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花 hana アーカイブ

2008年11月24日 (月)

金原忠蔵

スパンが短い期間で、芝居をやっていたので、劇団ZAPPA『花 hana』の公演からもう2ヶ月が過ぎてしまいました。ようやく腰を落ち着けて書けるようになったので、『花 hana』のまとめ記事です。


金原忠蔵金原忠蔵 2

2008年9月の公演した『花 hana』は、時代劇で赤報隊をテーマにした物語でボクの演じる金原忠蔵は、総裁相楽総三の側近であり、赤報隊の幹部でした。
とはいえ人物像は近く、若く素直でいてやんちゃな奴だったので、割と好きなようにできてあまり苦労した覚えはありませんでした。
むしろ苦労したのはどこにウェイトを置くかということ。やっぱり相楽さんとの関係かなぁ。

忠蔵は志半ばにして相楽さんを守るために自らの命を投じて死んでしまいます。そして、死に際のシーンでは相楽さんと出会ったときの回想があるんですが、このシーンのなんと大変なことか。
裏で全速力で走って叫んだ後、すぐに袴と足袋を脱いで気持ちを切り替えてそのシーンに出るわけです。後で書きますが怪我もあったので・・・。


稽古中はできるだけナチュラルに、ストレートに感情を作っていこうと心がけていたんですが、通し稽古の時に爆発することがあって、自分の演技プランぜんぜん関係ないところで涙が出てきて、止まらなくなりました。ここで新しい感情が発見できて、そのまま自分の中で最期のシーンが固まっていったんですが、これはハッキリ言って相楽さんに持ち上げられたものです。

そう断言できるほど、忠蔵はボクの中で生きていたみたい。
自分でも驚いたけど、純粋に嬉しかったです。
ストレートに感情を出す芝居なので楽しかったし気持ちもよかった。


そこが構築できると、あとの役作りや演技はさほど難しいことはなく、大きな物語をつづっていく舞台だけども、ボクの役割だけをトコトン突き詰めていけると思ってました。
アンケートや終演後の感想などでも「感動した」と声をかけていただいて、その反響に改めて驚いた役だったんですが、自分のなかでもこの忠蔵という役はお気に入りで、共感できる部分が多々あります。まぁ、自分に近づけて作ったから当たり前か。しかしながら数々のコメント、非常に嬉しかったです。


今回は本当に"役者"、というか"舞台に立つ"ということを考えさせられた舞台でした。
ボク、2日目「棗組」のゲネでがっつり靭帯を切ってしまいました。もうがっつり。束になっているうち結構切れてしまって、部分断裂というやつです。

最初の殺陣のシーンで舞台上から飛び降りる際に着地した右足首を、「ぐぎぃ!」と思いっきり内にくじいてしまい、そのまま倒れこんでしまいました。一瞬「折れたか」と頭をよぎりましたが、舞台を止めるわけにはいかないのでなんとか立ち上がり、生まれたての小鹿のように殺陣に参加してました。
本番中もずっと氷水で冷やしてましたけど。


パンパンにはれてますずいぶんうまくなった

幸い、レントゲンでは骨に異常は無かったみたいですが、「絶対安静」という診断を受けてテーピングと仲良くなることを決心。怪我してから2日間は痛み止めでなんとかやってました。日常生活では片足引きずってたんですが。
とにかく本番中は怪我をしているのを悟られないように、体重移動をうまいこと左足に任せて立ち回っておりました。ただでさえ飛び回る奴なんで大変でしたが、殺陣だらけの前作と違い、戦いが少なかったのが不幸中の幸いでした。
観に来てくれた方も怪我をしていることはまったく気づかなかったようでよかったです。


今回のことでボクは相当の覚悟をしたし、考えまくりました。やりきれないような思いもいっぱい。どうにかなりそうなくらいひとりで考えてた。"怪我"なんてしないような、健康だけが取り得のような役者なのに、自分の羽を自らもいで、皆に迷惑をかけているのが堪えられませんでした。
ホントのところ、誰にも見せないようなところでは明日のジョーみたいになっていたのですけど、まぁそんなことは観に来るお客さんにはどうでもいいわけで。共演者にもどうでもいい言い訳なんか語っててもしょうがないわけです。おかげでボク、本番期間中はかなりハイコントラストな日々を過ごしましたよ。

しかし、無事に舞台に立てたのは支えてくれたすべての人のおかげ。
言葉では言い表せないくらいに助けられたことに、ものすごく感謝しています。
とてもとてもいい経験をさせてもらいました。

本番から約2ヶ月が過ぎ、アホみたいに摂取していたコラーゲンのおかげか右足首もじょじょに稼動範囲が広がってきまして、まだ若干の違和感を残してますが、だんだんと高価な可動式フィギュアに近づいてます。
もうだいぶ体重を乗せて走れるようになったので生活や動きに支障はないかと思います。あとは癖にならないように十分気をつけたいと思います。まだ居酒屋ではとり軟骨のから揚げを欠かさない方向で。

【まとめ】
花 hana - 2008年08月21日(木)
キャスト表 - 2008年08月22日(金)

小屋入り、仕込み - 2008年09月16日(火)
場当たり - 2008年09月17日(水)

初日 - 2008年09月18日(木)
2日目 (棗組初日) - 2008年09月19日(金)
3日目 - 2008年09月20日(土)
4日目 - 2008年09月21日(日)
5日目 - 2008年10月22日(月)
6日目 - 2008年09月23日(祝)
7日目 - 2008年09月24日(水)
8日目 - 2008年09月25日(木)
9日目 - 2008年09月26日(金)
10日目 - 2008年09月27日(土)
千秋楽 - 2008年09月28日(日)

千秋楽カーテンコールでの瓦版屋キャスト紹介 - 2008年10月05日(日)

『花 hana』が池袋演劇祭で賞をとったらしいでござるの巻 - 2008年10月15日(水)
劇団ZAPPA『花 hana』、第20回池袋演劇祭で優秀賞受賞!! - 2008年10月24日(金)


【おまけ】
チラシ写真別パターン (カラー)

赤報隊バージョン農民バージョン
チラシ用の写真撮影の時に撮った別パターンの写真を何枚か。
赤報隊の服とただの着物バージョンの2パターン撮りました。ちょいと落ち着いてますね。なんだかね。

東京芸術劇場 小ホール1 舞台写真

舞台客席
今回も芸術劇場小ホール1。ここはやっぱり落ち着きます。
10以上の公演となるとくつろいでくるので、よく舞台上でストレッチしながらのんびりしてました。


本番用照明付き舞台面

照明付き舞台1照明付き舞台2
照明付き舞台3照明付き舞台4
照明付き舞台5照明付き舞台6
本番中、照明がつくとこうなります。とてもキレイ。本番中は出演してるのでよくわかりませんが、お客さんとして見てるとすごいですね。


四角だぁ!!

