠し撮りしたので映像がブレているそうです。
個人的にオススメは2個目のネタ『FULL VOICE』。

評価:★★★★☆

2008年6月21日 (土)

カムイノミ

オモテ
unit tokyo style vol.10
『カムイノミ』

[Cast]
TEKU (SUN段銃三世)、坂井虎徹 (蓮エンターテイメント)、川守田政人 (東京ギヤマン堂)、太田なおんど、堀口大介、高柳有希、多賀啓史 (ジャンクション)、倭文俊、加茂洋充、橋場由喜、かじこ、柳沢正子、松菜美樹、斎藤圭祐 (KENプロデュース)、青木悠 (KENプロデュース)、桃 (劇団ZAPPA)、白鳥恵三郎、濱田秀 (テアトルアカデミー)、李水嘴、明石錬、小林裕 (KENプロデュース)、瀧田蘭丸 (KENプロデュース)、吉本猛士、yukino、沖田峯子 (unit tokyo style)
世弥喜久代 (代読屋)、永倉秀恵
佐藤勇輝 (テアトルアカデミー)、山内翔平 (テアトルアカデミー)、浦野光生 (テアトルアカデミー)
Yumiko (ATT)、田代惇人 (ATT)、皆葉裕之 (ATT)

[Staff]
脚本・演出:井藤葉菜
作曲・音楽監督:山下透
音響:志水れいこ
照明:建部雅代
和太鼓:和楽会
舞台美術:片桐章雄
幻想効果:ANXRA
殺陣:根本太樹 (ATT)
踊り振付:r-ent
演出助手:加納健詞 (KENプロデュース)
舞台監督:佐藤兼一
衣装:上平穂高
造形小道具:彩sai
小道具:高津映画装飾
ヘアメイク:土田彩加
チラシイラスト:伊吹アスカ
チラシデザイン:西村正明

[Time table] 青字=観にいった回
6月19日(木) 19:00
6月20日(金) 19:00
6月21日(土) 14:00/19:00
6月22日(日) 12:30/17:00
 [上映時間:約160分]

[Ticket]
前売/当日:3,300円
(全席自由)

[Place]
東京芸術劇場 小ホール1
(→池袋駅 徒歩5分)

[劇団 公式サイト]
芝居苑
http://shibaien.sakura.ne.jp/

[ストーリー]
古の書を紐解けば、そこに暴び強し蝦夷あり。

暴び強し蝦夷よ
いま 1200年の呪縛から
新たな足跡をのこすときが来た

言葉と名をはぎとられ
愛しき故郷を奪われた蝦夷

人として生きることすら
許されなかった蝦夷

苦境の時代は終わり
ようやく
祭りのかがり火が灯る

北大の誇りと証を掲げ
親愛なる友を連れ
亜弖流為よ
大地を駆け巡れ

(チラシ・公式サイトから引用)

[インプレッション]
規模の大きい舞台でしっかりとしたストーリーがあり、それを魅せられるだけのキャスト。
ただし、役者の芝居を見ると言うよりも、しっかりと物語を見せるような作りで、2時間半ものストーリー構成は見応え十分な内容でした。

起承転結がとてもしっかりとしているので、変に奇をてらうよりも内容に説得力がある。だからこそキャラクターの個性がしっかりと残るんだと思う。
さらに、どうしても台詞や状況説明の多くなってしまう芝居のなかで、アクションや動きのある部分が演出上のいいアクセントとなっている。


今回の舞台の出演者には知り合いが多くいたのだが、やぱっり楽しそうである。役に対しての作り方や取り組み方のようなバックボーンも想像できるので観終わったもまた別な楽しみ方がある。
他で演じていたそれぞれの芝居を知っている分、尊敬する役者の考え方を何を言われるわけでもなく、芝居でもって体感出来るのは非常にいい機会でもある。

そんな見方は役者独特のものだが、やっぱりパワーのある舞台を観ていると、そこに立っているときのことを無意識に想像している自分がいます。

ただ、お客さんとしてはただ黙っていても楽しめるものであることは絶対条件。"表現"をするということは、そこに受取手がいて初めて成立するものだから。送り手側の考え方だけではどうしても偏った見方になってしまうのは気をつけなくてはいけないなぁ。
いつでもニュートラルに観られるポジションを取っていたい。特にこの「独断と偏見で」と前置きしているレビューにおいては。

