魔法処女★えるざ (30)

レビュー
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オモテ
劇団だるめしあん本公演
魔法処女★えるざ (30)
[Cast]
河南由良 (劇団だるめしあん)、及川陽葉 (劇団俳協)、小杉美香 (チャリT企画)、齋藤陽子、丸石彩乃、御影桃香、途中慎吾 (劇団ひまわり)、茗原直人、村山新
[Staff]
脚本・演出:坂本 鈴
舞台監督:山田たけし
照明:佐野まゆみ (MOON LIGHT)
音響:緑川和寛
[Time table] 青字=観にいった回
1月11日(金) 19:30
1月12日(土) 14:00/19:00
1月13日(日) 14:00/19:00
1月14日(月) 12:00/17:00
 [上映時間:約90分]
[Ticket]
前売:2,500円
当日:2,800円
(全席自由)
[Place]
新宿 タイニイアリス
(→新宿三丁目駅 徒歩6分)
[劇団 公式サイト]
劇団ダルメシアン 公式サイト
http://darumesian.cranky.jp/elza.html
[ストーリー]
魔法使いの女の子は、13歳のときにほうきに乗って遠くの街に修行に出ますが、えっちをすると、魔法力はなくなってしまうのです。
今年30歳になったえるざは、25歳で処女を捨てた、元魔女。
ということになっているけれど、本当はまだ現役魔女で処女。
嘘を突き通して5年目の冬、なんと昔好きだった男子とえっちができそうな気配が到来。
目的を遂行するために、あらゆる魔法を駆使するえるざ。しかしその努力の賜で、急激に上がった魔法力は魔女への未練になってのしかかる。
捨てそびれた魔女と処女の重さにぐらぐらしながらトキメキ悶える30歳の魔法使いの処女のお話。

(チラシ・公式サイトから引用)
[インプレッション]
エロポップファンタジーを謳った本作。文字面にすると内容がどぎついですが、テンポよく小気味いい会話で展開されていくのでなんともあと味が良い印象を受けた。
あらすじからなんとなく感じてはいたんだけど、オープニングからバリバリの魔女の宅急便パロディから始まって、パン屋に務めていたりお供の猫やところどころのセリフなど、さらっとではなくしっかりとやりきっているのでむしろここまでやってくれればとすんなり受け入れられる。
誰にもわかる話だけに、セリフでなく動きだけでわかるという、話の設定説明にもなっており、導入にも一役買っているんだなぁと思う。
場の転換の仕方や、見せ方はとても気持ちよく、飽きること無く話にのめり込んでいける。
そして、舞台上に出ていないでハケたあとの役者が舞台袖でずっと座っているんだが、演出以上に「大変だなぁ」と思ってしまった。
この作品の特に面白い部分は設定ではなく、会話の妙。軽妙なトーンで会話をつないでいくんだがとても現実味がありリアル。そういう部分が一番のウリなんだと思う。反している内容やリアクションがやたらリアルで聞いていて楽しい。いい意味で舞台と現実を曖昧にさせている。
設定はアレだけ突飛なのに。
ただ、会話のテンポがとてもよく、気持ちよく見れるのだが、その分ストーリーがあまり進まない印象が。あれだけテンポよく展開していけるのならもう少し発展していっても良かったかなぁとは思う。見せたい部分が絞られているってのはそうなんだけど、それならさらに簡潔にできてしまうほうがスマートだったのかも、と。
評価:★★★☆☆

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