四角いにぎりめし1四角いにぎりめし2
今回、やっぱり握り飯を食べるシーンがあるんですが、これがまた感動するシーンなんですよ。
そこで登場する"四角いにぎりめし"を実際に作ってきてくれたので何枚かパシャパシャ。実は四角くしようとすると、けっこう大変らしいです。


公開処刑ボックス

公開処刑公開処刑置き場
小道具や細かい衣装が多々あったので忘れ物や紛失防止のために設置された"公開処刑ボックス"。所在不明のアイテムは自動的にここに置かれ、早く取らないと無くなってしまいます。

このボックスは楽屋裏の通路にかなりドーンと設置されてました。


殺陣写真

刀あり写真1刀あり写真2
刀あり写真3刀あり写真4
今回は前回の新撰組ほど殺陣がなかったので、金原忠蔵もそこまでがっつり殺陣はありませんでした。
それでも写真は結構撮ってたので掲載しときます。


鏡前

鏡前差し入れ
非常に整理されているときの鏡前。まぁ、いつもこんなもんですけど。

それよりも今回怪我をしたということを聞きつけて差し入れをくれるお客様が多数。
コラーゲンがたっぷり届きました。ありがとうございました。
完全に1日の摂取量をオーバーする勢いでもらいましたが、このコラーゲンだけは他のキャストには一切分けないで、後ほどおいしくいただきました。


おまけ

おまけ1おまけ2おまけ3
おまけ4おまけ5おまけ6
おまけ7おまけ8
最後に、今回のあるところで使われたある意味小道具なんですが。まぁいろんなワルノリで実現したおまけ写真です。
かなりパターンがあったんですが、撮りおさめられたのはこれだけ。残念。ていうか完全に内輪ネタだなこりゃ (笑)。

2008年10月29日 (水)

[第20回池袋演劇祭] 各賞結果発表まとめ

先日の授賞式にて、劇団ZAPPA『花 hana』はめでたく優秀賞を頂いたんですが、合わせて2008年の池袋演劇祭での各参加団体の受賞結果も頂いたので、まとめたいと思います。
池袋演劇祭は、なぜか媒体元からの情報がいつも遅めなので。

正確な参加団体数は43劇団。
2008年9月1日から30日の間、池袋の区内15会場にて開催されました。
「20周年記念特別賞」1本、「演劇祭賞」計11本は下記のとおり。

第20回池袋演劇祭賞 (2008年)

20周年記念特別賞 (賞金50万円)
 劇団:SPPTテエイパーズハウス
 演目:「白雪姫と七人のム・フ・フ・・・」
 公演会場:シアターグリーンBIG TREE THEATER

大賞 (賞金30万円)
 劇団:演劇レーベル Bo-tanz
 演目:AWAY TARGET
 公演会場:萬スタジオ

優秀賞 (賞金15万円)
 劇団:劇団ZAPPA
 演目:花 hana
 公演会場:東京芸術劇場小ホール1

 劇団:"創造集団"生活向上委員会
 演目:マジメに働きゃ明日はない
 公演会場:シアターグリーン BOX in BOX THEATER

豊島区長賞 (賞金15万円)
 劇団:劇団生命座
 演目:その瞬間 (とき)を抱きしめたい
 公演会場:萬スタジオ

としまテレビ賞 (賞金5万円)
 劇団:真紅組プロデュース
 演目:はしひめ 〜Osaka1837〜
 公演会場:シアターグリーン BOX in BOX THEATER

日本映画俳優協会賞 (賞金5万円)
 劇団:劇団鳥獣戯画
 演目:三人でシェイクスピア
 公演会場:シアターグリーンBIG TREE THEATER他

豊島区観光協会賞 (賞金3万円)
 劇団:踊る演劇小ネタ集団
 演目:スター☆の星
 公演会場:シアターグリーン BASE THEATER

アゼリア会賞 (賞金3万円)
 劇団:劇団ヨロタミ
 演目:約束
 公演会場:シアターグリーン BIG TREE THEATER

豊島区町会連合会会長賞 (賞金3万円)
 劇団:サンディ アトリエッジ
 演目:飛行機雲 〜DJから特攻隊へ愛を込めて〜
 公演会場:東京芸術劇場小ホール1

豊島新聞社賞 (賞金3万円)
 劇団:劇団『ING進行形』
 演目:皇帝ガリレオ
 公演会場:池袋小劇場


平成20年10月23日
[豊島区舞台芸術振興会発]
授賞式にはボクは出席できなかったんですが、下位の賞から順に発表されていくようで、発表の際、司会者が審査員からの簡単な寸評 (感想?)を述べてから各賞の劇団名を言うので、寸評を聞いているときの参加団体は皆ドキドキらしいです。

今年の池袋演劇祭は20年目ということで、「20周年記念特別賞」という、なぜだか「大賞」より位置づけが上の賞が設けられていています。
受賞劇団の履歴として、「記念特別賞」は最高位の賞とわかりずらくて少し複雑な感じでかわいそうな気も・・・(実際、5年前の「15周年記念特別賞」は下位の4賞と同列だった)。「大賞」の劇団も、大賞なのに2番目て。
まぁ、審査基準はわからないのであくまで賞金の大きさだけで比較した結果ですのであしからず。
どちらにせよ、受賞劇団は紛れもなく評価された"結果"なので、すごい事です。

マイム
← ところでこれ、マスコットキャラらしいですね。マイム君。

二十歳です。

2008年10月24日 (金)

劇団ZAPPA『花 hana』、第20回池袋演劇祭で優秀賞受賞!!