評価:★★★★☆

2008年5月18日 (日)

オサエロ

オモテ
Air studio プロデュース
『オサエロ』

[Cast]
水谷百輔、篠田光亮、船越英里子、渡邉紘平、井端珠里、川岸銀次、齊藤あかね、大山貴世、大竹甲一、丹内英暢、寺井文孝、久保田恭史、田中麻美、鳥澤輝、鈴木駿介、滝澤諒、柴田義之、川口真五

[Staff]
作・演出:藤森一朗
舞台監督:熊谷豪
照明:宇野和義
音響:川西秀一

[Time table] 青字=観にいった回
5月16日(金) 18:30
5月17日(土) 14:00/18:30
5月18日(日) 13:00/17:00
 [上映時間:約120分]

[Ticket]
前売:5,000円
当日:5,300円
(日時指定・全席指定)

[Place]
全労済ホール/新宿スペース・ゼロ
(→新宿駅 徒歩5分)

[劇団 公式サイト]
Air studio
http://www.airstudio.jp/

[ストーリー]

小佐野は、祖母が自分は癌だとわかってからしきりに会いたがっていた、「中原」という人物を探していた。
しかし祖母の死に際にそれは間に合わず、祖母は小佐野一通の手紙を渡した。
幼馴染だったという「中原」に会い、手紙を渡す小佐野。
祖母との間に何があったのか聞くと、「中原」が語り出したのは、
太平洋戦争末期の出撃間近の「特攻隊」の話しだった・・・

(公式サイトから引用)

[インプレッション]
最近観た特攻兵の物語の中でも特にそpの心情にテーマが置かれている作品。
おもしろかったのは、場面転換がほとんどなく展開されていくという点。
その宿舎に出入りする人物同士の会話でキャラクターを見せていくのが台詞回しによってとてもよく表現されている。特攻兵ということもあり、みんなが同じような衣装なので、最初は人物がわかりにくいがシーが進んでいくうちに自然とわかるようになってきたのは役者のキャラクターの棲み分けが上手くなされているためだろう。

物語としての見せ方は、大きな驚きがあるようなストーリーではなかったが、見応えは十分。こういった人間ドラマが重視される話しは、演じる役者の実力がそのまま反映されるような場面が大いので、その分メイン所のレベルの高さが際だった舞台だったと思う。

評価:★★★☆☆

2008年5月17日 (土)

C-C-B 〜超サイバーボーイ

オモテ
東京P.R.O 13th Field Play
『C-C-B 〜超サイバーボーイ』

[Cast]
山口勇二、小林玉青、養田貴行、浅田惇一、石田小百合、イトーエミ、横田純、淀野正弘、小林真理子 (スターダス・21 カンパニー)、有村優太、大橋雄介、山下りょーぞー

[Staff]
脚本:山下良造
演出:鈴木茂樹 (時速12キロ)
舞台監督:和希
照明:田原聖子 (あかりとり)
音響:游也 (stray sound)
映像:クロミヒデアキ (芸術集団 柔弱星滅亡合衆国)
衣装:井形紗代子 (MiLKTea)
小道具:山口勇二
宣伝美術:若林夕美子
制作:東京P.R.O

[Time table] 青字=観にいった回
5月15日(木) 19:00
5月16日(金) 19:00
5月17日(土) 14:00/19:00
5月18日(日) 13:00/18:00
 [上映時間:約120分]

[Ticket]
前売:\2,000
当日:\2,500
(全席自由)

[Place]
アイピット目白
(→JR目白駅 徒歩15分)

[劇団 公式サイト]
[ 東京P.R.O -Hyper Beat Field-]
http://www.tokyopro.jp/

[ストーリー]
都内を中心に幽霊を科学的力で駆除する、サイバーボーイズを派遣している会社、
『サイバーボーイズカンパニー』で巻き起こるハチャメチャSFコメディー。
ある日、霊界とコンタクトできるソラという女の子との出会いにより、霊界と現世の生存をかけての戦いが始まる。
でも、すべては『輪廻転生の輪』の元で行われる予定調和に過ぎなかった。
どうすることも出来ない真実を知ってしまったサイバーボーイスのメンバーたちは、
来世での再会を約束し最後の戦いに挑む!

