[映画]『国宝』:化物に魅入られた人間が、化物になるまで

映画「国宝」公式ポスタービジュアル
公式ポスタービジュアル

作品概要

原題:国宝
監督:李相日
脚本:奥寺佐渡子
出演:吉沢亮、横浜流星、高畑充希、寺島しのぶ、渡辺謙
原作:吉田修一『国宝』
製作年:2025年
製作国:日本
上映時間:175分(2時間55分)

ストーリー

任侠の家に生まれた喜久雄が歌舞伎の世界へ入り、名門の御曹司・俊介と切磋琢磨する。才能と血筋、芸への執着が二人の人生を揺さぶっていく。

インプレッション

『国宝』観た。畏怖するほどに完成度の高い圧倒的な解像度に放り込まれ、化物に魅入られた一人の人間が化物になるまでの3時間。
昔からの文化である歌舞伎という日本の伝統演劇に焦点を当てているので、そもそもの考え方や扱い、その配慮すら無い描写はエグいほどに刺さる。
ちっともわかりやすくもない芸術 (アート)という領域の話なのに、どこまでもエモーショナルなエンタメになっているのはなんなんだ。理由の一つとして挙げられるとすれば、細部まで宿った隙のない「拘り」。最後に暗転したあとのスタッフロールまでも、うんうんと納得してしまう。
銃も、暴動もない狂気の映画。感情移入のジェットコースター。
演出と構成力、撮り方、そしてその根幹にいる素材 (役者)がなし得るクオリティの高さからくる、観客への感情移入の大切さがどれほど大事か痛感するね。

映画祭・受賞・記録(2026年10月27日追記)

第49回日本アカデミー賞(2026年)で最優秀作品賞を含む10部門の最優秀賞を受賞。日本映画製作者連盟が2026年1月に発表した2025年度興行収入は195.5億円。

コメント

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