『花 hana』ポスター
昨日は第20回池袋演劇祭の授賞式。
各賞の受賞団体は予め授賞式に呼ばれるんですが、いったい何の賞が取れたのかは当日の授賞式で発表するという形を取っているらしいです。ああ、さぞどきどきすることでしょう。

ボクも『花散る海』の稽古後に池袋の出演者と合流しまして、気になる結果を聞いて朝まで飲み明かしてました。

劇団ZAPPA『花 hana』は、見事優秀賞を獲得したそうです!!!

上から数えて3番目、なんと全43団体の中から3本の指に入る賞だそうです。
大変嬉しいことです。

やったー。わー。あー、おー、そーかー。
しかし・・・ううむ、盛り上がっているものの、飲み会のテンションはどうしても"悲願の大賞"の影がちらついているようです。
なんとも贅沢な感想ですが・・・、まず、それが率直に出てくることが大切かと。
喜びと、悔しさの中からさらに上に向かうエネルギーが生まれ、よりよい作品を創っていくのでしょうし。ボクら役者はそのエネルギーを形にしてお客に届け、直に感じてもらう役割なのですから。
今はただ、少しだけ悔しさが上回っているこの感情を忘れずにとにかく祝いたい!!! うん。なんともめでたい。何回でも言おう。めでたい。くそーめでたいなぁ!!!

そんなボクは朝までオールで飲んでいて、朝10時からの仕事に間に合うように渋谷のスタバでカフェモカ飲みながら、まったり1.5日酔い。7:00オープンのスタバなのに、6:50に快く入れてもらえて非常にありがためでたい朝でしたい。

2008年10月23日 (木)

本日発表! 第20回池袋演劇祭授賞式

池袋演劇祭パンフ
先日お伝えしたとおり、僕が先月出演した舞台『花 hana』が、20周年を迎える2008年の第20回池袋演劇祭で、ある賞を受賞したそうです。
数ある参加団体の中から劇団ZAPPA『花 hana』が見事選ばれたそうで、なんの賞なのかは本日19時から行われる池袋あうるすぽっとでの授賞式にて発表されるとのこと。

ボクは18時から22時まで稽古があるので、それ以降におそらく飲んでいるであろう出演者達と合流するつもりです。なので、このサイトでは今日中に更新できるかわかりかねますので、そのつもりで。
最新の速報はZAPPA関係者、又はmixiの劇団ZAPPAコミュニティでも見てもらえれば書かれているかも。


というわけで、19時以降ボクの芝居関係フォルダに届くメールは、一切開かずタイトルも見ないで飲みの席に合流しようと思っているので、みんなのテンションを探りながらの参加になると思います。
もちろんどの賞でも嬉しいんですが、場の空気と受賞した賞を聞いてみると、賞によってみんなの事前の期待度がどこまでだったかわかるはず。


なので、一切の情報封鎖、及びmixiの出演者日記も観覧しないで、サッカー国際試合の結果なみの敏感さで臨みたいと思います。

2008年10月15日 (水)

『花 hana』が池袋演劇祭で賞をとったらしいでござるの巻

なんかね、もらえるらしいですよ?

なんと、前回ボクが出演した劇団ZAPPA『花 hana』が、第20回池袋演劇祭で何かしらの賞を受賞したらしいです。わー。すごーい。

やったー

審査対象公演の中から、演劇祭の審査員の採点により、演劇祭各賞を選定するみたいなんですが、今回のボクらの公演も、しれーっと観劇に来てくれていたそうです。
ダブルキャストなんですが、どっちの組かは完全にランダムで観に来るそうなのでどちらか一方の評価というわけではなさそう。

といってもまだなんの賞かはわかりません。
発表は10月23日(木)の授賞式で行われるそうです。

ちなみに、今年は例年の演劇祭賞と合わせて「20周年記念特別賞」も用意されているそうです。

"演劇祭賞"の各賞は以下の通り。

第20回 池袋演劇祭 各賞

20周年記念特別賞 - 1作品 50万円
大賞 - 1作品 30万円
優秀賞 - 2作品 15万円
豊島区長賞 - 1作品 15万円
としまテレビ賞 - 1作品 5万円
日本映画俳優協会賞 - 1作品 5万円
豊島区観光協会賞 - 1作品 3万円
アゼリア会賞 - 1作品 3万円
豊島区町会連合会会長賞 - 1作品 3万円
豊島新聞社賞 - 1作品 3万円

さて、この中のいずれかの賞なんですが・・・て、あれ? 「大賞」よりも「20周年記念特別賞」の方が賞金高くない??
あらら、"特別賞"のくせに最高位なのかなんなのか、位置づけが微妙な感じですが。

んーいったいどの賞なんだろうか。予想してみるっても傾向が全然わからないから無理か・・・。
劇団ZAPPAは過去4回この池袋演劇祭に参加していて、

第13回 「優秀賞」 - 『猿 〜ましら〜
第15回 「15周年記念特別賞」 - 『卍 MANJI
第16回 「豊島新聞社賞」 - 『鬼 -ONI-
第17回 「優秀賞」 - 『空 -SORA-

を受賞しています。目指すはまだもらってない「大賞」なのかなぁ。なんでも嬉しいことに変わりはないけど。

これもすべて、お客様のおかげです!! ありがとうございます。

23日の授賞式はボクは『花散る海』の稽古で行けませんが、結果がわかりしだいここでもお伝えしますね。
わっしょいわっしょい。

2008年10月 5日 (日)

[花 hana] 千秋楽カーテンコールでの瓦版屋キャスト紹介

前回同様、千秋楽には"瓦版屋"こと矢ヶ崎さんによるキャスト紹介がありました。
カーテンコールで役者が並ぶと、どこからともなく客席の花道から瓦版屋が登場し、瓦版を読むかのように各キャストの口上を添えて紹介していくのです。
今回もお客さんのみならず、役者一同にも大変好評でアンケートでも反響が大きかったんですよ。

しかしこの口上文、全て矢ヶ崎さん本人が考えており、原文が1枚しか存在しないのです。コレは是非とも残したいということで、去年のように、ボクのホームページにてキャスト写真付きで公開させていただきます!!