(チラシ・公式サイトから引用)

[インプレッション]
東京P.R.Oお得意のSF系ストーリー。ゴーストと戦いながらも話しはどんどん大きくなっていき、とんでもないことに発展していきますからね。
こういう"少し斜め上に飛んでいってる"ような設定はおみごとです。個人的にもこういうノリは好きなので入りやすいってこともありますが、何よりその引き込み方、いわゆる"つかみ"の部分がとてもうまい劇団だと思います。導入からものすごく勢いを感じるので観ていてとても楽しい。
エンターテインメントという点ではこの部分は大正解で、個性的なキャラクターによってさらに魅力的なものになります。

こういったノリのいい話、特に"笑い"の部分では演じる側の純粋な力量によるところが大きいと思います。コレは勢いとかノリとかとはまったくの別物。また違ったセンスが必要になるんだなぁと。これからもいい意味で、こういった「東京P.R.O」独自のセンスを確立していってほしいです。
そのためには、ブレることも時には必要かと思うし、調整局面なくして成長はありえないものですから。

評価:★★★☆☆

2008年4月12日 (土)

LAST SONG 〜特攻の詩〜

オモテ
浅草演舞一心堂「STUDIO-Headz」 第三回公演
『LAST SONG 〜特攻の詩〜』

[Cast]
野村かおり、倭文 俊、荒木佑大、夏見ゆみ、森谷勇太、細野大地、樺山美奈美、原瀬依奈、小林美紀、司馬正太郎、小山訓史、渡辺直行、岡本みなこ、五十嵐快、小河慶子、他

[Staff]
脚本・演出:HK
舞台監督:入倉津
照明:徳久貴之
音響:野中明

[Time table] 青字=観にいった回
4月11日(金) 20:00
4月12日(土) 13:30/18:30
 [上映時間:約120分]

[Ticket]
前売:3,000円
当日:3,500円
(全席指定)

[Place]
新宿村LIVE
(→西新宿駅 1番出口 徒歩5分)

[劇団 公式サイト]
STUDIO-HEADZ
http://www.studio-headz.com/

[ストーリー]
純粋に国を、そして愛する人々を護る為に出撃、そして散華された神風特攻隊。
その影で神になることなく地上に舞い戻った特攻隊員がいた事実はあまり知らされて
いない。
人間としてその命を持ち帰った帰還特攻隊員は指令により、とある場所へと収監され
た。
その地の名は振武寮、そこでの人間模様を鋭くも純粋に描く物語。

(チラシ・公式サイトから引用)

[インプレッション]
特攻隊として飛び立ち、そして様々な理由により帰還してきた特攻兵を中心に描くストーリー。
様々な理由といっても、大きく分けて2つ。主な理由は"事故"か"恐怖"になるわけで、ドラマとして描くにはこの恐怖や疑問、当時の大日本帝国の環境を描くものになります。だからこういった作品は数多くあれど、その内容は差別化が難しいものになってきます (倫理観ではなく、あくまでも"作品"としての解釈)。

その点、今回の作品は、それぞれのキャラクターの葛藤を見せるようなものと当時の日本の環境や体制についての見せ方だったんですが、ちょっと説明すべき物量が多くてもう少し削れそうなキャラクターや台詞があったような。もっとどちらかに特化した方が内容はシンプルに伝わったと思います。

役者の芝居は伝わってくるものがあり、楽しめました。知り合いの役者もいつも演じているものとは、ほぼ正反対の役をやっていて、とても興味深かったです。
残念な点は、役者間でのレベルに差があって、シーンごとに目立ってしまった事くらいかな。

"特攻隊"についての倫理観やその述べ方は、書き始めると全くレビューとは別物になるので割愛します。特に慎重になる事柄だし、ボク自身"特攻兵"という役を演じたことがあるので、あえて語ることでこのセクターでの伝えたい内容が分散してしまうと感じますので。


ただ、すべてが過去の歴史となり、その結果を伝え聞くのみとなった僕たちの世代で、体験者でないものが「反対」や「賛成」というような意見を簡単に発言できるようになった今の時代は、ある意味とても前向きな"いい変化"なんだと思います。

評価:★★★☆☆

2008年3月20日 (木)

na pororitann

オモテ
劇団アナログ 第2回公演
『na pororitann』

[Cast]
清吾英孝、浅見真人 (亜細亜象演劇卸売市場)、塩出純子、根本貴史 (現代制作舎)、玉置祐也 (演劇集団 円)、山根 舞 (演劇集団 円)

