[映画]『ウィキッド 永遠の約束』:同じ道を歩くことだけが、絆を守る方法ではない

ウィキッド 永遠の約束 公式ポスター 映画

作品概要

原題
Wicked: For Good
監督
ジョン・M・チュウ
脚本
ウィニー・ホルツマン、デイナ・フォックス
出演
シンシア・エリヴォ、アリアナ・グランデ、ジョナサン・ベイリー、ミシェル・ヨー、ジェフ・ゴールドブラム
製作年
2025年
製作国
アメリカ
上映時間
137分
鑑賞記録
2026年3月7日/TOHOシネマズ新宿(IMAXレーザー・字幕版)

評価:★★★★☆ 79点

Wicked: For Good 公式ポスター
公式ポスター

ストーリー

オズの真実を知ったエルファバとグリンダは、それぞれ異なる道を歩む。悪い魔女と善い魔女という呼び名を背負いながら、互いへの思いと自分の選択に向き合っていく。

インプレッション

『ウィキッド 永遠の約束』。見応えがすごい。歌も映像も美しいんだけど、今回はその美しさの中にある、人物の選択の苦さが印象に残る。

エルファバとグリンダは、同じものを見ても、同じ道を選べるわけではない。大切に思っている相手だからこそ分かり合いたいし、それでも譲れないものがある。その距離を、単純な仲違いで片づけないところが、この物語の面白さだと思う。

特にグリンダは、華やかさの中に迷いや責任が見えてくることで、人物としての奥行きが増している。エルファバの強さにも、孤独や傷つきやすさがある。二人とも、外から見られている姿と、自分の中にあるものが違う。そのズレが、善い魔女、悪い魔女という呼び名にもつながっていく。

ミュージカルとして良いなと思うのは、台詞で整理できない感情を、歌が引き受けてくれるところ。声の強さだけでなく、相手にどう届いてほしいのかまで感じられると、一曲がちゃんと芝居になる。シンシア・エリヴォとアリアナ・グランデの組み合わせには、その説得力がある。

ただ、物語の後半を担う作品なので、前編にあった開放感とは違う重さが続く。世界の事情と人物の選択を描くぶん、感情に浸っていたい場面でも、次の展開へ運ばれていく感覚は少しあった。もう少し余韻を味わいたいところもある。

それでも、相手と同じ道を歩くことだけが、絆を守る方法ではない、という描き方はいい。誰かと出会ったことで自分が変わる。その変化は、離れたあとにも残っている。

コメント

ちょっと、寄り道。

昔の文章から、今日の一篇。

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