テンポが非常に良く、聞いていてそのキャラクターのことがよく想像できるので観に来ていただいた方にはその役のシーンまで浮かんでくると思います。やはり前回同様矢ヶ崎さんオリジナルのテンポを崩したくないので、漢字なども可能な限り原文まま掲載させてもらいました。
ではどうぞ!!


【 瓦版屋 】

矢ヶ崎昌也双子ではありません

どこからともなく やって来る
ZAPPAお馴染み "瓦版屋"

演ずるは
 <矢ヶ崎昌也 (妛・棗)>


【 西村謹吾 】

草野元紀坂井虎徹

素性を知らぬ 女であれど
つつみ癒すが 大地の心
二日三日じゃ 実は成らぬ

一つを信じて 年月かけりゃ
大地は花を 受け入れる
花は大地に 根を下ろす
実りの村長 "西村謹吾"

演ずるは
 <草野元紀 (妛組)>

作る実らす 男の仕事
殺す壊すは 性には在らず
けれど暮らしが 変わるなら
花の笑顔が 見られるならば

おっとり刀 竹槍 (やり)かかえ
大地の草莽 いざ参る
花を知る者 "西村謹吾"

演ずるは
 <坂井虎徹 (棗組)>


【 やつで 】

荒井麻里喜多史江

未来を託した 赤子の為に
千余の敵に 立ち向かう
かつて封じた 忍びの技を
今こそ全て 解き放つ

磨き上げたる 心の刃
この世に切れぬ 物は無し
くノ一 "やつで"

演ずるは
 <荒井麻里 (妛組)>

朝は日の出に 夫と目覚め
お調子者の 尻叩き
欲しい一つ がここには存った
一番大事な 一つが存った

この幸せは 明日も続く
きっと必ず 永遠に
村長女房 "やつで"

演ずるは
 <喜多史江 (棗組)>


【 金田源一郎 】

堂前俊匡片柳克敏

例えば森の 大きな木
羽を休めた 小鳥が止まり
疲れた獣が 木陰に憩う

逃れ逃れた 戦の花が
寄り添う場所と 定めた木
癒しの大樹 "金田源一郎"

演ずるは
 <堂前俊匡>

季節に沿って 大地を歩く
流れに任せて 水を読む
逆らう無かれ 怪しむ無かれ

自然の理 (ことわり) 聞く耳あらば
自ずと見える 運命(さだめ)の道が
風に乗る者 "金田源一郎"

演ずるは
 <片柳克敏>


【 かずら 】

根本のりか桃

産まれい出たる 志士の子は
心を繋いで 産まれた子
子供を守るは 母たる己 (おのれ)
千人揃えど 雑魚は雑魚

花を纏 (まと)って 修羅となる
くノ一 "かずら"


演ずるは
 <根本のりか>

生まれついての 姉御肌
男にゃ負けぬ 肝っ玉
度胸一発 後には引かず
明るく笑って 今日を行く

けれど源なら 知っている
正真正銘 彼女は乙女
根性乙女 "かずら"

演ずるは
 <桃 (棗組)>


【 竹貫三郎 】

倭文 俊小菅達也

道で見つけた 花を摘み
村で待ってる 花に逢う
両手に持った 愛しい花を
今は手離し 竹槍 (やり)握る

再び両手に 花持つ為に
笑い、花摘む "竹貫三郎"

演ずるは
 <倭文 俊>

花をあげると 彼女は笑う
同じ花でも 彼女は笑う
それが見たくて 花を摘む

何故か男は 気付かない
彼女は君を 見て笑う
幸せ一杯朴念仁 "竹貫三郎"

演ずるは
 <小菅達也 (棗組)>


【 なずな 】

小倉ひとみ 坂本和代

かつて殺めた 人の数
決して拭えぬ 血の臭い
全て清める あの笑顔
今も想いは 共に在る

花の想いは 盾となる
花の想いは 矛となる
くノ一 "なずな"

演ずるは
 <小倉ひとみ (妛組)>

今日も届いた 花一輪
色も名前も 彩も全て
彼女はとうに 知っている

知っているけど 彼女は笑う
笑って目を見て 「ありがとう」
乙女満開 "なずな"


演ずるは
 <坂本和代 (棗組)>


【 高山健彦 】

高橋智哉岡田昌也

震える足を 踏み鳴らせ
合わぬ奥歯を 食いしばれ
集めた勇気も 雀 (すずめ)の涙

足りぬ所は 命を削れ
大事な三文字 血を吐き叫べ
草莽散華 "高山健彦"

演ずるは
 <高橋智哉 (妛組)>

君が侍 好きならば
なってみせよう 侍に

強いがいいなら 銃でも持とう
風にも虎にも 天にもなろう
君が望めば 何にでも
うつぎで一杯 "高山健彦"

演ずるは
 <岡田昌也 (棗組)>


【 うつぎ 】

新田えみ三島冨美子

風に吹かれて 花が在る
散ると覚悟で 花が立つ
花は忘れぬ 憶えてる

己の隣に いた草を
弱く優しい 草の事
くノ一 "うつぎ"


演ずるは
 <新田えみ (妛組)>

一本刀と 若さと熱さ
彼女の前に 立つ男
畳の鎧に 似合わぬ鉄砲
彼女の前に 立つ男

選ぶ段には まだ無いが
比べ見るも 又楽し
乙女繚乱 "うつぎ"

演ずるは
 <三島冨美子 (棗組)>


【 つばき 】

松菜美樹浜田恵美子

忍びを抜けて 何処向かう
今日は色町 明日は野山

切って逃れて 見つけた里で
命を見い出し 盾となる
抜け忍 "つばき"


演ずるは
 <松菜美樹 (妛組)>

光に愛でられ 育つが花か
雨風に耐え抜き 開くが花か
孤独に気付かぬ 孤独な花は

流浪の果てに 孤独を知って
仲間と未来を 手に入れる
抜け忍 "つばき"