[Staff]
演出:加納朋之 (文学座)
脚本:桜家大門
照明:阪口美和
音響:力山哲也
宣伝美術:山根 舞 (演劇集団 円)

[Time table] 青字=観にいった回
03月20日(木) 15:00/19:00
03月21日(金) 19:00
03月22日(土) 15:00/19:00
03月23日(日) 14:00/17:00
03月24日(月) 14:00
 [上映時間:約90分]

[Ticket]
前売:2,800円
当日:3,000円
学生:2,000円
(全席自由)

[Place]
サイスタジオ小茂根 Bスタジオ
(→地下鉄有楽町線 小竹向原駅 A3出口から徒歩5分)

[劇団 公式サイト]
analog-life
http://pksp.jp/analog-life/

[ストーリー]
僕はいつも見ていた
ブラウン管の向こうの怪獣と
赤や青や黄色のヤツらが力を合わせて戦っていた
そんなヤツらの一員になりたくて
僕は新しい色の戦闘服を探した

そして今、
僕はまたそれに手を伸ばす

(チラシ・公式サイトから引用)

[インプレッション]
以前に出演した劇団アナログの第2回公演です。旗揚げ公演からずいぶん間が開きましたが、完成度は非常に高くおもしろかったです。
脚本は前回と同様日常の何気ない場面を切り取った、コミカルでちょっと心温まるドラマストーリー。

出演者がみんなうまくて、かなり集中して楽しんでました。客席との距離が近いのもポイントで、見ているというよりも覗いているような感覚で客が入り込めるような内容と、役者の演技の自然さがそれをより引き立てていました。
さらに、こういう話しは個人的に好きです。

評価:★★★★☆

2008年3月15日 (土)

Jack in the Box

オモテ
Jack in the Box企画公演
『Jack in the Box』

[Cast]
〜Jack in the Box〜
仁田原竜也、柳内香菜子、Kota、宇和川星治、Aoi、夢舞、矢野龍彦、堀内由紀、ミロク

〜GUESTS〜
PULSE (Horika,Mayu)、hybrid roots、Say Something、SHOKO、Spice of Smile、WOW'D☆A.A、森岡洸太

[Staff]
演出:仁田原竜也


[Time table] 青字=観にいった回
03月14日(金) 19:30
03月15日(土) 14:30/19:30
03月16日(日) 13:00/17:00
 [上映時間:約90分]

[Ticket]
前売:2,000円
当日:2,500円
(全席自由)

[Place]
アトリエ・フォンティーヌ
(→麻布十番駅 徒歩10分)

[劇団 公式サイト]
Jack in the Box公式HP
http://www.jack-in-the-box.org/

[ストーリー]
Jazz・HipHop・Lock・Pop・バレエなどダンスをメインに行う極上のエンターテイメントパフォーマンス!!

(チラシ・公式サイトから引用)

[インプレッション]
多ジャンルのダンスエンターテイメントチーム「Jack in the Box」の初公演です。ダンスなんだけどよくあるような"イベント"とという扱いではなく、ちゃんとした小屋で音響、照明や簡単なバックストーリーをもって展開されるエンターテインメントステージ。

完成度という点ではこれからという印象。見ていて楽しいんだけど、バランスがまちまちというかまだ統一感がなくスキルもかなりのムラがあるような感じでした。
初めての公演ということもあって、進行などには見ていてやや不安になってしまうような箇所が、多々多々ありましたが、あーまぁなんていうか一言で言ってしまえば「残念」。

ボクが普段やっているような芝居もそうだが、こういうイベントは客席のキャパや団体規模の関係で自分たちの口コミや宣伝活動による、知り合いの客がほとんどとなることが多い。
表現を"見せる"ものを創っている以上、知り合いが出演していなくても観に来たくなるようなものになるのが理想であって、そしてそれがひとつの目標ともいえる。なんて考えながら深夜の六本木を東京タワー眺めながら思うのでした。

評価:★★☆☆☆

2008年3月13日 (木)

東京

オモテ
赤坂RED/REVOLUTION
『東京』

[Cast]
いせゆみこ、井筒大介、井端珠里、海老原礼子、粕谷吉洋、木村 悟、小林 愛、佐藤幾優、佐藤晴彦、清水 優、新田めぐみ、野本光一郎、松永裕子、ゆかわたかし、吉牟田眞奈

[Staff]
作・演出:赤堀雅秋
舞台監督:
照明:
音響:
衣裳:
宣伝美術:

[Time table] 青字=観にいった回
03月13日(木) 19:30
03月14日(金) 19:30
03月15日(土) 14:00/18:00
03月16日(日) 14:00/
03月17日(月) 19:30
03月18日(火) 19:30
03月19日(水) 14:00/19:30
03月20日(祝) 14:00
03月21日(金) 19:30
03月22日(土) 14:00/18:00
03月23日(日) 14:00
 [上映時間:約120分]

[Ticket]
前売:4,200円
当日:4,500円
(全席指定)

[Place]
赤坂RED/THEATER
(→赤坂見附駅 徒歩5分)

[劇団 公式サイト]
赤坂RED/REVOLUTION『東京』
http://www.tokyo-red.net/

ストーリー
「色々あっていいと思う。というか、色々あるべきだと思う。
それでも僕がエンゲキに期待するのは、やはり奇跡である。
奇跡が見たくて劇場に足を運び、奇跡を生み出したくて作品に携わる。
大仰な言い草だが、本音だから仕方がない。

クオリティーなんてどうでもいい。
いや、どうでもよくない。
どうでもよくないが、どうでもいい(やはりどうでもよくない)。

ここでいう奇跡は偶然の産物ではなく、必然の先にある。
ニンゲンの毛穴からふいに滲み出てしまったグロテスクな奇跡。
汗のような涙のような精液のような。

そんな一縷の奇跡に出会うべく僕はこのエンゲキと携わる。
ま、当たり前の話だ。」

赤堀雅秋

(チラシ・公式サイトから引用)

インプレッション
公式HPに「15/613」というフレーズが踊っている通り、全キャストフルオーディションで応募者613人の中から選びぬかれた15人の男女による青春群像劇。

ストーリーは、田舎から東京へと上京してきた若者たちの様々な想いや人間模様を描くもので、それぞれの人間関係や考え方のギャップ、人生や生きることに対しての価値観のようなものをはっきりとは言わないし、発信はしていないのだけれどそこはかとなく感じることの出来る内容。ただ、見終わってスッキリする類のものではない。

演出や物語の構成は好きだけども、どうもつかみ所がないというか、引っ掛かりにくい印象でした。
これは「青春群像劇 (物語)」を見せたいのか、「613人の中から選ばれた15人の役者陣 (話題性)」を見せたいのか。あまりにも大きく「15/613」というキャッチが踊っていたように感じてしまい結果どちらを見せたいのかと。そうなるとお客さんが期待するのは演技力なのかな。

演技はとても自然で、巧いといえる人ばかり。技術やテクニック的なものはもうすごい。実際ボクは見入ってました。ただ、その演技からは作品全体を通して残る印象はどれも控えめなものに感じる。

それぞれの個性がぶつかりあったわけでもなく、ただただ淡々と展開していく芝居と物語内での情景。でも現実はそんなもの。実際事件が起こっても案外そんなもの、だからこそ、そういう意味では恐ろしいくらいにリアリティがある。
その、瞬間瞬間を楽しむ芝居でありました。


評価:★★★★☆

2008年3月 6日 (木)

SLeeVe-RefRain 〜スリーブ・リフレイン〜

オモテ
DMF vol.4
『SLeeVe-RefRain 〜スリーブ・リフレイン〜』

[Cast]
佐藤修幸 (DMF)、福地慎太郎 (DMF)、下田麻美 (アーツビジョン)、笠原あきら (元氣プロジェクト)、拾己 (G-Style Action Communion)、長野和也、黒坂カズシ、生井景子 (DMF)、小澤源 (DMF)、笹岡幸司 (進戯団 夢命クラシックス)、岸本尚子 (Eja9)、岩井伸平 (A MIXTURE TOYS)、佐藤信也 (疾駆猿)

朧 (オボロ)
今日平 (DMF)、大橋麻美 (DMF)、中村麗香 (DMF)、時田光 (元氣プロジェクト)、如月まりい、小池創、望月祐治 (DMF)、塩原奈緒

霞 (カスミ)
芹澤良 (進戯団 夢命クラシックス)、中野裕理 (DMF)、佐久間紅美 (ミディアルタエンタテインメントワークス)、高城元気 (アイムエンタープライズ)、大熊真由子 (DMF)、狩谷孔聖 (DMF)、岩切チャボ、美弥乃静