演ずるは
 <浜田恵美子 (棗組)>


【 伊牟田尚平 】

山形 匠大西宏幸

時に相楽の 知恵袋
時に相楽の 露払い
音に聞こえた 英雄も
奴に言わせりゃ 赤ん坊

世話を焼かせろ 迷惑かけろ
日々を戦う 乳母 (うば)侍
"伊牟田尚平"

演ずるは
 <山形 匠 (妛組)>

英明果断 鏡心明智
一を聞いては 十を識る
江戸に在っても 京を視る

我こそ相楽の 懐 (ふところ)刀
全てを見通す 遠眼鏡
薩摩の水鏡 "伊牟田尚平"


演ずるは
 <大西宏幸 (棗組)>


【 権田直助 】

都筑大輔寺岡 悟

志 (こころざし)たる 医師の道
忘れたわけでは ありません
今の患者は 日の本全て
幾千万の 民草・弱者

不倒不屈の 刃を持って
時代の病巣 切り捨てる
幕末医龍 "権田直助"

演ずるは
 <都筑大輔 (妛組)>

腐り果てたる 幕府共
民をいたぶる 小役人
どこもかしこも 病人だらけ

さらば医者たる 我が身の出番
策をめぐらし 刃を振るい
病を直すは 我にあり
救命侍 "権田直助"

演ずるは
 <寺岡 悟 (棗組)>


【 金原忠蔵 】

斧口智彦河野誉生

風が起これば 時代は変わる
風が止まれば 時代は澱 (よど)む
ならば我が身が 風となる

銃も刃も 届かず触れず
明日も追い抜き 生き急ぐ
維新の突風 "金原忠蔵"


演ずるは
 <斧口智彦 (妛組)>

飢えた村から 走って逃げた
拾い盗んで 走って生きた
そして今こそ とくと見よ

草莽戦士 最期の走り
赤い熊毛を 頭にかかげ
炎と化した その姿
先陣特攻 "金原忠蔵"

演ずるは
 <河野誉生 (棗組)>


【 大木四郎 】

北崎秀和 皆木俊彦

怒る稲妻 大音量
笑う雷鳴 大音量
知らぬ存ぜぬ 手加減などは
常に全力 無闇に全開

生きるからには 有りったけ
吼える雷神 "大木四郎"


演ずるは
 <北崎秀和 (妛組)>

夜の降りたる 竹林に
虎の砲口 (ほうこう) 轟 (とどろ)く響く
守ると決めた その時に

竹の穂先は 牙となる
裸の拳 (こぶし)は 爪となる
決めた覚悟が 武器となる
猛虎奮迅 "大木四郎"

演ずるは
 <皆木俊彦 (棗組)>


【 江島勘兵衛 】

中山和久神山克己

天を迎げば 地は見えぬ
そこにはびこる 草など見えぬ
それでも足に 絡むとあれば
全て刈り取れ 踏みにじれ

鬼面狂乱 "江島勘兵衛"

演ずるは
 <中山和久 (妛組)>

赤い熊毛が 気に入らぬ
声も姿も 気に入らぬ
奴こそ怨 (おん)敵 全ての元凶

死では済まさぬ 滅するえぐる
相楽憎しや "江島勘兵衛"

演ずるは
 <神山克己 (棗組)>


【 おはま 】

木村江里子羽音

夫婦一組 付き添い幾余
今や誰より 良く知る二人
そして我が身が 成すべきは役は
二人の間を 結ぶ役

決して千切れぬ 強い糸
未来を抱く手 お女中 "おはま"

演ずるは
 <木村江里子 (妛組)>

何かあっては 旦那様
折にふれては 奥様と
志士と花とを 行ったり来たり

蝶々の様に 飛び回る
春の世話人 お女中 "おはま"


演ずるは
 <羽音 (棗組)>


【 てる 】

橘 志乃らむ

夫を想えば 万里を越える
子宝宿せば 我が身を捧ぐ
それでも絶えぬ 口に笑み

真に強きは 女の力
生んで・育み 愛しむちから
春風夫人 "てる"

演ずるは
 <橘 志乃 (妛組)>

志士と寄り添う 花一輪
可憐なだけと 侮る無かれ
根雪の下でも 生命 (いのち)は枯れぬ

暗い地下から 光を目指し
雪割り桜は 咲き誇る
日だまり美人 "てる"

演ずるは
 <らむ (棗組)>


【 相楽総三 】

前川正行南 利寛

草と語らい 大地を開き
妻と寄り添い 命を感じ
戦友を失い 千里を走り
運命に抗い 散れども還る

青き理想の 赤い志士
官軍先鋒 赤報隊
総裁 "相楽総三"

演ずるは
 <前川正行 (妛組)>

力に逆らう 人の為
泥にまみれる 妻の為
烈火の獅子の 生き様を
嘘で固めて 葬れど

草は見ている 語り継ぐ
官軍先鋒 赤報隊
総裁 "相楽総三"

演ずるは
 <南 利寛 (棗組)>


【 大原数馬 】

澤田正俊双子じゃないです

闇で蠢 (うごめ)く 獲物を狙う
忍び巣を張り 捕らえて喰らう
逃げる術無し 破滅が降りる
毒の鬼蜘蛛 "大原数馬"

演ずるは 劇団ZAPPAの大座長
 <澤田正俊 (妛・棗)>


裏話
見ていただくとわかると思いますが、実は今回、妛・棗の各組キャストごとに全て口上分が違います! 前回はダブルキャストの役は同様のモノだったんですが、組によっては役の作り方が違うということで矢ヶ崎さんがほぼ全員分の紹介文を考えてくれました。

この口上は矢ヶ崎さんが、本番に入ってから最後の最後まで考えているので、それぞれの役者が作ってきたその役のことをよく見て書かれているのが感じられます。

2008年9月29日 (月)

[花 hana] バラシ

劇団ZAPPA恒例、打ち上げ翌日の男性キャストでのバラシ。16時集合でなんですが、まぁ打ち上げでオールしているわけで稽古の時ほど厳守ではありませんがまぁ、そこはみなさんファジーに・・・ (笑)。

ボクを含めた怪我等をしているいわゆる故障者はバラシに来なくていいといわれたんですが、足首の診察後にしっかり参加してきました。
重いモノを運ぶようなことはできませんでしたが、その他のことではまぁまぁ力添えできたかと。

バラシの後はみんなで内打ち上げ的な飲みです (これも恒例)。
当初焼き肉案が濃厚だったんですが、牛角に入荷している肉が少ないということで急遽しゃぶしゃぶに。オール後の胃袋には結果オーライではなかろうかと思ったんですが、食べ放題だったので、しゃべる暇もなくがっつり食べまくってました。

なにはともあれ、これで今回の劇団ZAPPA『花 hana』の作業はすべて終了です。正真正銘終わり。もう船堀の稽古場まで来ることもないわけですが、おわってしまうとやっぱり寂しい。
なんだかんだで、また機会があればまた参加したいなぁと思う劇団です。

2008年9月28日 (日)

[花 hana] 千秋楽

[妛組] マチネ 12:30 []
今、現状で出来うる最高の感情が出せたと思う。そのくらい気持ちの入った回だった。
始まる前、なんだかすごく緊張していたのを覚えている。それは、ここで"山"を越えられなければ役者としての限界を感じてしまうと思ったから。

結果、自分で定めた山は越えられたのだけど、お客さんにどう映っているかはまったくの別問題。演じてて役者が気持ちいいだけじゃダメだ。だけど今のボクにはコレが一番の近道だと思うし、気持ちも入っていないのに客さんに届くはずがない。

最後のシーンで、総裁にもらったものは、山を超えるには十分すぎるほどの破壊力だった。軽々と飛んでいけた気がする。やっぱりすげぇ。もっともっと、こんな役者さん達と芝居がしたい。
どんどん上が開ける気がする。

[棗組] ソワレ 17:00 []
妛組は終わっても、棗の千秋楽は終わってません。
いい緊張感で臨めたと思うが、最後の最後で失敗したくないという気持ちから多少保守的になってしまった裏役。個人的な感情があまり介入されない役なので良かったと思うが、このムラはどうにかしないとな。
棗組の完成度自体はとてもいいものだったと思う。


2945
2945名。今回の総動員数です。
前回から500名以上の増加でもちろん劇団ZAPPA最高新記録を更新しました。純粋に公演数が増えたというのもありますが、何よりも100以下の回が一回もなかったというのがすごいと思う。平日の昼でもそんな回がなかったというのだから、本当にびっくり。

惜しくも3000名突破とはいかなかったが、劇団的には次回へのいい意味での目標になったんではなかろうか。なによりそれだけのお客様に観ていただいたということが嬉しく、そこに"金原忠蔵"として参加できたことがとても光栄であります。個人的にも得るモノが多かった舞台でした。


そんな劇団ZAPPAの次回作は来年の4月。池袋演劇祭で優秀賞をもらったことのある『猿 -ましら-』という作品。非常に楽しみである。


まとめ記事や写真は近いうちに。

2008年9月27日 (土)

[花 hana] 10日目

本日は両プロともキャンセル待ち状態の大入りでした。
お客さんの入りで芝居が変わることはもちろんないですが、やっぱりテンションは上がります。皆様に観てもらうためにやってる役者ですから。

[棗組] マチネ 14:00 [192名]
客の入りはほぼ満員。
非常にいいテンポ、緊張感で出来ていたと思う。
モニター越しからもメインキャストの息がわかるくらい、"熱"を感じた。いい勢いをもらった。


[妛組] ソワレ 19:00 [203名]
入場者数が今回初の200名突破公演でした。ありがとうございます。

ある意味完成型とも言えるものを伝えられたと思う。しかし、中身は自分が一番よくわかっている。
妥協ではなく、周りの空気を感じながらの演技。ちょっと卑怯かなとも思うけど、手段としては非常に大切。逆に、これができないともし感情が付いてこなかったとき、どうすることも出来なくなる。

それは、ピエロのように滑稽だ。


汗と涙
今回の"金原忠蔵"役は、アンケートでも好評なようで、お客様からも声をかけていただけます。それだけ印象に残せるシーンをさらに、「もっとできる」と思っています。だから悔しい。
残りの公演数が減っていくたびに寂しさと、一種の焦りを感じています。

決して芝居は変えません。役者として。
だけど自分の中身をぶっ壊して千秋楽に臨みたい。
このままでは終わりたくない。さらに生きたい。
それだけ挑戦できる役なんだ、こいつは。

2008年9月26日 (金)

[花 hana] 9日目

最後の平日ということで11時入りに間に合わせる大学生等でごった返す電車へ。足首が痛い。
表には出さないが、朝や公演後には結構へこむくらいの痛さが波のようにくるようになった。このたんこぶのような腫れはいつ引くんだろう。本当に大丈夫なのか??
まぁ、みんなの前で痛がっててもしょうがないので、そんな時はちょっと変なテンションになるよ。見つかっても「スイマセン」と謝ることしかできないし。


[妛組] マチネ 14:00 [108名]
危ない危ない。平日昼に何とか100名割れは避けられました。ということは今回100名以下の回はもうないかも。
コレは何気にすごい。

感情の整理がしっかりと出来ていき、段取りを追うことはなくなったが、自分の中で消化できない部分は依然として頭をもたげています。何がいけないのか、"いけない"と考えること自体邪道なのか。
この答えは聞いて出るようなものではないので、純粋にお客さんや演出の反応を仰ぐほかないようです。

公演後に話しかけてきてくれるお客さんの反応を見る限り、少し安心した自分がいる。


[棗組] ソワレ 19:00 [182名]
なんだかわたわた。皮一枚でトラブルを避けているような局面がいくつかあったような気がする。下手すれば大ヤケドは必死だっただけに、終始集中しぱっなし。
それでも何事も事故がなく終えられているのは余裕が出て安定してきた証なんだろう。
そう思いたい。


動員推移
もうすでに土日のチケットもキャンセル待ち状態になってきていて、各キャストが席の確保に奔走しています。
明日は両プロともキャンセル待ち状態。すでに10名以上並んでいるそうです。
以前よりもスローな感じがしていた動員数ですが、後半に向けてしっかりと数字をのばしてきています。みんな「キャン待ち」って略すんだね、初めて聞いた。

当日の観劇予定の方はお早めに!!