AYAKASHI
高橋治、田中裕士 (龍聖群)、亀田さちこ、嘉手川友美、野崎雅志 (X-クロス)、柿沼ユージ (7contents)、和泉夏野 (7contents)、植田真弓 (7contents)、竹渕真実子、名越佳代、与忍 (G-Style Action Communion)

[Staff]
作・演出:宮城陽亮
舞台監督:西廣奏
舞台美術:泉真
照明:柳田充 (LEPUS)
音響:佐藤春平 (Sound Cube)、楠瀬ゆず子 (Sound Cube)
演出助手:佐藤信也 (疾駆猿)
コレオグラファー:kyowhey
ダンス構成演出:福地慎太郎
アクションコーディネイター:NAO-G (G-Style Action Communion)
衣装:Lin
衣装アシスタント:沙音、黒須麻衣
ヘアメイク:kyowhey、keiko
小道具:mocchi、keiko
写真撮影:佐藤拓央
映像撮影:春山聡 (疾駆猿)
制作:増谷麻由、松本朱音、大倉俊亮 (dramatic theater RARA☆)、大橋麻美、大熊真由子
フライヤー制作:GRACENOTE
Web制作:布紗、綱島ヒロユキ
企画制作:DMF

[Time table] 朧 (オボロ)と霞 (カスミ)の一部ダブルキャスト/青字=観にいった回
03月06日(木) 19:00 [朧]
03月07日(金) 19:00 [霞]
03月08日(土) 14:00 [霞]/19:00 [朧]
03月09日(日) 13:00 [朧]/18:00 [霞]
03月10日(月) 13:00 [朧]/17:00 [霞]
 [上映時間:約140分]

[Ticket]
前売:3,500円
当日:4,000円
(全席指定)

[Place]
東京芸術劇場 小ホール1
(→池袋駅 徒歩5分)

[劇団 公式サイト]
DMF公式サイト
http://www.dmf-web.com/

ストーリー
静かな街に突如発生した連続猟奇殺人事件
喰われた様に内臓の消失した遺体
血液を抜かれミイラ化した屍
暖房の効いた部屋に横たわる凍死体・・・被害者は一晩で数十人に及ぶ
刑事・雨木辰己は捜査に乗り出した
日は暮れ、夜の闇が街を包む頃
ふと、路地の暗がりからゆらりと湧き出たモノ達
それは決して人間では無い・・・化け物であった
「オマエノ妖怪ヲミセロ」
一人の人間が姿を現す、妖怪を意のままに操り、彼を襲う
百鬼夜行はすでに始まっていた。だが彼と共に闘う妖怪は・・・いない

(チラシ・公式サイトから引用)

インプレッション
勝ち残ればどんな願いもかなうという"百鬼夜行"で繰り広げられる物語。詳しくはネタバレなので控えますが、それぞれ人間の参加者が妖怪を持ち決められた日まで戦います。

怨みや憎しみをもった人間と妖怪たちのアクションがバランスよく見せられていて2時間強もの時間、最後まで飽きずに見せきれるエネルギーは毎度の事ながらすごいと思う。
この劇団にはいつも圧倒されます。

今回は完成度も高く、役者のレベルがいいので純粋にドラマとして仕上がっている部分が見やすかった。おなじみのアクションは派手に何人もの妖怪が立ち回る様は迫力満点だが、セットのため動けるスペースが狭いので、少し流れていたようなのが残念。
立ち回りがアクロバチックなので、どうも軽く感じてしまうのだ。もちろん十分に面白いのは。

キャラクターについては少々無理やりな設定も感じたが見ているうちに感情移入できたので、大筋は成立している。
細かく言えば、もっともっとドラマを掘り下げて欲しかったのと、あれだけの人数の役者陣のトーンをそろえて欲しかった。
レベルが高い役者が数多く出演していたのだが、やはり皆さんいろいろなところで芝居をしているだけあってそれぞれの色をしっかりと持たれているようで。そこのところに統一感があるともっと見やすいかなぁと。こういった部分が、客演やプロデュース公演の課題なのかと改めて思うのでありました。

評価:★★★★☆