2008年9月25日 (木)

[花 hana] 8日目

今日はソワレのみなので、なんと15時半入り。のんびりいろいろ考えごとしながら劇場に向かいました。

[妛組] ソワレ 19:00 [170名]
考え過ぎなのか、自分の中で消化不良。
一度できた山を越えるのはなんと難しいことか。
壁を作ってしまっているのか、それがいけないのか、もっと解放して演じたいと強く思った。

慣れ
芝居をやっている以上絶対について回るのが"慣れ"という概念。
いつもその場で、本当に真摯に役に向き合っていれば、舞台上で生きられていれば新鮮に問題なく出来るはずなんだけども・・・。そこいらがボクの役者としての上限を計る重要なファクターになるんだろうなぁ。
まだまだ、上に行ける。

2008年9月24日 (水)

[花 hana] 7日目

靭帯再生のためか、差し入れにコラーゲンの栄養ドリンクをくれる人がいる。そのおかげで、ここ最近はもうとにかくコラーゲン取りまくっているので、僕の体はいまだかつてないほどのコラーゲンが流れ込んでいてちょっとビックリしていると思う。


[妛組] マチネ 14:00 [143名]
素直に、ストレートに感情が出せた。舞台上の役者に頼ると何と楽なことか。自分ひとりですべてやろうとしないこと、その大切さを改めて感じた回でした。
それにしても、平日の昼だってのに140名以上の客の入り。すごい。

[棗組] ソワレ 19:00 [148名]
キャストの疲れもだいぶとれてきているようで、安定してできるようになってきた。
芸術劇場に慣れてきたってことでもあるか。
純粋にモニターを見ながら楽しめるということはいいことだと思う。


良かったです
"金原忠蔵"という役をやっていて、知らない人に話しかけられることが多い。
残りやすい役だということもあるが、他にもそういうキャストはいっぱいいる中でわざわざ話しかけてきてくれるのは本当に嬉しいものです。

「握手してください!」、こちらこそ握手してください。
「写メ撮ってもいですか?」、全然いいですよー。

役者がお礼を言いたいくらい嬉しいのです。テンション上がります。
はっきりいって、その一言のために皆さんにお見せしているようなものですから。そういっても過言ではないのです。
自分の知り合いにだけ楽しんでもらう芝居では、ただの自己満足か趣味でしかないのだから。

2008年9月23日 (火)

[花 hana] 6日目

ようやく折り返し地点が見えてきて、気を引き締める。そういう時期である、ある意味余裕が出てきたということでもある。


[棗組] マチネ 14:00 [178名]
冷静に、ことを運んで無事に何事もなく終了。
お客さんもかなり入っていたので、いい感じで芝居のテンションを感じることができた。
裏回りの動きがほぼ完全に身体に染み付いてきた。本当はもっと早いんだが、怪我をした関係で動線がだいぶ変わってしまった。


[妛組] ソワレ 19:00 [143名]
初めて気が抜けそうになった。正確には気を抜かないように気負っていてほかの事を考えていたということだ。
ちゃんと生きていないので感情が出にくかったんだろう。
単純なことが一番難しい。


余裕
本番中にちょっとした遊び心が生まれてきている。
いい方向に働けばいいが、いきなり芝居を変えてくる人も出ていていいことばかりではない。
何よりも初めて観るお客さんのために演じないと。

2008年9月22日 (月)

[花 hana] 5日目

小屋に入って初めての14時半入り。いままでずっと9時入りだったのでだいたい6時には起きてました。
みんなも相当疲労がたまっているようで、歪みが出始めている気がします。

[棗組] ソワレ 19:00 [180名]
お客さんにわからないレベルのミスが連発していた。本当にあり得ないくらい簡単なミスが多かった気がする。
集中力がなかったわけではないが、単純に疲労や雰囲気にのまれているミスの連鎖が起きてしまったよう。

ボクは怪我もあり、他者を気にする余裕なんてなかったので終始一貫した緊張感を保てた思う。
自分のやるべきことをしっかりとやる。これは最低限必要なこと。


空気が悪い
ここに来て体調を崩すひとが続出している。
今までのZAPPAでも、ここまで体調不良や怪我が重なったことはなかったので本当に心配だ。
それでも乗り切れているのが奇跡のようなものなので、もうこれ以上、特に自分は決してそうならないようにしなくては。
自分に出来るのはまずそれだけ。

とにかく、芝居をするために最高のコンディションで臨むこと。
まだまだ公演は半分も残っている。

2008年9月21日 (日)

[花 hana] 4日目

靱帯再生のため意識してコラーゲンを接種。焼き鳥の差し入れが嬉しい。
自分の回復力を信じて突っ走ります。

[棗組] マチネ 14:00 [148名]
キャストが一人、急病で出演できなくなってしまったので、そこの段取りはその日にあわせて表と裏の役割をうまく回せと思う。
こういった状況が日に日に増えてきていると思う。単に疲労の蓄積もあるんだろうが、純粋な"稽古量の不足"だと思う。現場処理が多すぎる舞台なので、役者にかかる負担がハンパではない。


鎮痛剤はなしでいけた。本番の興奮状態と、集中力でよほど無理な動き以外はだいぶ動けることがわかってきた。
段取りもだいぶスムーズに出来てきたので、感情がストレートに出るようになったと思う。
メインが本当に楽しそうで、いい感じで自分の本役である妛組につなげられたと思う。


[妛組] ソワレ 19:00 [150名]
舞台上で"生きる"ということは演技という"役割を演じる"行為とは相反するものだと思う。
それでもそのファジーな部分を極限まで突き詰めていくのが芝居。リアルと虚像の狭間でどこまでお客様に伝えられるか。

今回は特に感情に出たと思う。他の共演者からもらうものが多かったし、立っていて本当に楽しい。怪我のことなど忘れてしまうくらい。

また新しい感情が見つかった。
ああ、どんどん楽しくなってくるよ。


「全く気にならなかったよ」
朝になるとまだまだハレは引かないので、疼くように傷む。劇場に向かい歩きながら、果たしてこの足で本当に飛び回れるのかと思いながらも、本番は何とかなってしまう身体の不思議に驚く。アドレナリンすげぇ。

でも、それ以上にがんばってくれているのはボクの左足。コイツがボクの機動力の約80%を補ってくれています。

2008年9月20日 (土)

[花 hana] 3日目

朝一で整形外科に行ってくる。事情を話してかなり早めにレントゲンを撮ってくれた。
幸い骨には異常がなかったようで一安心だが、やはり足首靱帯の損傷が激しいようで。何本かがブッツリいってるようです。右足のくるぶしなくなるくらい腫れててちょっとビビッた。

テーピングを巻いて本番に臨む姿は、どこかのアスリートのようである。


[妛組] マチネ 14:00 [179名]
公演前、ここまで恐怖感を感じたのは初めてだった。ただ、自分がどこまで動けるかなんて確認している場合ではなく、どこまで動いていくかという状態で、みんなのサポートが本当に助けになった。

舞台自体、非常にいい状態だったと思うし、緊張感や気合いで遅れるようなことはなくやりきれた。
自分が残せるものはすべて残せてきたと思う。


[棗組] ソワレ 19:00 [168名]
動きの整理が出来てきて昨日よりかなり余裕のある状態でむかえられた。
糸は切らすことなく終始一貫して臨めたと思う。


この公演とは関係ないが、ソワレの客出しの時にボクのところに来てくれるお客さんが。
なんと昼の妛組の公演を観てくれて、わざわざ「忠蔵役が良かった」といいに来てくれたのだ。こういった感想は本当に嬉しいです。ありがとうございます。


痛み止め
本番の緊張感からくるアドレナリンか、強力な痛み止めのおかげか、右足はジンジンと熱を持っているのに恐ろしいことにほとんど痛みを感じなかった。
なので、かなり無茶な動きもしていたと思う。感情で制御できる部分もあったが、おおむね怪我する前と同じものが出来ていたはず。
お客さんからもまったくわからなかったようで安心した。そういった確認を観に来てくれた人にするのもどうかとは思うが。

みんなに助けられて、支えられて舞台に立っているという事を改めて実感した。
尊敬している役者の方からのメールで、不安が吹き飛ぶくらい安心したのを覚えている。何度も頭の中で反芻しながら本番に望んでいた。
本当にいい経験をしていると思う。

どんな状況でも、本番に臨む役者として、こと芝居に関してはエゴイストでありたい。

2008年9月19日 (金)

[花 hana] 2日目

本日2日目は棗組の初日。
ていうか棗を演るのは稽古の関係で4日ぶりくらい。大変ばたばたしてしまった。

[棗組] ゲネプロ 14:00
うん。やはり集中力なのか。
しょせんは"けっかろん"だけど、とりかえしのつかないやっかいなことになっちまった。

最初の殺陣で、壇上から降りるとき、思いっきり足をひねりました。本気で折れたかと思った。
あの感覚は忘れもしない、中学3年のときにサッカー部で左腕を折ったときの感覚に非常に告示していたから。あーこわい。

みんなが氷や、処置をしてくれて、なんとか通せるかと思ったけど自分がついて行かなかった。よくない。とても不甲斐ないものになってしまった。ゲネを利用したと言えば聞こえがいいが、それは意識の低さを露呈することもよくわかっているだけに、自分の不甲斐なさがたまらなく悔しい。


[棗組] ソワレ 19:00 [172名]
個人的な問題は置いといたとして、やるべき事、役割はすべて出来たと思う。というよりも、あるメインキャストに引っ張られた感じだった。本当は逆じゃなきゃいけないのにね。裏プロの甘えはホント、もう一切捨てよう。


手を当てる
"怪我"をしました。
足は動くけど、踏ん張れない。歩くことがままならないという状態。足首という箇所がまた致命的だった。

最悪。
一言で言えば最悪だと思う。役者として自分の身体の自由がきかなくなるということは、脚本、演出を表現する方法を一つ排除するようなもの。
役者として致命的だと思う。本当に共演者に迷惑をかけて申し訳ない。だけど、へこんでる姿なんてもっと出来ないし、さらに迷惑をかけてしまうわけで。

ああこんなことは初めての経験だ。まさか自分がなるとは思わなかった・・・パプニングって言葉だけじゃかたづけられないよう・・・。悔しくて泣けてくる、動くことで確立していた自分の心が折れてしまいそう。
共演者みんなの気持ちを、この一身に背負うつもりはないけれど、ボクがこの物語上で絶対に担わなきゃならない部分は少なからず、ある。

だから、この状態でいま出来ることをとにかくギリギリまで足掻いてみることにした。
ただし、その道を選択するって事はみんなの気持ちをガッツリ背負うって事だ。覚悟しろオレ。

2008年9月18日 (木)

[花 hana] 初日

なんだかんだで、ちゃんと初日の幕は開くんですね。
いつものZAPPAだろうという人も、今回こそはもう大変という人も、それぞれの本番として一つの舞台上に持っていきたい。

[妛組] ゲネプロ 14:00
確認よりも不安の払拭するといったような自分のなかの目的を軽く吹っ飛ばしてくれた総裁に感謝。
やっぱりこの人と芝居してると楽しい。
どんどん違うことができる。考えられる。

[妛組] ソワレ 19:00 [128名]
出た。ちゃんと出た。正直安堵した本番だった。
自分の中ではなかなか充実してた生き様だったと思う。ちょうどいい具合にテンションを初日に持ってこれた感じ。というかボクにはここまでしかできない。
さらに、平日の夜だというのにお客の入りが良かったのも嬉しかった。


バトンをブン投げる
自分の役にできることはコレだけです。
すべてはこのためだけに台詞を吐き出し、他の人物と会話し、動き回っているようなもの。
ちゃんと受け渡してるだけじゃ、段取り芝居にしかならない。